早月尾根から剱岳へ 雪の多さにびっくりのアドベンチャー山行を満喫

急な天候回復で、急遽「剱岳」へ行くことに。昨年も同じ時期に行って楽しい思いをしている。ただ今年は雪が多いことが予想される。アイゼン・ピッケルをしっかり装備し、チャレンジすることにした。

11日(日)は、急に晴天域が広がる天気予報になってきた。偶然に滑川のセブンイレブンで天狗蔵君と遭遇。彼は隣接のガソリンスタンドに来ていた。日曜日は天気が回復することを伝えると、彼も山行を意識していた。「明日どこか行く?」「剱岳にしよう」ということで決定となった。二人の山行はいつもこんな感じで決まってしまう。

10日の土曜日はまたまた寒気が入って大荒れ模様。強風と大雨が降っている。マンゾクスポーツへ調整中の登山靴を取りに行く。このお店は、アフターサービスが抜群である。脚の骨格を見て靴を選んでくれるし、調整もしてくれる。

満足のいく登山靴をもっての久々の山行となった。先週の薬師岳も山頂はマイナス0度といった状態だった。土曜日に寒気が入ったということは、山頂付近はマイナス0度も考えておかなければならない。しっかりアイゼンを調節。万全を尽くす。もちろんピッケルも持っていくことにする。

3:00 魚津インターに集合し、馬場島を目指す。この時期の馬場島は夏山オープン前の静かな状態となっており、登山者も少ない。3:45に駐車場に到着。やはり登山者は私達のみのよう。準備をして3:57スタートとなった。ライトをつけてのスタートとなったが以外と早く明るくなってきた。4:33松尾平を通過する頃にはライトはいらなくなっていた。

高山植物も少ない寂しい登山道をもくもくと登っていく。最初に見つけたのがマエヅルソウだった。4:50に天狗蔵君が写真を撮ることに夢中になっていた。そこに大ちゃんが登場。昨年同様に途中からの同行となった。やはり彼も晴天域に誘われて剱岳登山を思いついたようだ。

6:36 標高1900mあたりから雪が繋がりはじめる。登山道を進むより雪の上を進んだ方がはるかに楽である。横の登山道を意識しながら進む。斜度が急になってきたところでアイゼンを装着。硬くしまった雪面にアイゼンの歯が気持ちよく食い込み、快調な登りができた。

7:37 早月小屋を通過。ヘリポートに登り上げ、目の前に飛び込む剱の山々の眺めに思わずため息が出る。そして昨年と全く違い雪が多いことにびっくりさせられる。(昨年のブログ) 早月小屋の周囲にまだ2m以上の雪が残っている。ここからも雪上をサクサクと登っていくことができた。8:00 雪のない尾根にでてもアイゼンのままのハイクを続けることにした。岩の上は甲高い嫌な音もするが、すぐに雪が出てくる。いちいち外すわけにはいかない。標高が上がると気温も下がってくる。その分雪も緩んでおらず、硬いままだ。

這いつくばって上がらなければならない斜面もでてくる。雪が硬いので、アイゼンの前歯しか入らない状態だ。初めてピッケルでステップを刻んでのハイクを行った。

9:36 標高2800mの看板前を通過。ここからが本格的な残雪期登山となる。まだまだ雪は硬い。10:06最初の難関の獅子の頭だろう場所に到着。北側は雪が積もり、トラバースのための鎖は埋まった状態となっている。ただ、その斜面がアイゼンでトラバースが困難のようだ。滑落すれば一気に池の谷に落ちてしまう。ここはトラバースをやめ、獅子の頭を乗り越えることにした。難儀したのがアイゼンを付けたままでのクライムダウン。5mほどの高さだが、下が平らでないのが困る。此処を慎重に降りた。ここからも本来は鎖場があるのだが、雪が硬くて行けそうにない。結局尾根上を進むことにした。岩の隙間に入っていくとスリングが岩にセットされている。このルートは冬山の際に使うルートと分かった。雪が柔らかければ夏道ルートでもよかったが、この試みが大正解だった。その岩場を登ったところで夏道と合流してた。

その後は、一気に山頂を目指す。やはり前日に雪がぱらついていたのか、少々白くなっている。岩も凍っている場所があり、気が許せない。

10:37 山頂に到着。いつものように写真を撮って、風の弱い場所に移動して昼食となった。今日もガッツリといただく。

11:18 最高の眺めを満喫し、剱岳の山頂を堪能しつくして後にする。下りは雪も緩んできたので、夏道の鎖場を利用して降りることができた。下りでも岩場と雪斜面が交互に出てくるので、アイゼンは付けたままで降りた。上がってきたときはアイゼンの爪しか刺さらなかった場所も12:00を過ぎると相当緩んでいた。しかし気を抜くわけにはいかない。時には後ろ向きで降りなければならない場所もある。12:30を回った頃からガスがわき出した。やはり山は夏の天候になっている。

13:02 早月小屋の前を通過する。ガスがどんどん濃くなってきた。この後も、雪の斜面を滑りながら降りていく。登山道を進むより早い。ただ、ガスのため方向が分からなくなる場面も出てきた。天狗蔵君が道に迷い、夏道から外れてしまい、大きな声をかけて呼び戻す場面もあった。

標高1900mあたりから雪がなくなり、アイゼンを外し夏道を下ることとなった。13:43二人に下りのスイッチが入りはじめる。見る見る間に私の視界から消えていく。私自身そんない遅いとは思わないが、彼らは約1100mを1時間ほどで下っている。私は1時間30分以上かかって降りた。

15:09 車に到着。自分でも早いと思っていたが、天狗蔵君は、30分以上前に到着していたようだ。しっかり着替えをすませ、待っていてくれた。今日は、予期せぬ大ちゃんとのコラボとなった。標高2800mからのルートどりなど、久々にアドベンチャー山行となった。ドキドキすることで緊張感が増し、達成感も高まる。今日の山行は天狗蔵君と二人だったら、山頂まで行っていただろうか。やはり3人が居て初めてなしとげれたように思う。二人に感謝感謝である。何度も剱岳山頂での晴天を経験しているが、今日はその中でも一番だった気がする。空気が澄み切って遠くの山々が本当に綺麗に見えた。今回も充実のアドベンチャー山行となった。

メンバー:大ちゃん・天狗蔵君・レッドバロン往路(馬場島~早月小屋):3時間40分 (早月小屋~山頂):3時間00分 山頂滞在:41分 復路(山頂~早月小屋):1時間44分 (早月小屋~馬場島):2時間07分 計:11時間12分

3:57 駐車場スタート

さあ、頑張っていこう。

いよいよ登り。

4:33 松尾平を通過 ここから大窓がくっきりと見える

マエヅルソウ

大ブナクラ谷 5月21日にハイクしている。 その時のブログ

朽ちかけた立山杉の大木  早月尾根を代表する立山杉だが年々朽ち方が激しくなっている。

5:08 1200m看板地点を通過

富山平野 富山湾が見える

大猫山方面の写真を撮る天狗蔵君

コイワカガミ

大猫・猫又山は一番きれいに見える場所 大ブナクラ谷の雪が一気になくなった。

5:55 大ちゃんが追いついてきた。 昨年と同じになった。 今日のような日は剱岳に限る。

所々に雪があるが、まだアイゼンは付けないでハイク。

6:38 標高1900mあたりから雪が繋がり始める。アイゼンはまだ装着していないので滑る。

硬い雪面を慎重にハイク

早月小屋が見えてきた。

ヘリポートへの最後の登り

7:32 ヘリポートに到着

猫又山方面

7:37 早月小屋前を通過

こんな尾根もアイゼンを付けて登行

バックは大日岳

約2500m地点を通過

どんどん険しくなる。

元気な天狗蔵君

8:55 標高2600m付近を通過

トラバース気味に進んで尾根に上げる。

尾根を進む 登山道は全く分からない状態。自分たちでルートを見つけながらハイクしなければならない。

ここで滑落すると池の谷まで一気に落ちる。

そんな場所を四つん這いでハイク。少々ビビりが入る。

まだまだ続く

尾根に乗り上げる。一番硬かった場所。アイゼンの前歯のみでハイク。

いつ来ても最高の眺め

標高2800mを少し越えたところ。

光の反射で雪面の硬さがわかる。

獅子の頭をどう越えるか。

結局 上から越えることにした。

5mほどのクライムダウンが緊張した。降り立つ場所は一か所のみで、左右が谷になっている。

左側をまいて進む。

左の鎖場の雪が硬いので、そこをやめてそのまま登り上げることにした。

残置物がある。冬山ルートとなっているよう。

慎重に登る

懸垂下降の支点か。

夏道(鎖場最終地点)と合流。 大ちゃんは下の斜面をチェック。

いい斜面が池ノ谷まで続く

山頂はもうすぐ。

今回も天狗蔵君は祠に祈りをささげる。 巡礼山行となっている。

何度来てもやはり剱岳山頂は最高。

セルフタイマーで

剱沢方面  まだまだスキーが楽しめそう。

遠くに槍ヶ岳が見える 別山方面

爺ヶ岳方面

左が鹿島槍ヶ岳

右から五竜岳・唐松岳・白馬三山と並ぶ

白馬岳から朝日岳方面

毛勝三山 駒ヶ岳から今年いった滝倉岳

手前が大猫山から猫又山 釜谷山 毛勝山 その後ろに僧ヶ岳が見える。

手前が八ツ峰

しっかりエネルギー補給

今日も「ごろっと白桃」

11:18 下山開始。 雪が緩んでいることを祈るのみ。

下りは雪が緩んでいるので夏道の鎖場を降りる。

慎重に下る天狗蔵君

帰りも「獅子の頭」を登ってクリアー

上からの撮影 意外と急

危険個所をクリアーして一安心

やはり12時を過ぎるとガスが出てきた。

下りは眺めを満喫しながら。

ガスが広がってきた。

先行する大ちゃん。

珍しく後ろから。

この辺りが楽しい尾根歩きができる。

早月小屋に近づくとガスの中。

小屋の横の一番雪が多い所。2m以上ある。入口の小屋根より高い。

冬山の残骸か。しっかり片付けて下山してもらいたい。

13:05 ヘリポートへ向かう

登山道と今の位置をGPSで確認する二人。携帯が便利になっている。

イワウチワ

道に迷った天狗蔵君を大声で呼び戻す。

1600m看板前を通過。

ミヤマヤシオツツジ

タムシバ

ゴゼンタチバナ

ユキササ

14:48 松尾平 残り1000mの看板を通過。

最後の下り ここがつらい。

15:09 駐車場に到着。30分前に到着の天狗蔵君に出迎えてもらう。下りのスペシャリストはやはり早かった。大ちゃんは、別のところに車を止めていたのでこの後合流。3人での充実の山行を終了。お疲れさまでした。

 

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