地元「大明神山」で眺望を満喫 残雪期に突入か

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春の訪れは、一気にやってきます。
先週はまだパウダーが北斜面に残っていましたが、今週は山の様子が春の山に変わっています。
土曜日には、高気圧が張り出してきますので、1日晴天が保障されています。またまた何処に行こうか迷いました。
この時期にしか行けない場所を考えたところ、地元の「大明神山」が出てきました。BCスキーではなく、山スキー(スキーを活用してのピークハント)をすることに。なのでスキーもK2クンバックに変更です。
ここ「大明神山」は、片貝川の上流毛勝山・釜谷山の手前に位置する山です。なので下界からは、標高の高い山の手前に隠れてしまい目立たない山なのです。
ただ、この山からの眺望は格別。毛勝三山の後ろに剣岳が見え、反対側には、僧ヶ岳から駒ヶ岳の稜線が見えます。
一度は行っておきたい山だったのです。登山道はないため、この時期にしか行けない山なのです。
ましてや、4月に入ると取り付き地点からの前半の急斜面が雪割れを起こしてしまいます。
取り付き地点(龍石上部の谷)までの距離も除雪が行われていないため相当あるのですが、何度も行っているので状況は理解していました。


4:49 第二発電所の最終除雪地点からスタートします。
例年よりも雪が多いのにビックリ。倍はあるでしょうか。真っ暗の中を勝手知ったる林道をハイクしていきます。雪も固く締まっているため快調なハイクがつづきます。ただ今日はロング山行になるため、ペースを上げないようにします。
6:12 第三発電所近くの分岐点を南又方面に入っていきます。少し進むと左側の山の斜面からのデブリが連続して発生しているエリヤに入ります。所々に水が流れており雪が切れた林道も出てきます。
7:21 やっと林道から尾根に取り付ける場所に到着です。龍石(蛇石)から少し上流にいったところから入山することに。杉林の中から左の谷筋に入ります。この谷筋から尾根への取り付きにも難儀させられました。
雪が固く斜度も急になってきます。デブリの跡もでており、スキーでの登行が難しくなってきました。スキーを外してツボ足でハイクすることにしましたが、今度は、表面の固い雪が崩れ、柔らかい雪では、足場ができずらくなって潜ってしまいます。
膝付でハイクする場面も出てきました。この前半の急斜面が本日の核心部かもしれません。
9:21 約2時間かけて前半の急斜面をクリアーし、スキーでのハイクを開始します。時間も9時を回り、太陽が雪面を照らすようになると、一気に緩んできます。快調なハイクが続きますが、ここでもペースはいつもよりゆっくり。天狗蔵君自らがペースを遅くしてくれます。
11:34 最後の急斜面にはいります。この急斜面の尾根は、左右が切れ落ちているため絶対に滑落してはいけない場所です。そんな急斜面の雪は固くしまった状態でした。斜面の入り口でアイゼンに交換し、ハイクすればよかったものをスキーのまま入ってしまい、斜度はどんどん急になりビビりまくりです。(スキーにクトーは装着していました。)
あの天狗蔵君が、キックターンに四苦八苦しています。(金沢のボーダー女子に笑われそう)名誉のために写真は撮りませんでした。(私に写真を撮る余裕がありませんでした。)
彼がジグを切った最後の箇所からは少しずつ斜度も緩んできます。クリアーした二人は、顔を見合わせ
「やばかった~~~。怖かったじゃあ~~~。」を連呼。
その後は、素晴らしい景色を眺めながら山頂へのんびりとハイクしていきます。
12:00 1853m地点。剣岳の頭が東芦見尾根越しに見えてきます。大猫山の稜線もしっかり雪をかぶっています。
気温も上昇し、汗もかいているため水分をしっかり補給しなければなりません。ハイドレーションの中に雪を入れ水分確保を行いました。
12:42 大明神山頂に到着です。目の前に毛勝・釜谷・猫又山そして剣岳。7時間53分かけて来たかいがありました。素晴らしい眺めにただただ見とれているのみ。今日は、下りでもエネルギーが必要です。エネルギー補給とアミノバイタルをしっかりと補給。二人で独占の山頂でしたが、後ろ髪を引かれながらも山頂を後にすることにします。
13:05 滑降を開始。山は2000mを超えていても一気に春山状態。雪面は固く縦溝(雪が解けて水が流れた跡)が入っています。快適な滑降とはいきません。
ビビりながらハイクした急斜面は、しっかり横滑りを入れ安全に下ります。緩やかな尾根まで来ると一気に雪がストップスノーに。ポジションを後ろ気味にしながら林の中を縫って滑って行きます。
登りで苦戦した急斜面もこうなると、下りは快適です。5時間21分かけてハイクした山を50分で下ることができました。
残雪期の山では、スキーがいかに有効かがわかります。ただ、これもしっかりしたスキーテクニックがあるから可能となるのでしょう。(スキー技術を身に着けていて本当によかった。)
13:55 林道に戻ってきました。ここからは、手漕ぎで下るしかありません。自転車だとこがなくても下れるのですが、スキーはまったく滑ってくれないのです。林道にかぶさっているデブリをいくつもクリアー。南又分岐点に到着したころには相当疲れが出ていましたが、後は時間が解決してくれます。二人とも無言で手と足を動かします。前の人のトレース跡に入ると、楽ができるのです。私がたまに先頭を交代しますがほとんど天狗蔵君が前を行ってくれるので楽ができました。いつもながら感謝しかありません。
15:44 第二発電所に到着。山を下り、林道に降り立ってから、1時間49分の忍耐でした。この林道移動がない時期には入りにくくなるのが「大明神山」です。
この後、降りてこられた岳友会のメンバーの方と話をさせていただきましたが、やはり雪が残っているこの時期がベストだろうとのことでした。
久々の10時間55分のロング山行でしたが、苦労のかいがある素晴らしい眺望に恵まれた、充実の山行となりました。

メンバー:天狗蔵君・レッドバロン
南又~大明神山H27.3.21軌跡no3
往路:7時間53分 山頂滞在:23分 復路:2時間39分 計:10時間55分

南又~大明神山H27.3.21軌跡no1
取り付き地点まで登り:2時間33分   取り付き地点から下り:1時間49分

南又~大明神山H27.3.21軌跡no2
取り付き地点から山頂まで:5時間21分 山頂から取り付き地点まで:50分

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暗闇の中を準備します。

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4:49 いざ出発

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風のように進む天狗蔵君。

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5:40 二つ目の橋を通過します。

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第三発電所手前に大きなデブリ。ここはいつも落石注意の看板が立っています。

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南又の林道に入りました。右に流れている川でフライフィッシングを学びました。

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バックミラーでお遊び。対岸にもデブリ。

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対岸の急斜面にカモシカは2匹。雪は崩れてもおかしくない角度。

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7:06 小沢の橋を通過します。

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川をふさいでしまうほどのデブリを発見。今年は雪が多いので大きな底雪崩が至る所で発生しているようです。
これにより山肌がえぐられ、荒れてしまうのでは。

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7:21 林の中へ入っていきます。この後左にルートをとり、谷筋をハイクしていくことに。

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谷の中は、まだ雪が固く、クトーを付けないとシールのみでは滑ってしまします。

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なのでツボ足でハイクするのですが、今度は、固い表面の雪が崩れ足場がしっかりしません。
膝付登行となります。

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後半は、雪面も固くなりツボ足でも大丈夫な状態に。

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9:21 急斜面をクリアー。スキー登行に変更します。

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立派な杉の木も出てきます。

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太陽が雪面を照らし始めると、雪も緩んできました。

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大明神山の山頂が見えました。まだまだ距離があります。

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広く開けた斜面。帰りの滑降が楽しみです。

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雪面はまだ固い状態でした。クトーの跡しか付きません。

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僧ヶ岳の先端が見えてきました。

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手前に細尾根急坂が出てきます。先ずはそこをクリアーしなければなりません。

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急坂を半分クリアー。スキーでハイクするんじゃなかった。この角度での履き替えもできません。

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天狗蔵君もしっかりクトーを食い込ませながらハイクしています。相当ビビっている様子。

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思わず滑り込みたくなる斜面。

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急斜面をクリアー 目の前に釜谷・猫又が飛び込んできます。

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慌てずに尾根をハイク。眺めを楽しみながら。

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南又の大雪渓が下に見えてきました。左右の谷筋から雪崩れたデブリが至る所にあります。まだ近よれないようです。

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山頂までもう少し。

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大日岳の尾根筋も見えてきました。すごい眺望に大満足。

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後数十メートル。

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12:42 山頂に到着です。

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思わずピースで万歳。
この後、エネルギー補給をしたり写真を撮ったりとマッタリします。今日は寒くありません。

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尾根を軽く滑降。雪面が波打っているのでスピードは出せません。

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少し滑降を楽しめたかな。

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ビビりながらハイクした急斜面。左右はまっすぐ谷底へ。天狗蔵君は横滑りで慎重に下りました。

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私もずらしながら下ってきました。

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緩い尾根を下っていきます。

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マーキングされています。岳友会の方々が付けたのでしょうか。ガスった時の神頼みになります。

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樹の中を滑降。

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開けた斜面を気持ちよく滑っていく天狗。

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私も気持ちよく滑降。雪がストップスノーなので、少々後ろ気味に。

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天狗蔵君のスキーが滑らないので切り替えに苦労しています。

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デブリの中、最後の谷筋に入っていきます。途中から杉林に入り、林道に抜けます。

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13:55 林道に到着。ここから手漕ぎで下っていきます。

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南又の林道にかぶさったデブリを一つ一つクリアーしていきます。

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時間と労力を使ってしまいます。

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最後のデブリをクリアー。

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ひたすら林道を下るのみ。前のトレースに入ると、後ろの人は楽ができます。

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オートキャンプ場の横を通過します。最後の頑張り。

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15:44 第二発電所に戻ってきました。お疲れ様でした。
もう大腿部はやばいことになっています。パンパンを通り越してしまった状態です。
この後は、地元「金太郎温泉」へ直行。筋肉を緩めてやりました。
約11時間の及ぶ山行で様々なハードルがありましたが、それを一つ一つクリアーしていくところに、残雪期の山スキーの楽しさがあるようです。
時間帯が早ければ、雪面は固くなりアイゼンが必要となります。ハイクにどんな方法を選ぶか。安全を最優先して適切な行動をとらなければならないことを再認識させられました。
なかなか行けない山域でしたが、ベストなタイミングでの山行に大満足です。
今年は例年より雪が多いようです。除雪の時期がずれ込むことが予想されます。毛勝山、南又等へのアプローチも長くなる可能性があるようです。

“地元「大明神山」で眺望を満喫 残雪期に突入か” への4件の返信

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    レッドバロンさん、お久しぶりです。
    大明神山、お疲れ様でした。
    3月に入り寒暖の差も大きくなり雪質の変化が激しく、
    登りで大分苦労されたようですね。
    取り付きまでのアプローチの長さや、下部の急斜面。
    そして1700m付近の核心部など困難が絶えませんが、
    稜線に出てからあの景色を見てしまうと、また行ってみたくなりますよね(笑)

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    機関車さんコメントありがとうございます。
    しっかり皆さんの山行を参考にさせていただきました。南又の林道のデブリも相当発生し難儀しましたが、雪の多いこの時期に行っておくべきと判断したのが正解だったようです。前半の急斜面をクリアーした後は、快適なハイクだったと思います。
    核心部の最後の急斜面はほんとうにビビりました。最初はたいした斜度ではないように感じましたが、どんどん角度が急になり、固い斜面にクトーのみが頼りでした。
    滑降の時間帯には緩んでしまっており、山の状況の変化の早さに驚かされます。また参考になるレポート期待しています。

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ガッツリ系の山行お疲れ様でした。10時間超は太ももパンパン無理もありません(笑)
    陽も長くなって好天の確率も高くなってパウダーにはない楽しみが始まりましたね^^
    まもなく到来の山菜&残雪の猫又、毛勝よろしくです!
    こちらからは白山隣の別山と百四丈の滝を提案させて頂きます^^
    別山は白峰からの除雪がある程度進んでから(まだ情報ありません)、
    百四丈の滝はもうOKですが好天が必須と思います(眺望ゼロはあまりにもったい)。
    都合付けば是非!
    別山 http://ghblog.sunnyday.jp/yamakiko/2013/0413-194707.php
    百四丈の滝 http://ghblog.sunnyday.jp/yamakiko/2014/0419-060346.php

  4. SECRET: 0
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    週末山紀行さんお誘いありがとうございます。
    また毛勝山・猫又へ行きましょう。山菜が採れる時期をみはからって。白山方面は本当に行ったことがなく魅力があります。滝も行ってみたいところです。残雪期の山行となると、その山域の旬があると思います。
    その旬をみはからって計画を立てましょう。
    いろいろ計画があり、日にちが足りないのが実情です。また連絡をしあいましょう。
    いつも山行計画が前日や前前日ぐらいにしか決まりません。(仕事に集中しているためか)
    よろしくお願いします。

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