幾多の困難を克服した、激パウ「大滝山」BCスキー

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3連休の前半2日間は、「スキー指導員研修会」でした。
最後の12日は、やはり何処かで汗を流さなければなりません。以前から週末山紀行さん・ユアサ君とのコラボを考えていましたが、なかなか日程が合いませんでした。
ここにきてやっと調整がつき、天狗蔵君も一緒に「大滝山」にチャレンジすることに。
「大滝山」は、庄川沿いにある標高1500mあまりの山です。山頂には電波塔が設置されています。なんとなく山頂といった雰囲気はないのですが、この時期には激パウを味わうことができます。週末山紀行さんからの提案で決定です。
五箇山インターに5:00に集合し、猪谷集落の最終車止めまで行きます。さすが五箇山、高速のトンネルを抜けると雪の量が違いました。
今日も、新雪・深雪激ラッセルが予想されますが、今日は私より20歳も若いユアサ君がいます。きっとガシガシ行ってくれることでしょう。
集落から裏山の尾根に取り付きます。杉林の中をヘッドライトを点けてのハイクとなりました。
予想した通り、膝ラッセルでしょうか。だだ雪が降ったばかりで軽く感じられます。


ここは、大滝山に来た経験のあるユアサ君・週末山紀行さんが先導してくれます。
「前に来た時よりも雪が多くで地形が違って見える。」
しきりに二人は訴えてきました。以前はなかった雪の吹き溜まり等がそんなイメージを持たせてしまうようです。
私を抜かした3人でうまくラッセルを交代していきます。たまに私がラッセルすると、ペースが落ちてしまうのかユアサ君がすぐに前に出てくれます。
4時間30分で山頂の電波塔に到着。さすがに標高1500mです。少々寒くも感じます。
エネルギー補給し、滑降準備をして平坦な山頂をジャンクションまで滑降します。ここで右の尾根に移動し、1303mの小ピークを目指します。シールを付けるまでではないのですが、階段登行を行うなど少々苦労させられました。
ここの地形は本当にわかりにくくなっています。
目的の谷には、なかなかたどり着けません。トラバースを入れたりしながら、GPSとにらめっこでのルートファインデングが続きます。
11:29ようやく目的の谷に来ました。激パウを満喫しながら滑っていきます。野谷荘司ほどの斜度はないのですが、雪崩のリスクは相当低くなり、安心して滑降することができました。
谷全体が疎林といった感じで、滑降コースを充分選ぶことができました。
谷の後半は、どんどん狭くなる地形です。ここで最初のトラブル発生です。
ユアサ君のTLTのビンディングが、壊れて踵のロックができなくなってしまいました。ここは、テレマークで滑ってもらうしかありません。
谷から林道に合流するのですが、谷が深く切れ落ちており、トラバース気味に滑降することができません。ここも少々苦労させられます。
林道に合流後は、シールを貼り直し、自分たちのトレースまで戻ります。トレース合流後、トレースに沿って滑降していくのですが、ここでまたまたトラブル発生です。
杉林の私たちのトレースだと思っていたものが、カモシカのラッセル跡だったらしく、ルートから大きく外れてしまいました。GPSで軌跡を確認しながら、元の尾根に戻ろうとトラバースをかけた谷が最悪です。斜度はどんどん急になり、樹木が倒れているため、なかなか前に進めません。ルートを探すのに四苦八苦。
天狗蔵君とユアサ君が、スキーを外して急斜面を這い上がり、やっとのことでトラバースルートを探しあててくれました。
ここで1時間のロス。全エネルギーを使い果たした感があります。
下に降りるにつれ雪も重くなってきます。踵のロックができないユアサ君は、無理やり踵荷重で滑って来るため、最後の杉林では、倒れてしまう始末。ただ、彼だからこんなビンディングのトラブルにも対応し、滑降してこれるのです。これが体力のない女子だったり、スキー技術のないものであれば前転びの連続で、大きな怪我になりかねません。
今回の山行での教訓
①ダイナフィットのTLTビンディングの踵のビスが緩んでいないか、壊れていないか山行前にチェックすべし。
②トレース沿いに戻る際は、カモシカのラッセル跡と自分たちのトレースを間違えないこと。常にルート確認すべし。

旅を英語でトラベルと言います。旅にはトラブルがつきものなので、「トラベル」となったとか。(真実はわかりません。)
ともあれ、無事車のところに戻った四人には、幾多のトラブルを克服した充実感が満ち溢れていました。
週末山紀行さんは、しきりに敗北感を口にしました。ルートファインデングは、本当に難しいようです。特に山頂からは、地図上にはない谷筋がいくつも現れます。正確な判断は、「前に来たから」といったことではできないようです。
幾多の困難を乗り越えた充実の山行となりました。

メンバー:週末山紀行さん・ユアサ君・天狗蔵君・レッドバロン

270112大滝山軌跡
往路:4時間36分  山頂滞在:17分  復路:3時間38分   計8時間31分

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猪谷集落の最終車止め到着 

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6:03 杉林に突入します。久々にヘッドライトを点けてのハイクです。

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先頭はこのコースをハイクしたことのあるユアサ君。

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ラッセルは、膝レベル。

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吹き溜まりでは、太ももまであります。ここは天狗蔵君の独壇場。

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週末山紀行さんもラッセルしてくれます。彼は、一人でもラッセルしていくタイプです。

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私を抜かした3人でローテーションしてくれます。どこかでラッセルに入らなければ。

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7:33 林道と合流 目の前の尾根に取り付ける場所まで移動します。

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7:40 尾根に取り付く場所に到着。ジグを切りながら尾根まで登ります。

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8:05 ナメコを発見。自然冷凍されています。

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山分けにします。

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今日も力強くラッセルしてくれる天狗蔵君。このフォームを何度撮影したことか。頼もしいかぎり。

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私も2番手では、ハイクするのだが。

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なかなかラッセルに参加させてもらえません。

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ユアサ君がラッセル。

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9:45 ジャンクションを通過。傾斜が緩くなってきます。

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大きな吹き溜まりも現れます。左側には雪庇もできています。

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余裕の二人。ラッセルを回しているので疲労度はないようです。

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最後は週末山紀行さんが山頂まで。電波塔が見えてきました。

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10:32 山頂に到着です。

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エネルギー補給してすぐに滑降。

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10:49 山頂を出発。ジャンクションまで進みます。

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10:58 ジャンクションから右側の尾根に進みます。

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私も雪庇を乗り越え尾根に。

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1303m小ピークをトラバースした二人。

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小ピークからは、いくつもの谷や尾根が見え、どの谷に入っていけばいいか迷います。ここは、週末山紀行さんが先陣をきってダイブ。

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滑降予定の谷を見つけ、ぶっ飛んでいく天狗蔵君

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落ちていきます。

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ユアサ君も

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激パウの中を

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落ちていきます。

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レッドバロンも

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ダテカンバの横を

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落ちて

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行きます。

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週末山紀行さんも、

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底なし深雪にはまっていきます。

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新雪の中を

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跳ね上がる

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天狗蔵君。

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決まっています。ユアサ君

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疎林の斜面 楽しむことができました。野谷荘司ほど斜度がないので雪崩れるリスクは少ないようです。

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後半 進む方向を確認します。とにかくこのまま谷を下ることに。

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徐々に谷が狭くなっていきます。この後、林道に合流するんですが、その手前で進路を阻まれ、大きく迂回することに。ルートファインディングに気を使います。右の尾根にトラバース気味に進むのもよかったようです。

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12:15 林道と合流。ここでユアサ君のスキーにトラブル発生。なんとTLTのビンディングの踵部分が破損し、爪がなくなっています。

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こんなことが、山の中で起きると大変なことになります。スキー技術のない者であれば遭難に繋がる恐れがあります。
命に係わる破損です。ほとんど滑降を終了したところだったのでよかったのですが。もし一人だったら大変です。

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12:28 シールを貼り直し、自分達のトレースめがけてスタート。

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12:56 林道から尾根に入り、滑降準備。

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トレースに沿って滑降していたはずが、カモシカのラッセル跡にだまされ、トレースから外れてしまいました。
GPSで軌跡を確認し、尾根に向かってのトラバースを試みますが、ドンドン斜度が急になってきます。

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樹木が倒れており、前に進めません。引き返して上に活路を探すことにします。

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スキーを外して、這い上がる二人。トラバースルートを見つけてくれました。
ここで1時間のロス。

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尾根に戻ってトレース沿いに滑降していきますが、踵の固定ができないユアサ君は、常に後継姿勢をキープしなければならず、相当大腿部に負担があったよう。倒れてしまいました。

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14:22 無事尾根から降りてきました。ユアサ君の喜びの表情。

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14:27 車止めに到着。いつもより満足感が顔に出ています。

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ビンディングが破損して泣くユアサ君。

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お疲れ様でした。
今回、複数での山行の必要性を再認識させられました。ここ大滝山のように、あまり人が入らない山域でのBCスキーは、なおさらです。今回のように、ビンディングの破損・怪我等トラブルはいつ起きるかわかりません。(その覚悟は持っておくべき)
4名での山行により、道迷いも冷静な判断でクリアーすることができました。(少々冒険心が芽生えます。)
本来は、4人がいたことで帰りのルートに関して、絶対的な安心感が引き起こした凡ミスです。絶対にあってはならないミスです。他人に頼り切っていたのでしょう。気を付けなければなりません。
起きたトラブルを解決してく行為が、一層達成感や充実感を高めてくれることも事実ですが、解決できないトラブルだったことを考えると反省しきりです。
困難が目の前に現れるごとに相談し、無理をしない行動を選択、無事車に戻れた時の喜びは大きかったようです。

“幾多の困難を克服した、激パウ「大滝山」BCスキー” への3件の返信

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    お疲れ様でした!
    久しぶりのコラボ楽しかったです。
    さすがにビンディング壊れた時は萎えましたが、思ったより滑れたのでよかったです。トゥーピースが壊れていたら滑れなかったと思うので今回は運がよかったです。
    いろいろありましたが、やはり先生と同行させてもらうと勉強になることたくさんで良い経験ができます。
    次は白馬方面か僧ヶ岳あたりになるでしょうか?
    またよろしくお願いします!

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    技術・体力等息の合ったメンバーとのコラボは、充実感で満たされました。ビンディングの破損、トレース間違い等、トラブルを回避していく能力が、真の力となっていくのでしょう。この経験から、何かあったときに準備しておけばよいことが想定できますね。私にとってもいい経験となりました。また日程を合わせて一緒に行きたいですね。

  3. SECRET: 0
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    お世話様でした。今回も満喫でしたね!
    パウ滑走も気持ちいいのですが、細い谷のルートファインディングと、ルートミス後の登り返しが今回の私のハイライトでした。こういう要素はある程度あった方が楽しいと感じてしまう私です(笑)
    単独の場合ルートミスはしょっちゅうですよ。傷が深くなる前にシールで登り返しますが、トラバースで復帰できたじゃん!ということも多いですね。
    18の日曜は午後から用事ありコラボ出来ませんが、午前のみ近場で遊ぶかもしれません。岐阜が好天予報でしたよ!楽しんできてください!!

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