
大白水谷は、白水湖にそそぐ谷で、ちょうど白山につながる平瀬道の尾根の右下を流れる谷となります。私にとってはまったく情報がありませんでしたが、二人がいるので安心して付いていくことにしました。今回、ハーネス・ATC・カラビナ・スリング等を準備・装着していくとのことで、今まで経験していない沢登りになりそうです。もしかすると懸垂下降が必要な場所もあるかも知れません。気合を入れていくことにします。
昨日は、天候が不安定にもかかわらず大日岳へ。ちょうど大日平小屋をスタートした頃に、梅さんから連絡が入り、大白木谷へのお誘いがありました。疲れ具合と相方さんの反応が大きなハードルですが、6時間30分少々の山行なので、私も参加する方向で考えていました。
白水湖は2回目です。標高1200mほどで涼しく感じます。ここ数日雨も降っており、川の増水が気になるところなので、谷にかかる橋を通過の際に水量を確認。水が透き通っているので一安心して準備に取り掛かりました。
入渓は橋のすぐ手前から。草木を掻き分け川原に出ます。大ちゃんのハイペースに息を切らせながら必死についていくのみ。沢歩きは高度なバランス感覚が要求され、正しく足を石の上に乗せていく瞬時の判断も必要です。
谷も進むにつれ、小さな滝が現れ始めます。大ちゃんは、滝が出てくると極力水の落ち込みの中で上がれるスタンスを探していくようです。私は逆に濡れない場所を探して登るものと考えていましたが、やはり楽しみ方が違うようです。今だからこそシャワークライミングが楽しめるのです。(今日のコースには絶対に頭から水をかぶらなければ上がれない滝も出てきました。)今まで、薬師沢を中心とした沢登でしたので、これぞ沢登りといった経験となりました。
6:24に今日一番の滝が目の前に現れました。ネット情報によれば流れ落ちる右際を上がっているとのこと。大ちゃんが最初にトライしますが石が滑って行けそうにありません。私と梅さんは、右側に回りこみ高まきルートを探しました。少しあがると草木が踏み倒されています。人が通過した踏み後を発見。滝の上に出ると二段になっている滝でした。今日は水量がいつもより多かったことが難易度を高めた要因だったのかも知れません。結局、大ちゃんは、梅さんと私が協力して、支点を構築し、ビレーしてロープを出して滝の横を登りきることができました。
この後は、大小さまざまな滝が現れます。それらを一つ一つ全身を濡らしながらクリアーしていきます。この楽しさがたまりません。ずぶぬれなのですがアンダーアーマーのウエアーは、寒さを感じることなく、すぐに乾燥していってくれます。昨日も使用したこのウエアーですが、洗濯してすぐに乾いてくれるのもありがたいところです。山小屋で水洗いしても翌日には使用が可能となりそうです。
10時を過ぎるあたりから、水量がぐっと減り、稜線も見えてきました。今日の沢登りも終盤に差し掛かってきました。水がなくなり、一面がお花畑状態になっています。イブキトラノオの群生・クロユリの群生・ハクサンコザクラの群生・ハクイサンフウロの群生・ミヤマキンバイの群生等が現れ、今を盛りに咲き乱れています。私の中では白馬一帯よりも花の群生状態は上のように感じました。あまりの綺麗さに野暮ったい男3人で花の写真を撮りまくる光景は、不気味なものがありました。
11:16登山道が近づき、人の話す声が聞こえてきたところで、シューズを履き替え、トレランシューズで室堂平を目指します。室堂センターには沢山の登山者がいて、白山山頂を目指していました。私たちも山頂へ。この登りの足の重いこと。大ちゃんはガシガシ行ってしまいました。約5分遅れで山頂に到着。梅さんはそれから8分遅れでしょうか。少々右膝の外側をかばっています。沢登の一歩のスタンスが大きく、膝への負担も大きかったようです。お参りをした後は、腹ごしらえということで室堂センターへ急ぎます。最終オーダーが13:00でしたが、どうにか間に合うことができました。チャーシューラーメンでしっかり帰りのエネルギーを補給します。ここまでお握り4個をたいらげていますが、何の問題もなくペロリ。
13:11 下山開始です。大ちゃんがシューズを履き替えた場所に忘れ物をしたかもしれないとのことで、探しにいきます。私は、どうせ追いつかれるからとガシガシ平瀬道を下っていきます。途中、素晴らしいお花畑も出てきました。今年初めて、ミヤママツムシソウに出会うことができ大満足。平瀬道の三分の二を過ぎたところで、大ちゃんに追いつかれてしまいます。私も相当飛ばしてきたはずですがびっくり。ここから最後まで大ちゃんについていくことにしました。お昼に食べたラーメンエネルギーとアミノバイタルの効果がでてきたようで、脚力に余裕が出てきました。追尾すると大ちゃんの早さが半端じゃないことが理解できます。ここ平瀬道は整備され、歩きやすくなっているため、ついていけたのだと思います。結局、前回天狗蔵君と下ったときよりも早く、2時間をきって下ることができました。
今回の山行は、これまでに経験していない楽しいシャワークライム、今シーズン最高の高山植物の花の祭典、プチトレランと盛り沢山の内容でした。これも声をかけてくれた大ちゃん・梅さんのお陰です。三拍子そろった充実の山行に感謝・感謝です。二日連続の山行となりましたので、疲労の蓄積状態が心配です。
メンバー:大ちゃん・梅さん・レッドバロン

往路:6時間08分 山頂滞在:19分 山頂からセンターまで:17分
センター滞在:25分 復路:1時間43分 計:8時間52分
6:02駐車場スタート
橋の上から。水が透明なので、一安心。
橋の横から入渓。背丈を越える草をかき分けて。
少し水が多いのか。勢いがあります。
大ちゃんは、ドンドン行ってしまいます。
たまにも待っていてくれました。
最初の滝は問題なく
流れの際を登っていきます。
進むにつれ滝の規模が大きくなってきます。
落差10mを越える滝。
梅さんも軽やかに。
まずは腰までつかって移動。そこから登らなければなりません。
クライミングのテクニックが活かされます。
15mぐらいの滝。左側をクリアー
最後まで気を抜かないように。
上がってきた滝の連続。
今日の一番の難所。
ネットには、落ちる水の右側を登っている情報もありました。
クガイソウが私たちを見守っています。
直登が無理そうだったので、右側を高巻きして滝の上に出ました。二段になっていました。大ちゃんはロープを利用し直登。
頭から水をかぶらないとクリアーできない場所。覚悟を決めてトライ。
全身ずぶぬれ。
次から次に滝が出てきます。
また一つクリアー。
岩が温泉成分で白くなっています。
川の横にはミソカワソウが群生しています。
いつも先頭は大ちゃん。
ここも水を浴びながらクリアー
シャワークライミング(梅さん撮)
大ちゃん撮影
ここの岩も白い。温泉成分が強いのか。
真っ白な岩を登ります。
私は左側からクリアー
温泉成分がなくなりました。藻が岩にびっしりと。これも珍しい。
水量も減ってきました。
岩の上で小休憩
おにぎりでエネルギー補給
休憩中にハーケンを打ち込む練習をします。今回は使用なしでよかった。
濡れた身体が、岩の暖かさで心地よく感じます。
稜線が見えてきました。
ここも水をかぶることに。上の枝を利用するのは邪道。大ちゃんは使用せずにクリアー。私は無理だったので枝を利用。モンキーマジック。結局梅さんも。
まだまだ上があるよう。
最後の滝か。
ひたすら上を目指します。
水も少なくなってきました。
ほとんど流れがなくなります。
クロユリの群生に出合います。
イブキトラノオウの群生にも会います。
もちろんハクサンコザクラの群生にも。
ミヤマキンバイの群生がきれいなので写真を撮りまくる大ちゃん・梅さん。
完全に水無し状態に。
稜線が見えてきました。
シューズを履き替えます。梅さんが少々遅れ気味。疲れているよう。
登山道に向かって這松帯を進みます。登山道があったよう。
室堂平に到着。 工事中でした。
この整備された登山道がありがたく感じます。しかし足が重い。
山頂に到着
12:10 山頂到着。
梅さんも遅れて到着。膝が心配です。
イワツメクサとイワギキョウのミックス
ハクサンフウロの群生
さあ お昼にしましょう。
センターのチャーシューラーメンでエネルギー補給。
さあ、帰りましょうか。
上がってきた谷を
振り返ることができました。
お花畑。 ざっと見ると、ピンクがタテヤマアザミ・シモツケソウ。白がイブキトラノオウ・シラネニンジン。黄色がミヤマキンバイ・マルダイタケブキ。
ミヤママツムシソウ 今年初めての出合。大好きな花です。
タカネナデシコ 今年は2回目。
ここもマルダイタケブキ・シモツケソウ・イブキトラノオウ
整備された登山道 走れます。
大白水谷が見えました。
大倉山 一番高いところに避難所があります。
そこで元呉羽高校陸上部員と遭遇。懐かしい。私の教え子ではありませんが、私が作ったジャージです。
すごい瘤。
大ちゃんに追いつかれ、必死に追尾中。なので写真がぶれています。走って撮っていますから。
14:54に駐車場に到着。
梅さんも遅れながら到着。ごくろうさまでした。
三人で充実の山行となりました。また企画したいものです。
