4シーズン目となる藤井選手の研修会 解決すべき課題が明確になった研修に大満足

今シーズンは、12月に入ってしっかり雪が降ってくれた。23・24日と赤倉観光リゾートスキー場にもたっぷりと雪が降り、充実の研修会となった。今年で4シーズン目となる理論派のスキーヤー藤井選手の研修会。彼は、競技スキーでは国体で優勝、基礎スキーでは全日本技術選で3位という経験の持ち主だが、山の中に入り、自然の中を滑降することにも大きな喜びを感じる根っからのスキー狂だ。その根底にあるのは、スポーツの原点についてしっかり学んだ大学時代の影響が大きいように感じた。

4年目にして初めて知ったが、彼の出身大学は私と同じ順天堂大学だった。順天堂大学は医学とスポーツの両分野から「人間の健康」について究極の研究を進める大学として知られている。

私の現役時代は、日本で一番陸上競技が強い大学であり、全日本インカレ11連勝や箱根駅伝での連覇等でも名前が知られていた。現在は体操競技が強く、日体大と肩を並べている。運動生理学では、日本を代表する研究が進められていた。

もちろん医学の面では、天皇陛下の心臓手術を順天堂大学の天野 篤先生が行って有名になっている。

スポーツの語源「sportは、「気晴らし」「楽しみ」「遊ぶ」などを意味する「disport」が変化した言葉である。人間は地球上に存在する生き物の中で唯一遊ぶことができる生き物である。遊ぶことで高い文化が生まれ、心の豊かさや生きがいを見いだすことができた。オリンピックに出場することや、メダルを取ろうと頑張る行為は「究極の遊び」なのである。

順天堂大学は、スポーツを科学し、探求して「究極の遊びの文化」を学生に伝えてくれる大学である。そんな順天堂大学に学んだOB・OGには、どこか同じ価値観やにおいを感じることができる。彼のスキーを科学し探求し続ける姿勢は、まさしく順天堂大学卒業生の姿であった。(私が一番共感する部分)

今回の研修は、これまで3年間取り組んで来たものの延長線上にあるものだった。新しい内容ではなく毎年少しずつ、洗練させた内容となっている。

①外スキーへの加重は、脚部の伸展力を使って行うこと。
②内スキーの上に膝・腰・肩がセットされブロックをしっかり行うこと。
③メリハリのある切り替えを行うために、胸の内向きと崩しを行うこと。
④スキーが身体の下の戻ってくることで、自然にエッジが切り替わるようにすること。
⑤谷回りに入った時は、胸の向きを4分の1だけ先行させる。その後スキーの進行方向に正対していくこと。(外スキーを前に出していく)
⑥膝を内に曲げることでインエッジを押さえるのではなく、大腿部の付け根から内転させ脚部を伸ばしていくことで、インエッジを押さえるようにすること。(縦ひねり)
⑦小回りの操作は、加重点が少し前よりになり、スキーの先端はカービングの軌道、テ-ルは約20cm幅でずらして押し出す操作を基本とすること。
⑧小回りのストックワークは、グリップを下にして振り子の原理でタイミングよく突くイメージを大切にしていくこと。
⑨小回りでは、外スキーが真下に戻ってくることを意識してスキーを回し込むように押すこと。

以上のような観点を今回も技術ポイントや課題としてもらうことができ、充実の二日間に渡る研修となった。

スタートは晴天だった。一時雪は降ったが、後半はまた晴れてきた。

行きのゴンドラを同乗

今回の参加者10名 今シーズン新しくなったチームウエア-を着ての参加

リフトの中ではリオンが質問攻め。懇切丁寧に答えてくれる。ヨーロッパのゲレンデと日本のゲレンデの雪の違いから自然に切り替える方向等が違うことを説明してくれた。

 

内側がしっかりブロックされている

藤井さんの構え方が私たちよりも低くなっていることがわかる。

リオンの頭の位置がもう少し前でもいいかも。後ろに見える。

藤井さんの構えが私たちよりも深い。

内膝を開きすぎてしまったため、内側のブロックが壊れている。なので外スキーがしっかり押し出されない。

外スキーの押し出しが少ない。

 

しっかり外スキーが押されて伸ばされていることを意識する練習。胸の向きもジャカン内向きとなる。

上体が崩れて外スキーのインエッジが自動的に切り替わる一連の動き

フラット状態になった局面

エッジが切り替わった局面

レッドバロンの滑り ここの局面ではもう少しスキーの進行方向に胸の向きが正対していてもいいように感じる。外スキーがずれていってしまう。

リオンは終始 藤井さんのアドバイスを受ける。藤井さんから「スキーでもっと遊びなさい。ばんばんコブに入ることも大切。」と指導。今回の研修の後、モンテローザに居残り(居候)して一緒に練習することになった。

最後にコブを滑りに行く。 レッドバロンはへろへろ状態 年には勝てません。

夜はおいしくビールをいただく。充実した研修だったことが参加者の顔から伝わってくる。

モンテローザの美味しい夕食をいただきます。

夕食後は、藤井さんが撮ってくれたビデオを見てミーティング。

今日のポイントをもう一度復習しながらミーティングは熱く続く。

谷回りで上体が4分の1先行しながらターンが始まる局面を説明。

ターンの後半スキーが身体の下の戻ってくる局面を説明。

この動きを身体で表現 私たちにとってはイメージしやすい。この熱心な指導からスキーに対する真面目な姿勢が伝わってくる。

23日のビデオ ミーティングで使用したもの(藤井さん撮影)

24日 二日目の研修開始

昨日のポイントを復習し まずは大回りから。

ウエア-が揃っているクラブは大学生ぐらいか。珍しい これもクラブの主張の一つ。

レッドバロンも頑張ります。

順天堂大学卒業生3人で記念撮影 H5くんも順大卒業生。3人は同じにおいがします。真剣にスポーツを楽しむことを学んだ3人です。

すいてる時間帯に大回りをガンガン行います。

スキーが身体の下に入って自然にエッジが切り替わるイメージを強調して滑ってくれました。

大回りの後は小回りの練習に

内側(スキーの上に膝・腰・肩がセット)がしっかりブロックされ、外スキーが外に押し出されています。一度スキーの先端が外に向きますが、カービングの軌道を通って、身体の下の戻ってきます。

戻ってきたスキーの上に膝・腰・肩を異動させ内側をブロックし、内側の膝を外旋させながら外スキーをまた押しずらしていきます。

ハの字からスキーを平行に切り替えて行きます。操作は同じ感覚で。

お手本の滑り ストックワークにも無駄がない

フトコロが深い

ストックが遅れ気味

 

もう少し回し込みたい

大腿部の絞り込みが甘い。 外スキーの押出しも弱い

外スキーの押出しが明確に表れている。

ストックを逆さまに持って、グリップを振り子のように使ってストックワークを安定させるのはいい練習になる。

二日間の研修が終了。充実した研修会に心身ともに疲れ切ったメンバー。

 

藤井さんの実家 お父さんが経営するモンテローザにお世話になりました。今回もらった課題をしっかり練習してきます。

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA