富山の山男が逝ってしまった

「やっとし」君が逝ってしまった。彼との出会いは白川郷でのBCスキーだったように記憶する。岐阜県白川村の「白弓スキー場」へ一人で入りBCスキーを楽しんでいた時、沢に空いていた穴に落ちてしまったのが原因のようだ。12日から行方不明となっていたため、19日の日曜日には私も捜索隊に加わる予定にしていた。それにしても残念でならない。

山は時として感動を与えてくれ、私の生きるエネルギーを沸き立ててくれる。山に入ると日頃のストレスから解放され、ただ登ることだけを考え山頂を目指す。登山道の横にある高山植物に心が動きシャッターを押す。ー10度の雪山では、鼻水を凍らせながらラッセルをすることで、自分の生命力を改めて感じることができる。山には魅了されたものしか感じることができない、個々の世界があるようだ。
そんな山の世界にどっぷりはまっていた「やっとし」君。なかなか敬語が使えず先輩方からおしかりを受けることもあったとか。富山というフィールドで、山にのめりこんでいくと、いつしか彼に出会ってしまう。そんな存在が「やっとし」君だった。私もその中の一人であった。
彼は、いつもニコニコしていた。人が苦しい顔をして山を登っているときも、彼はいつも笑顔だったと聞く。私が白川郷で初めて出会ったときも、帰りに川に落ちて全身がずぶ濡れだったにも関わらず、あっさりと落ちたことを話してニコニコしていた。私のイメージでは、言葉が適さないかもしれないが「放浪の天才画家・山下 清」に似ているようにおもった。まさしく「誰からも愛される登山家」だった。
彼は永遠の旅に逝ってしまったが、彼の存在は山を愛する多くの方々の心の中に存在し、きっと語り継がれていくだろう。そして彼の魂は、これからも世界中の山の頂を求めて登り続けることだろう。心からご冥福をお祈りするとともに、少ない彼との時間であったが、思い出として心に残しておきたいと思う。そして、同じような事故に遭遇しないためにも、これからの山行の戒めとして心に刻みたいと思う。

雑穀谷でのクライミング終了後の一枚

少々上から目線?

身体は太め。クライミングには不向きだった。

疲れたーーーーあ。連発の「やっとし」君

腕が疲れて解けないとか。ロープを解いてやった。笑顔は少年のよう。

はじめて出会った白川郷 川に落ちて体はずぶ濡れだったよう。笑顔がまぶしい。


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