激藪こぎの連続「赤ハゲ・白ハゲ」を満喫

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赤谷山山頂から赤ハゲ・白ハゲ そして剱岳

晴天が予想されます。
夏の天候不順と違って、やはり今年は、早くから秋の晴天が続いています。
一本まだ行っていない場所をチョイス。
YASUHIROさん達が、昨年チャレンジしていた「赤ハゲ・白ハゲ」にまだ行っていません。ここは、北方稜線の一つです。
昨年「大窓の頭」に行った時、白ハゲから下りてくる方がおられました。登山道はないようですが、踏破することは可能のようです。
4時過ぎに馬場島のゲート前に車を止め出発。真っ暗の中ブナクラ谷を目指します。ブナクラ谷の最終堰堤は、工事の真っ最中です。登山道の取り付き地点もブルドーザーが入って道になっています。真っ暗なのでライトを手掛かりに、登山道方面に進んでみました。

どうにか入口を発見。クマとの遭遇が気になるので、いつもはつけない鈴を装着。この鈴の音は、寂しさを和らげてくれます。
この領域は、マニアックな方しか来ない領域。山の中に私が一人っきりであることが、痛快であると同時に寂しさも感じます。こんな時、カラコルムのみなさんが大勢で山行をなされているのが、羨ましく感じます。
ブナクラ峠に7時少し前に到着。先ずは1つ目のお地蔵さんに手を合わせ、赤谷山を目指します。一度来ている山は、なぜか早く感じます。長丁場になることを想定して、ゆっくり登行しているのですが、4時間30分少々で赤谷山に到着しました。
小休止を入れ、エネルギー補給をします。ここ赤谷山山頂のお地蔵さんに手を合わせ、赤ハゲ方面(未知の領域)を目指します。
登山道はないのですが、マニアックな登山家は訪れています。今回も、土曜・日曜の山行者の真新しい踏み跡が残っています。所々に赤いビニールテープが巻かれています。とはいうものの一般登山道のようにはいきません。ほとんどが藪こぎ状態での登行です。人が踏みこんで道らしくなっているのですが、枝をかき分け姿勢を低くして進むしかありません。

赤ハゲの急斜面に入ると、木につかまりながらの藪こぎが続きます。なので通常の3分の1のスピードでしょうか。
特に赤ハゲ山頂への藪こぎが最悪です。はい松が行く手を阻みます。何処かに踏み跡があったのかもわからないまま、10時35分に強引に山頂に到着しました。
藪こぎをしながら白ハゲを目指します。ここからは、スリル満点の細尾根登行となります。目の前には剣岳、左は後ろ立山連峰の山々が、右は富山湾。そして尾根は紅葉が始まっていました。気温も急激に上昇し、楽しい尾根登行です。
このマニアックな山に大窓側から登ってくる登山者3名を発見。 山沿いは一時晴れ のブログの著者です。藪こぎがしたくて来られたとのこと、相当マニアックな方とお見受けしました。
11時28分に白ハゲに到着。15分ほど移動した所で、カップヌードルとおにぎりで昼食をとります。剣をバックにゆっくり食事を済ませ、大窓を目指します。ここもやはり踏み跡があるようなないような。藪こぎの連続でやっとの思いで12時51分「大窓」に到着です。
お地蔵さんに無事を感謝。不思議なことに「大窓」に着くと、なんとなく安堵の状態に。ここからは、経験のある場所です。状況が読めると気持ちも違うのです。ただ、昨年よりも登山道が荒れています。やはり人の往来が少ないのでしょう。特に今年の夏は。なのでガレ場までの林の中を苦労して下りました。ガレ場に出てからは、慎重に下っていくしかありません。不安定な脚元の石を慎重に拾っていきます。
西仙人谷の出合まで約2時間。慎重すぎたのか、疲れがでたのか。やはり下りは苦手なようです。
昨年はなかった雪渓が今年はありました。高さが4mはあるでしょうか。溶けないまま冬になるのでしょう。毎年ここ西仙人谷出合に来ていますが、風景は毎年違っています。自然は刻々と変化しているのを感じます。
白萩川は、暑さとの戦いでした。ハイドレーションに水を追加。たっぷりと水分と炭水化物を摂って後半のバテ防止対策をとります。
今回たいらげた食糧。おにぎり4つ、カップヌードル、アンパン小2つ、アミノバイタル3本、水4Lたっぷりとることで後半まで良く動けたようです。
16時12分 雷岩を通過。7月に渡渉した時につかまった流木もまだ残っていました。17時11分高巻きコースに。今回は元気です。ガシガシハイクしていくことができます。きっと藪こぎで登りに時間をかけたことで登りの脚力が残っていたのでしょう。
17時37分 車止めに到着です。約13時間に及ぶ充実の山行でした。藪こぎの時間を想定出来なかったことで、予定よりも1時間遅れとなりました。
晴天の中、新たなコースにハラハラ・ドキドキの大満足な山行となりました。もう山が紅葉を始めています。このコースを夏に行くとなると暑さとの戦いとなるようです。秋にチャレンジが大正解でした。

メンバー:レッドバロン単独行
馬場島~赤谷山~赤ハゲ~白ハゲ~大窓~馬場島H26.9.23
往路: 7時間14分
復路: 6時間09分 (内食事タイム26分)
総合計13時間23分
赤ハゲ~白ハゲ軌跡H26.9.23
梅さん・天狗蔵君も次の週に行ったようですが、赤ハゲの登りで相当苦労したようです。
私は、テープ通りにうまく藪こぎができたので、その軌跡を拡大してみました。

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4:14 馬場島ゲート出発

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4:32 白萩川の最初の橋を通過

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最終堰堤は工事中で様相が変わっています。暗闇の中、登山道を見つけるのに苦労しました。

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5:30 明るくなってライトを消します。

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5:44 雨宿りができるぐらい大きな岩を通過。

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ブナクラ峠への最後の登り。太陽が照り始めます。

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6:57 ブナクラ峠に到着。お地蔵さんにご挨拶。登山の無事を祈ります。

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峠からの後ろ立山連峰の山々。

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どうすればこの岩が落ちないで置けたのか。神のしわざ。

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「オヤマリンドウ」が盛りでした。中部地方以北の亜高山帯、湿原や草地に生える多年草。エゾリンドウに似るが少し小さい。日本の特産種である。葉の形は広披針形で、10 – 20対が互生する。根茎は太く、株から複数の茎が直立し、高さ60cm程度となる。茎の先端部に、複数の濃紫色の花をつける。 花は細長くすぼまった形で長さ2 – 3cm、花弁はわずかに開くのみである。花期は8 – 9月。

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ブナクラ谷の全様。

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8:42 赤谷山山頂に到着です。ここにテントを張ってマッタリ過ごしたくなる場所です。

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写真の左のコブ3つが目指す「赤ハゲ・白ハゲ」です。8:55出発 未知の領域へ。

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自然が造った造形美。人の顔のように見えます。

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顔を並べたように見えませんか。

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9:26 藪こぎの後一度稜線へ。赤谷山を振り返ります。

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藪の中に赤いテープが巻かれた木が出てきます。これがルート。登山道ではありません。

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赤ハゲ・白ハゲが近づいてきました。

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9:48 池塘の横を通り、赤ハゲ山への藪こぎルートに突入です。

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赤ハゲ山山頂は、もうわずか。はい松が行く手を阻みます。強引に藪を突破するしかりません。

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10:35 赤ハゲ山頂らしき場所に到着。

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滑川方面の眺め。

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細尾根を藪こぎをしながら進みます。紅葉が始まっていました。

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尾根上から振り返ると、毛勝三山がとびこんできます。

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風雪が造り出す造形美。

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赤ハゲを振り返って。

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晴天で気温も上昇。紅葉が始まった細尾根を満喫して進みます。

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11:28白ハゲ到着。ピークから、赤ハゲを振り返ります。

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小窓尾根と剱岳。小窓尾根を制覇したいところです。ザイルワークを覚えていきたい。

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11:37 白ハゲ山頂から見えた登山者とすれ違います。藪こぎを楽しんでおられる方々でした。

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細尾根を食事場所に向かって進みます。大窓を眺めながらの食事と考えました。

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白馬三山

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唐松岳・五竜岳

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鹿島槍ヶ岳(南峰・北峰)・爺ヶ岳

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カップヌードルとおにぎり2個をぺロリ。

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12:12 大窓を目指します。バックは「大窓の頭」です。昨年行きました。

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下ってきた斜面を振り返ります。この下りも藪こぎと草につかまっての下りでした。道はありません。

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12:51 大窓に到着。安堵の気持ちが沸いてきます。ここからは経験があるコースとなります。安全にここまでこれたことをお地蔵さんに感謝します。

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12:55 大窓を出発、旧鉱山道沿いに下ります。昨年は、登山道らしかったのですが、今年は、樹木が生い茂り道と判断できないところがたくさん出てきます。ガレ場へ抜ける場所も戸惑ってしまいました。

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ガレ場にでる場所。大きな岩に「大窓」→が書かれています。この大きな岩は、ここから下に落ちないようです。

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慎重に下ってきました。時間ばかりがたち、少々焦りが入ります。疲れもでてきたようです。

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まだ先は長い。

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西仙人滝が見えてきました。登山ブームですが、誰もが来れる場所ではないようです。

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14:40 西仙人滝を通過します。高さ6mほどでしょうか。

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ここを通過すると、昨年の8月に北方稜線の小窓から西仙人谷を下ってきて、この滝の左側を下りたことを思い出します。ドキドキものでした。

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高さ4mほどの雪渓のかたまりが残っています。大きな岩が今にも落ちそうな状態で突き出ています。今年は、溶けないまま冬になるようです。

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15:30 右からの谷を通過。 登山靴で右左と徒渉しながら下っていきます。絶対に川の中には入りません。

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16:12 雷岩を通過します。ここまで意外と元気な状態。途中であんパン・アミノバイタルを摂取した効果が出てきました。

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きれいな「○○リンドウ」を発見。オヤマリンドウとは違うようです。調査中

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7月に小窓尾根に取り付いた時に、徒渉に利用した流木がまだ流されないで残っていました。その節は、お世話になりました。

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16:34 高巻きコースに突入します。まだまだ元気な状態。登りで頑張るだけの力が残っています。ガシガシ攻めていきます。

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「オオアキギリ」
<北陸の富山・石川に多く分布、低山の沢沿いでよく見かけ、背丈1m越え程度になる多年草。 葉は対生し、大きさ10-15cm長さより横幅が広いくらいに幅広、葉の基部が矢尻形か矛形の様相で、先端はあまり尖らず、鋸歯がはっきりしているが不揃い。 花期は8-10月、あまり分枝をしない茎先に総状花序になり、大きさ3-4cm紫色の、唇形の小花を多数咲かせる。

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「ヤマハッカ」がきれいに咲いています。秋の野花です。
多年草
北海道~九州の山地に生え、高さは60~90cm。茎は木質化した地下茎から直立し、稜に下向きの毛がある。葉は対生し、長さ3~6cm、幅2~4cmの広卵形で粗く丸みのある鋸歯、基部は細くなって葉柄の翼に続く。葉先は尾状に伸びない。枝先の長い花穂に青紫色の小さな唇形花を数個ずつ数段につける。花冠は長さ7~9mm。上唇は4裂して立ち上がり、濃い青紫色の線状の斑点がある。下唇は2裂して前方へつきだし、ふちは内側に巻く。雄しべ4個と雌しべは下唇の中に包まれる。萼はほぼ等しく5裂する。果実は4分果。花期は9~10月。


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17:11 最終堰堤に到着。ヘルメットを外してリラックスすることができました。

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17:37 車に戻ってきました。13時間に及ぶ山行に大満足。

“激藪こぎの連続「赤ハゲ・白ハゲ」を満喫” への4件の返信

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    ご苦労様です。いつも凄い山行報告を見せて頂き、恐れ入っております。体力を分けてほしいです。週末もどうか気をつけて!

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    若い時のアスリート経験がここにきて活かされているようです。神経回路ができていると復活もあるのですね。やはり、トレーニング・休養・栄養のバランスを自分の身体にききながら感じることが大切です。不思議なもので、一度行ったところ(経験したところ)はあまり疲労を感じません。ペース配分が分かるのでしょう。大窓からの下りには、予想がつきますので楽だと感じてしまうのかもしれません。

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    こんばんは。土曜日は、大日岳に行ってきました。途中、道を間違えたこともあり、休憩を入れ、10時間もかかってしまいました。1時間のロスを考えても、まだまだですね。
    脚は、前回、連れて行っていただいた時よりは、動いていました。
    少しずつ、先輩のあとを追いかけていきたいと思います。
    パタゴニアのウエア、見せてくださいね!

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    紅葉は良かったでしょう。
    私は、山に行きすぎて「魚の目」が悪化し、登山靴がはけない状態になっていました。今は、おさまっていますが、自分の足にあった登山靴が必要です。
    スカルパの2足目がいまいちでした。
    靴選びに悩みそうです。

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