もうすぐ7月です。昨日は梅雨の合間の曇り空のもと、雑穀谷でのクライミングでした。
今日は、朝から冷たい雨が降り、気温も20度ほどと肌寒い日となりました。
こんな日は、相方さんに付き合ってショッピングに出かけることにしています。(これをやっておかないと山に行かせてもらえません。)
なんとなく日曜日が終わっていくのもしゃくなので、今シーズンの薬師沢用フライ(毛バリ)を巻いてみました。
フライフィッシングの世界では、タイニングといいます。かれこれ30年以上やっているフライフィッシングの基本となる部分です。
フライフィッシングにのめりこんでいたのは、ちょうど25歳~40歳ぐらいまででしょうか。
その頃は、自分で作ったフライと、自分で作ったロッド(バンブーロッド)で魚を釣り、自分で作ったランディングネットで魚をすくうことに情熱を傾けていました。
週末は、いつも真っ暗になるまで川の中。尺イワナ・ヤマメを求めていたものです。
今は当時のぎらぎらしたものがなくなり、年に数回いい釣りができれば満足してしまいます。
その欲求を満たしてくれるのが「薬師沢」なのです。
イワナのサイズはさすがに大きくなくなりましたが、ここぞというポイントから必ずイワナが出てきてくれます。
素晴らしい渓流の中でイワナと遊ぶことができればそれで満足なのです。
もちろん釣れたイワナは写真を撮ってリリース。
「また会おう。」と声をかけて放してやります。
そんな楽しい思いをさせてくれる取って置きのフライを紹介します。
「胸赤アント#14」です。このフライ(毛バリ)は、山の中に生息するムネアカオオアリをイミテートしたものです。
源流のイワナの腹の中を調べると蟻だらけといったことが多くあります。
雨が降った後、葉っぱに付いていた蟻が川に落ちて流され、イワナに捕食されていることが多いようです。
これまでの薬師沢でも実績があるフライの一つなのです。
今回は、そのタイニングを紹介したいと思います。

30年以上使っているタイニングテーブル。 アンティック家具なのです。

黒のスレッド(糸)をヘッドから巻いて下巻を作ります。(マテリアルがずれないようにするためのもの)

ボディー材を巻くためにスレッドを二重にしてワックス(粘着性のあるもの)を塗ります。

黒のボディー材(化繊で水に浮く素材)を二重のスレッドの間に入れ、捻ってやることでスレッドになじませます。

下巻のスレッドを真ん中まで移動させ、ボディー材を針に巻き付けて蟻のお尻のように楕円形にします。

ボディー材を下巻用スレッドで巻き付け、固定しハサミで切ります。

ウイングを針の上側にのせ、スレッドで巻いて針の上側に固定します。

赤いシルク糸を巻き付けながら前に移動させ、最後はスレッドで挟んでとめます。

前側に寝ているウイングを指で挟んでお越し、スレッドで前側を巻いてウイングを立てるようにします。

黒のハックルの毛の長さを針の大きさに合わせ、手ごろなものを1枚ぬきます。

ハックルの根元をしごいて広げ、根元の弱そうな部分をカットします。

ハックルの根元をカットします。
この時カットして残っている毛がスレッドと絡んでハックルの固定がしっかりしたものになります。(ハックルが抜けてこないことが重要なので、ここがミソ)

ウイングの根元にハックルの根元をスレッドで巻いて固定します。

ハックルの先端をプライヤーで挟んで、ウイングの根元から巻いていきます。

ハックルをスレッドで挟んでとめ、ウイングに巻かれたハックルの上をスレッドで巻いてほどけてこないように補強します。

これを2回~3回やってスレッドがほどけてこないようにします。

ヘッドセメント(マネキュアのようなもの)をゾンデの先に付けます。

ヘッドからウイングの根元にかけ、2~3滴ヘッドセメントを垂らしてスレッドを固めます。

スレッドが固まったところで、ハサミで切り落として完成となります。

イブニングキラー(私が勝手につけた名前)夕まずめに大きな実績を待ったフライ。
ボディーがフラッシャーブーでアワビの殻のように輝きます。
これらのフライで今年も楽しい薬師沢にしたいものです。











