
源次郎尾根を指さすレッドバロン
9月に入って剱岳1dayをいつのタイミングで実行するか悩んでいました。ここまで2週連続で天候不順により延期してきました。秋雨前線が日本に停滞し、台風の連続接近もあって例年の9月よりも降水量が多かったようです。
やっと念願の剱岳1dayを実施することができました。
シルバーウイークに入ってようやく天候が安定してきました。連休の前半は、海に行くもボーズ。3日目は、相方さんにサービス。ようやく4日に好天に出くわすことができ、またまた素晴らし剱岳山行を行うことができました。
今回は、クスミン・キザノ君が同行しています。二人とも早月尾根からの1dayは初めてとか。
クスミンは、剱岳のすべてのバリエーションルートを制覇している山女(私のクライミングの師匠)です。ここ早月尾根を登ったことがないとは、本当の意味での制覇ができていなかったようです。今回の山行で、名実ともに剱をすべて制覇したことになるようです。
キザノ君もこの剣の1dayで「富山の男になる」が目標だったようで、目標を達成することができました。
初めての二人を引き連れた形になったため、終始私が先頭を行きます。いつもより遅いペースを意識しました。
4:07 真っ暗な中、石碑前をスタートします。9月に入って気温も低下し、心地よい汗をうっすらかきながらのハイクが続きます。私とクスミンが終始しゃべっています。その間に入ってキザノ君がもくもくとハイクする構図に。
彼らは、昨日乗鞍でスキーをしていたとか。そう考えるとタフな二人です。
5:30を過ぎるともう明るくなってきます。左に見える猫又山の山頂に朝日があたり始めます。いつも山にいるクスミンが「わあ・・・きれい。」女子力発揮です。本当にゆっくりとしたペースです。多分私としては一番遅いペースでしょうか。その分クスミンとの会話が弾みます。彼女とも桜ヶ池のクライミングの時以来となるでしょうか。山は、もう紅葉の季節。赤い実が沢山なっています。
「ナナカマド・オオカメノキ・ベニバナイチゴ・ゴゼンタチバナ」その赤い色は、まさしく秋の色彩です。
7:47池塘を通過。ここまで3時間40分もかかっていました。途中15分ほどに休憩を2回入れたので、仕方ありません。
8:12早月小屋ヘリポートに到着です。目の前に紅葉で黄色く輝く樹々を従えた剱岳の岩稜が飛び込んできました。その眺めに4時間の急登の疲れが癒されていきます。これまでの早月尾根前半の登行でこれほどまでに余裕をもってここに来たことがないかもしれません。小屋の片隅でエネルギー補給を行います。二人も余裕がありそうです。ここで、「はだしのゲン」を発見。薄いビブラブソールをひもで足に地下足袋のように括り付けただけでの登山を行っているよう。びっくりです。
8:30小屋をスタートします。ここからもゆっくりしたペースと考えていたのですが、標高が上がり2400mを過ぎたあたりから、スイッチが入ってしまいました。いいペースで上がっていきます。早月尾根の一番楽しいところでしょうか。ましてや快晴で、見渡す限りすべての山が見えています。左は、猫又・釜谷・毛勝・赤谷・赤ハゲ・白ハゲ・小窓尾根、そして後ろ立山連峰。右は、大日岳・奥大日・浄土・薬師・遠くに白山。山頂に行けばもっと沢山の山々が見えてくるはず。ワクワクしながらのハイクで、ペースアップなのでしょうか。
10:22 標高2800mの看板を通過します。ここからの登りがワクワクします。鎖場を極力鎖を持たないようにクリアー。左側から右側斜面に移動すると、山頂はもうすぐです。
11:11 山頂に到着です。何時ものように記念撮影を終え、食事スペースを探していると、声をかけられました。「山沿いは一時晴れ」のブログの著者さんでした。昨年のこの時期に「赤ハゲ・白ハゲ」の尾根ですれ違ったグループの方々にまたまたお会いすることができました。こよなく北方稜線を愛し、楽しんでおられる方々です。
山頂から少し下がった、源次郎尾根・八ッ峰がしっかり見える場所をキープ。お湯を沸かしてカップヌードルとおにぎりで昼食。その後コーヒーを沸かしてマッタリと時間をつぶします。今日は、いつもと違ってクスミンが梨を持ってきていました。さぞ重かったことでしょう。確実に私よりも思い荷物をしょっているよう。コーヒーにはスイーツが必要とこれもでてきます。山の楽しみ方を十分知っている彼女ならではの配慮を感じることができました。ここでも女子力発揮です。帰りたくない気持ちを振り切り、重い腰を上げました。1時間以上山頂でマッタリしていました。
12:12祠前に移動。例の「はだしのゲンさん」もケガなく山頂に来ていました。今日は人気者です。「脚の写真を撮らせてください」といった依頼が殺到していたようです。
12:16後ろ髪を引かれながら、山頂を後にします。下りの鎖場で前に小学校3年生が悪戦苦闘しています。さぞ怖かったのでしょう。顔は半分泣き顔でした。声をかけ励ましてやりました。樹林帯に入ったあたりから、ガスに覆われてしまいました。
14:45早月小屋に到着です。ここまで2時間30分。ゆっくりとしたペースです。いつもは2時間ほどで下っているので、本当にのんびりしています。早月小屋は、ガスの中。朝とは全く違っています。これが山なのです。エネルギーを補給し、これから始まる忍耐の下りに備えます。
14:56 ヘリポートから、樹林帯に入っていきます。大嫌いな早月尾根の下りです。転倒しないように最善の注意を払いながら下っていきます。ここの下りはいつも一人ぼっちでした。天狗蔵君と来ても、大ちゃんと来ても、いつも置いていかれます。今日は、後ろから二人が仲良くついてきてくれます。キザノ君は、下りが楽しそう。クスミンと楽しい会話をしながら下っているようなので、私はどんどん先に行くことを心がけました。
16:16 標高1600mの看板を通過します。しかし私たち二人の高度計は、1525mと1520mを刺しています。看板が間違ているのようです。ぶつぶつ文句を言いながら、16:27標高1400mの看板に到着。今度は1435mを刺しています。たかだた11分で200mは下れません。
16:52 標高1200mの看板を通過。高度計は1225mですので、概ね良好なのでしょう。意外とこの看板は、大切だと思います。疲れた状態で、この看板を通過する際、励まされることがあるのではないでしょうか。標高1200mを過ぎたあたりで、エネルギー補給を行いました。最後の頑張りどころだからです。
17:29 馬場島まで1000mの看板を通過します。今日は、最後の下りに余裕があります。7月の折は、ヘロヘロ状態でしたが、松尾平を過ぎたあたりから下りにスイッチを入れてみました。
17:52「試練と憧れ」の石碑に到着です。ヘリポートから2時間58分ということで、前半のゆっくりペースの割には、3時間を切ることができました。5分後に二人も到着。記念写真を撮って無事1day終了です。
今年3回目の剱も素晴らしい快晴で大満足な山行となりました。二人にとっても想い出多い早月尾根となったようです。紅葉が始まった剱岳1dayは、思った以上に充実の山行となりました。
メンバー:クスミン・キザノ君・レッドバロン

往路:7時間04分 山頂滞在:1時間15分 復路:5時間35分 計13時間44分

4:07 石碑前をスタート 二人は前夜はテント泊だそうです。

4:45 松尾平に到着 ゆっくりとしたペースを守ってのハイク。

気を配りながらハイクする二人。仲がいいです。今日もお邪魔虫だったか。

5:50 だいぶ明るくなってきました。

真正面から太陽が。 こんな写真を撮りたがるのはクスミン。

猫又山の山頂が、朝日に照らされてきます。

6:16 標高1600mの看板を通過。

「あったブルーベリー」と大騒ぎのクスミン。

ブルーベリー 甘酸っぱい自然の味

7:47池塘を通過

8:11 もうすぐ樹林帯を抜けます。

そして樹林帯を抜け、

早月小屋ヘリポートへ

正面には、剱岳が見えます。 紅葉がすごい。

「はだしのゲンさん」を発見

これで登山とは。チャレンジもここまでくるとすごいことに。良し悪しは別。

8:18 早月小屋で小休止 エネルギーを補給。

8:30 小屋を出発します。ここからが本番

8:57 楽しい尾根ハイクの開始


9:16 ナナカマドの後ろに小窓尾根 行きたい場所


9:38 チングルマと剱岳

9:48 楽しさを全身で表現するクスミン。

10:23 最高に楽しい尾根ハイク

10:25 這松の尾根をハイク

10:43 鎖場へ突入

10:46 「獅子頭」を通過

10:59 別山ルートと剣沢

もうすぐ山頂

11:11 山頂に到着

新しくなった看板で記念撮影。 素晴らしい書に感謝です。

「山沿いは一時晴れ」さんに声をかけられました。1年前に赤ハゲ・白ハゲでお会いしました。
こよなく北方稜線を愛しておられます。

八峰とクスミン 八峰のすべてのピークを踏んでいる彼女ならではの写真。一番似合ってます。

昼食でさりげなく梨をむくクスミン 女子力を発揮してくれます。

ポカポカ陽気の山頂でマッタリ。梨も最高に美味しかったです。

コーヒータイムには、スイーツも出てきます。

コーヒーを入れるレッドバロン 至福の時

剱沢とクスミン かっこいい

梨と後ろ立山連峰

「はだしのゲンさん」も無事山頂に来ていました。山頂ではアイドルです。
山頂からの360度パノラマ

さあ 下りましょう。


慎重に鎖場を下ります。

シラタマノキ

ガスが早月小屋を覆ってしまいました。

紅葉が朝よりも進んでいるのでは。


14:45 ガスの早月小屋に戻ってきました。

ゴゼンタチバナの赤い実 秋の色です。

15:13 池塘を通過

シモバシラだと思うのですが。誰か教えてください。

テーマ 「秋真っ盛り」

15:52

16:16 標高1600mの看板を通過。しかし正確には1520m前後だと思われます。

16:27 標高1400mを通過? 本当でしょうか。たった11分で200mは下れません。

16:46

16:50

16:52 標高1200mを通過。約25分で200mが基本だと思います。

17:07

この立山杉の中に入るのに駆け下りたクスミンにびっくり。何処まで元気なのか。


振り返ると夕焼けに染まる剣が見えました。

17:29 松尾平の最後の看板を通過します。ここから馬場島まで1000m。30分を切りたいところ。
私の下りにスイッチが入りました。

17:57 6分遅れで到着。私は22分でクリアー

「試練と憧れ」の剱岳 早月尾根は忍耐の尾根です。

「はだしのゲンさん」の草履を発見。ビブラブシールを紐で括り付けるだけ。ほとんど素足で登っているのと同じ感覚なのでしょう。

二人が泊まったテントで記念撮影。
この連休は、乗鞍へスキーに行き、そのまま馬場島に入ったようです。
馬場島に到着したのが、18:00近く。真っ暗になる前に帰れてよかったです。
晴天での最高に楽しい1day山行となりました。
