私のフライフィッシングの師匠から、ランディングネット用の板材・グリップ材(栃の木)を分けていただけることになり、10月下旬に久々に自宅を訪問。楽しくフライフィッシングのお話を聴いているうちにランディングネット作成の意欲がふつふつと高まってきました。1998年8月に作成したネットを川でなくしてしまい少々寂しい思いをしていたこともあり、一層制作意欲が高まったようです。なので19年ぶりのチャレンジとなった。
師匠とは20代後半にフライショップで紹介され、お会いしたのがきっかけだった。一人で始めたフライフィッシングも、どうにか岩魚を釣り上げることができるようになり、岩魚からヤマメをターゲットにしたいと考えていたころだった。フライ作成やランディングネット、バンブーロッド作成、イブニングでの大物釣り等様々なフライフィッシングのテクニックや魅力を教わった。
今回、師匠のフェイスブックにランディングネットの材料についての投稿を発見。コメントしたところ材料を分けていたけることになった。
我が家の薪ストーブ設置も、師匠のご自宅を訪問した際に、その魅力を知り、我が家にも入れることを決意した。今の私のアウトドアーライフの70%ほどは、師匠から影響を受けていると思う。そんな師匠のライフスタイルそのものが、アウトドアーマンなのだ。
自宅の横にログハウスの工房を自分で作ってしまったとか。その中で時間を忘れて話し込んでしまった。
そこでいただいたのが、下の写真の板材3枚・グリップ材・ネットをぶら下げるための金具(ヒートン)。11月に入ってここまで、毎日少しずつ制作に励んできたが、今日ついにウレタン塗装をするまでにこぎつけた。塗装をしてみて初めて栃の木の模様が浮き出てきたのを見て思わず感動。
あと2~3回塗装を重ねれば完成。「自分で作った毛バリで魚をかけ、自分で作ったランディングネットですくう。」そんなシーンを目に浮かべながら今日はまだ未完成のランディングネットを眺めて楽しんでしまった。

板材3枚とグリップ材 グリップ材は師匠がカット済み
ネットをぶら下げるためのヒートン 半分をグリップのお尻に埋め込みます。埋め込んだ片方の穴は横から楔を入れて抜けない状態にしようと考えています。
1日目
フライラインの古くなった物を利用して板材3枚を重ね、お風呂に熱いお湯を入れて板全体を温めていきます。熱ければ熱いほどいいようです。
柔らかくなったところで全体をお湯に入れて曲げていきます。ここで無理をすると折れてしまいます。できるだけゆっくりと。
ネットのRの形状を一定にするために瓶を使います。
全体が柔らかくなったところで、鍋にお湯を沸かし、そこに入れながら曲げていきます。
だいぶ曲がってきました。
瓶とグリップ材に板を固定していきます。
特にグリップのRをしっかり付けるのが重要。
一番力がいる場所をしっかり固定していきます。
2日目
丸一日乾燥させ、もう一度お湯を沸かして曲げていきます。 この時クリップが便利。
また型にはめて乾燥させます。
グリップの根元用の板材を曲げていきます。
乾燥させていきます。
3日目
板を貼り合わせるために使用した2液性エポキシ接着剤。完全硬化に12時間かかるタイプを使用しました。室温25度での硬化がいいとのことでストーブの上につるして硬化を促進させました。
しっかりRが出ている状態を確認して 外から2枚を2液性エポキシ接着剤で貼り合わせます。
12時間硬化のエポキシ接着剤を内側の板に塗り、3枚を貼り合わせます。
この時クリップを使用。
グリップ材に接着剤を塗ります。
所定の位置に貼り合わせ、タコ糸で巻いて固定していきます。
板のクリップを外しながら、タコ糸で細かく巻いていきます。 うまくやらないと接着剤で手がべたべたに。タコ糸よりもクリップをたくさん用意し、隙間なくクリップで貼り合わせた方が綺麗に貼れるようです。タコ糸で巻いていくと板と板の隙間が空いてしまう箇所が出やすくなります。
瓶を挟んでRをきれいに仕上げていきます。
4日目
薪ストーブの上につるして接着剤が乾くのを待ちます。25度の気温があると硬化が進むようです。完全に乾いたところでタコ糸を外していきます。
接着剤が浮き出て固まった状態
この接着剤の塊は素手では時間がかかってしまいますので、電動のサンダーを使用しました。
電動糸鋸でグリップの内側のRをきれいに切ります。
19年ぶりに電動糸鋸を使いました。

綺麗に切れた状態。
グリップのお尻もカットします。
5日目
内側に栃の樹の板を貼ります。 内側のRに板を曲げるのがポイント。

麻ひもを巻いて固定 内側の板は10cmほど残してクリップの上でカット。
6日目
グリップの内側は4枚の板がはり合わさっています。接着剤が固まりました。



電動サンダーを使って接着剤を落としながら、板を磨いていきます。
7日目
全体の角を落としていきます。
グリップの4枚の板の部分は徐々に削って段差をなくしていきます。
サンドペーパーを荒い130番から400番まで順番に替えて表面をつるつるにしていきます。
手で持った感触を確かめながら大きさを整えていきます。
8日目
ヒートンの大きさに合わせてグリップのお尻に穴をあけていきます。ヒートンの穴に合わせて横から穴をあけ、竹材でくさびを作り埋め込みます。(これによりヒートンが抜けなくなります。)穴全体にエポキシ接着剤を流し入れ、ヒートンを固定します。
くさびの穴を栃の木の板材を利用して蓋をします。
ヒートンに接着剤がつかないように注意。
楔の穴をうまく埋めることができました。
ヒートンの穴の隙間にエポキシを流し込みます。
9日目
センターを確認し、ネットを付けるための穴をあけていきます。この時万力を利用して固定して行います。
穴の先端を少し大きく削っていきます。
外側 内側の両方をきれいにします。
センターの鉛筆の線に沿って溝を掘っていきます。このとき先端が震える電動の彫刻刀があるとスムーズに溝を掘ることができました。

サンドペーパーで綺麗に磨いて溝完成


10日目
ウレタン塗装(油性)を塗っていきます。
栃の木の模様が浮き出てきました。一回乾かしてサンドペーパー320番をかけもう一度ウレタン塗装していきます。
11日目
一回目の塗装が乾いたところで400番サンドペーパーで綺麗に磨き、2回目を塗ります。
この作業を3~4回繰り返します。



思わず模様を眺めてうっとりしてしまいました。後は塗装が完成したところで、ネット固定用の穴をあけ直し、ネットを付けるのみ。
12日目~15日目 塗装と乾燥その後サンドペーパーでの研磨を繰り返します。なかなか塗装が綺麗になってくれません。
16日目
自動車のキズをなくすためのコンパウンドを購入
粗い方のコンパウンドから使用してウレタン塗装を整えていきます。少々の凹凸はなくなります。
タオルにコンパウンドを付けて磨いていきます。
このコンパウンドはカーボンロッド等の細かなキズもきれいになくすことができます。

最終コンパウンド研磨が終了。
17日目
ネットを付けていきます。

完成しました。
早くここに魚を入れて写真を撮りたい。

Redbaron2000.com のサインを入れました。

完成に思わず歓声を上げました。「完成~~~~エ!」
