念願の「毛勝山・釜谷山・猫又山」周回にチャレンジ ボーサマ谷の登りに四苦八苦

11日は終日晴天となっている。振休をいただき「毛勝山・釜谷山・猫又山」と地元北方稜線を周回することができた。前日までは寒い日が続き、山には新雪が降っている。その影響がどれほどなのか予想はつかない。ともかく毛勝山到着時に体力の残り具合と雪の状況から判断することにした。

5月5日に計画した「毛勝三山周回」だったが、深夜2時の雷と雨に戦意が喪失。その日は終日薪の始末等に費やしてしまった。その疲れが6日に出てしまい、連休の後半は寂しく終わってしまった。

腰の疲れもとれてきたので、リベンジすることにする。下見をした時点では、南又発電所までは車で行けた。ただし、通行止めの看板も出ている。ここは自己責任でMTBを南又発電所にデポし、帰りはMTBでスタートの第四発電所まで戻ることにした。

4:09 南又発電所にMTBをデポし、第四発電所まで戻る。(車はここでストップ)

4:30 スキーにスキー靴を装着し、これらをザックに括り付ける。相当な重さだが、これを背負ってスタートした。重いザックが肩に食い込むのに耐えながら先ずは片貝山荘を目指す。

5:11片貝山荘を通過。片貝川の水量は、大雨時を除くと今が一番多いようだ。ここまでもきれいに道は空いている。いつもの橋を渡って「トトロの樹」(桂の大樹)にご挨拶。桂の大樹は片貝川で遊び始めた20代からの私の中の神木となている。雪の多い年はここからスキーを履けるが、今年はやはり無理なようなので先を急ぐ。

5:50 安部木谷を渡る橋に到着。対岸からスキーで行けそうなので、エネルギー補給とスキー装着の準備を行う。連休にここに来ている人も多いはずだが全く足跡が残っていない。例年だと最終堰堤までスキーで行けるのだが、この後スキーを外しての登行が何回かあった。やはり雪は少ない。

6:40 阿部木谷の最終堰堤に差し掛かる。ラッキーなことにどうにか雪は繋がっていた。ただし、一週間後はおそらく切れているだろう。そうすると少々高巻きが必要となる。ここの通過にストックに付いているブレードが威力を発揮してくれた。登り口の雪面にブレードを突き刺し、体重をかけて一気に上がることができた。

7:18 大明神沢出合を通過する。太陽が照りだしたので新調した日焼け止め用覆面マスクを取り出す。このマスクは優れものだった。耳に掛けるところがあり、あごと鼻にかかるところが分かれていて息がしやすい。サングラスも全く曇らない。昨年は、マンゾクスポーツに出た瞬間に売り切れとなったようだ。これでタオルをくりぬいた怪しいマスクは必要なくなった。

8:14 ナワタケ谷を通過(ここからボーサマ谷となる)したところでスキー用クトーを装着する。雪の量も多くなってきた。5月でありながら雪の感触は2月頃を思わせる。昨日降った雪がサラサラ状態で残っている。気温が上昇する今日は、この雪が表層雪崩となることが予想される。(南又谷の上部が相当雪崩れていた)ここから傾斜もきつくなり、ジグを切る回数も増えるため時間がかかるが、ゆっくると進む。

10:12 最後の二股に到着。スキーでこの急斜面を上がるか迷う。なぜなら新雪が吹き溜まりで30cmはあるからだ。アイゼンを装着して硬い斜面を選んでハイクすることにした。スタートして雪の深さにびっくりさせられる。なかなか前に進めない。足場が固まらないため一歩がどうしても小さくなってくる。喘いでいると、右足太ももに痙攣が走る。「やばい。」休憩を入れながらアミノバイタル塩分チャージタブレットを摂る。水分も余計目に摂取することで、どうにか痙攣もおさまった。その後は痙攣をおこさない程度のスピードで進む。(ここの登りで思った以上に体力と時間を費やした。)

「雪はサラサラ新雪。毛勝山到着はこのままだと12時過ぎてしまいそう。今日は毛勝山までか。」といった弱気が頭をよぎる。「いやいやこんなチャンスはない。どうせ12時を過ぎれば雪は腐ってくる。どこを滑っても同じ。今日は三山行くしかない。」葛藤が頭の中で始まった。こんな時は単独行の強みであり、自由がきく。結論は毛勝山でだすことにした。

11:43 鞍部に到着。素晴らしい山の眺望が目に飛び込んでくる。一気に元気が出た。すぐに毛勝山山頂に向かう。

12:00 毛勝山山頂に到着。写真を撮っておにぎりを口に運ぶ。12時を回ったところなので、残りの2座を目指すことにする。天狗蔵君から釜谷山までの雪庇に気を付かなければならないアドバイスをもらっていたので、確認するとしっかりと雪が繋がっている。ましてや昨日までの寒気で硬くしまった状態になっている。新雪も20cmばかり積もった状態だが、行けると判断した。

12:10 毛勝山をシールを付けたままスタート。(結局猫又山までシールを付けたままだった)稜線上の雪は湿雪となっている。まことにハイクし易い。適度にスキーが潜るがシールがしっかりと効いて登りが楽だ。下りは湿雪なのでスキーでの滑降には不向き。逆にシールで下ることで適度にブレーキがかかり、コントロールしやすかった。

12:33 釜谷山への登りにさしかかる。ここから雪庇が続くが問題なく通過することができた。ここも新雪が適度に雪の繋がりを形成してくれているので、通過ルートの判断がしやすかった。

13:18 釜谷山山頂に到着。なかなか踏めなかった釜谷山山頂も3回目となる。ここからは2016年5月14日に来たことのあるルートなので検討がついた。一番心配だった難所はクリアーしたことになる。毛勝山からの剱岳、釜谷山からの剱岳と素晴らしい眺めを満喫しながらの稜線ハイクだが、これもまた楽しい。どんどん剱岳が大きくなってくる。

13:28 鞍部を通過。2016年5月14日はこの鞍部に乗り上げ、釜谷山・猫又山と登山靴で周回した。その年は、雪が少なく南又の最終堰堤から相当な藪漕ぎを行った。なので今日も藪漕ぎがあることが頭をよぎった。鞍部からの登りも快調に進む。約30分で猫又山に到着することができた。

14:00 猫又山到着。看板が雪の下となっており昔の看板で写真を撮る。掘り出す元気はなかった。今日はここに1名の登山者がいた形跡があった。エネルギー補給とアミノバイタルを摂って身体に喝を入れる。よくここまで動いてくれている。ここまでの稜線上でも痙攣がきそうになったが、塩分チャージタブレットが威力を発揮してくれた。しっかり水分補給も行い滑降準備に取り掛かる。

14:17 滑降開始。やはり雪が腐っている。滑らない・曲がれない雪。最悪の雪となっている。南又谷の入り口から下を見た。やがり予想はあたり、表層雪崩が発生している。もしかすると前に滑走した人が誘発させたのかもしれない。十分な注意が必要となる。

14:27 南又谷滑降開始。雪が重くターンしずらい。大腿部に負担が一気にかかるため、長く滑降ができない。それでもゴ―プロ撮影をしていることで気合を入れて滑降する。二股まで13分もかかってしまった。途中休憩を何回も入れなければ滑れなかった。自分でも情けないが今日の雪は仕方がない。

14:40 二股を通過して傾斜がなくなってからは、ひたすら真っすぐに滑るしかない。ましてや新しい雪はストップがかかるため、前に滑っている滑降ライン上が一番滑るためその上を狙っていく。

14:48 雪割れが出て滑降終了。以前1時間以上藪漕ぎした場所は運よく雪がかぶさりスキーで一気に抜けることができた。年によって違いを感じた。スキーを外しシューズに履き替える。いつものようにここでカップヌードルでエネルギー補給する。ここから南又の発電所まではまだまだ距離があり、1時間以上は歩かなければならい。マッタリと休憩を入れ今日の余韻に浸った。

15:09 スキーにスキー靴を装着し、それをザックに括り付ける。背負うとやはり重い。スキーが3640g、スキー靴が3300g合わせると6940gとなる。ザック自身も5kgはあると思われるため約12kgを担ぐことになる。疲れた身体には相当負担となった。

15:20 最終堰堤を通過。意外とその後も雪が繋がっている。今更スキーを装着するのも面倒なのでそのまま南又発電所を目指す。途中キクザキイチゲ・ショウジョバカマが綺麗に咲いているが、全体に遅く感じた。もくもくと足を動かすしかない。ただ、新緑の森の中、美味しい空気を吸いながらの山行ラストを満喫することができた。

16:20 最終堰堤から調度一時間。南又発電所に到着。MTBを回収し、MTB にスキー・スキー靴を括り付ける。

16:28 林道ダウンヒル開始。最高に気持ちがいい。これもまた一つの楽しみだった。10分で南又分岐点に到着。此処から第四発電所までは登りとなる。しかし、たいした距離ではない。脚にもペダルをこぐエネルギーは残っていた。ここを7分でクリアーした。

16:45 第四発電所車止めに到着。約12時間におよぶ山行だったが、終わってみて周回が正解だった。満足感は相当なものだった。一番辛かったボーマサ谷のアイゼン登行だったが、体力を残して12時に毛勝山に到達できたのが大きかった。これまで何度も毛勝山への山行を行ってきたが、毛勝山に到着した時点で満足してしまっていた。今回は当初から周回を目指していたため、実行できたように思う。毛勝山から猫又山までが2時間だったのも驚きだった。自分の感覚では疲れもありもう少しかかるように予想していた。昨年の秋に猫又山~毛勝山までは縦走で3時間55分かかっている。重いザックを背負っての縦走だったがそれにしても早い。

残雪期の山行として以前から温めていたものを今回成し遂げることができた。また一つ自分の中で大きな壁をクリアーすることができたように思う。今回も充実と大満足な山行となった。(これでやっと天狗蔵君に追いつくことができたように思う)

レッドバロン単独
往路(毛勝山まで):7時間30分 毛勝山休憩:10分 復路(毛勝山から釜谷・猫又を経て第四発電所まで):4時間35分 計:12時間15分

4:09 南又発電所前にMTBをデポ

4:30 第四発電所 車止めをスタート

テクテクと歩くのみ

成谷を通過

本流の水量は多い

大きなデブリの跡 きれいに道は空いている。

 

5:11 片貝山荘前を通過

僧ヶ岳の登山口を過ぎ、右の橋を渡って行く。

東又の水量も多い

私の神木「トトロの樹」 いつもこれにご挨拶

毛勝山に繋がる西北尾根登山道の入り口

宗次郎谷 ここをつめれば大明神に繋がる尾根に出る。

樹が折れている。雪が崩れて大きな力がかかったのか。

5:50 安部木谷を渡る橋に到着

以前 天狗蔵君と懸垂下降の練習をした岩場。お手頃な練習場所。魚津岳友会のみなさんが整備されたよう。また使わせていただきます。

6:00 スキーを装着してスタート

雪が切れているのでスキーを外して歩き場面も出てくる。

ここはスキーを外す場所

6:40 最終堰堤到着 どうにか雪は繋がっているが今週で終了だろう。

ストックのブレードを突き刺しどうにか渡った。

ここからは毛勝谷となるよう。

ここは落石も予想されるのでヘルメットを着用して通過。

2249mのピーク 魚高JPだと思う。大明神山はここからは見えないはず。

7:18 大明神沢出合を通過

調度 太陽が顔を出し始める

なので新調した「日焼け防止フェイスマスク」を着用

覆面スキーヤー登場

太陽が斜面をおもしろく照りだす。

ボ—サマ谷の角度がいかにすごいかここからだとよくわかる。いまハイクしている斜面もジグを切っている。

右がナワタケ谷 左がボーサマ谷

 

8:14 ボーサマ谷に入る。斜度が急になるが雪が深いのでスキーで進む。その分ジグを切る回数が増える。

サラサラの新雪 20cmはある。

 

吹き溜まりは雪が深い

ジグの跡が新雪の深さを物語る

この時間帯に太い板で滑りたくなる雪

ここは10cmほどか

アイゼン装着の二股が見えて来た。左は毛勝山頂直下の谷

やばい右から表層雪崩発生 大きくその後は崩れづにすんだ。細かな雪の塊が目の前を転がっていく。

10:00 アイゼン装着場所に到着。

10:12 アイゼン登行開始 やはり深い。スキーで登った方が良かったか。

盛り上がっている場所は全体に固いのでそこを狙っていく。

覆面スキーヤー参上!

盛り上がっている場所を進む それでも潜る。

下の雪崩が大きく成長している。今日はここの斜面はやばいかも。そんな気がしてきた。

斜面状況は2月の最盛期のよう。

風が雪を舞い上げる。これも5月にはあり得ない。

雪の深さが膝の高さになってきた。一歩一歩が小さくなる。ましてや大きく踏み出したことで右足に痙攣発生。アミノバイタル・水分をしっかりと補給。塩分チャージタブレットも摂る。

もう少しだ。ガンバ! 自分に言い聞かせる。 斜度も緩くなりスキーを装着。

11:43 鞍部到着 目の前に剱岳 待ってました。一気に元気になってきた。

右から爺が岳 鹿島槍ヶ岳 五竜岳

右から 五竜岳 唐松岳 左端に白馬鑓ヶ岳 杓子岳

毛勝山の山頂が見えてきた。

12:00 毛勝山山頂に到着

12:10 釜谷山を目指して出発 先ずは手前のSピークへ。そこから雪庇の状態を観察することにする。

Sピーク

雪庇は綺麗に繋がっている。安心して行ける。

Sピークからの下りはシールを付けたまま直滑降で。一気に時間を稼ぐことができる。

大明神山方面を振り返る

雪庇は綺麗に繋がっている。

雪庇が崩れればここを落ちることになる。命はないだろう。

釜谷山手前の小ピーク。

今日の一番の鬼門は通過できたよう。一安心 釜谷山と剱岳がきれい。いい眺めを満喫しながらの稜線ハイク。

釜谷山への最後の登り

通過してきた毛勝山からSピークそして釜谷山手前の小ピーク

13:18 釜谷山到着 3回目

さあ次は猫又山へ。

ここからの剱岳が素晴らしい バックに室堂の山々を引き連れ左には針ノ木岳も見える。もちろん手前は猫又山。

釜谷山からの下りを振り返る

13:28 鞍部を通過 振り返ってみる。一気に時間短縮ができた。

目の前の急斜面は左から巻いてクリアー。なんの問題もなかった。

鞍部を振り返る。

大きなでっぱりは、猫又山への稜線上にある岩場 しっかりルートは確認してあるので安心。岩場の横を巻くことができる。

岩場の巻ルート

出口にはテープが巻いてある。

岩場を巻いて振り返る。毛勝山から釜谷山までの稜線

猫又山の発射台が見えてきた。今日ここに来た人の足跡を発見。

山頂には誰もいなかった。 発射台は突き出ている。やはりあの先端には立てない。

14:00 猫又山山頂に到着 先端での撮影はやめておこう。

 

看板は雪の下 掘り出す元気はなかったので古い看板で我慢。猫又山は過去に9回来ている一番初めは2011年5月4日に馬場島からだった。当時はGPSももってなかった。へとへとになって南又山頂に到着したことを思い出す。

https://i0.wp.com/redbaron2000.com/wp/wp-content/uploads/CIMG1557.jpgその時の雪の量はこの状態。看板の右下がなくなっているのが分かる。

写真でかぶっている帽子は、今日もかぶっている。2011年からかぶっているこのモンチラの帽子は相当調法しているが、今は作っていない。現在大切に3個をローテーションして使用している。

14:17 滑降開始

ここからの眺めも最高 ただカメラがカメラだけに遠近感が出ると迫力が出るのだが。重たいカメラは無理かも。その辺りは検見崎さんにアドバイス願いたい。

南又鞍部に滑り込む いつもよりここの雪は多い様に思われる。

14:27 南又滑降開始 湿雪・ストップスノーに四苦八苦の滑降となった。

今日崩れた跡を滑降してどうにか下に到着

スキーが滑らないので直滑降で行くしかない。 南又谷を振り返る。

ただひたすら直滑降で。雪が腐ってきた。

14:48 雪割れのところで滑降終了。脚がパンパン状態。

定番でエネルギー補給

久々に「濃いごろっと白桃」最高に美味しい。雪の中に入れて冷やして食べた。

15:09 スキー・スキー靴をザックに括り付けスタート。

最終堰堤が見えて来た。この辺りの雪は多い様に感じた。

15:20 最終堰堤を通過 前者の足跡が真新しい。

雪が繋がっているが今更スキーの装着はやめておく。

この時期の花「キクザキイチゲ」

結構 雪が繋がっている。

やっと雪が切れた。

ショウジョバカマ

これもピンク イワウチワ・キクザキイチゲ・カタクリ等この時期の花にはピンク系が多い。

ゲートが見えた 発電所はすぐそこ。

16:20 MTBのデポ地に到着

スキー・スキー靴をMTBに括り付ける。荷台があると便利。後ろのタイヤに干渉しない。反省はスキーのトップをMTBのフレームと一緒に止めればよかった。今になって反省。

林道をハイスピードで下る。これも爽快!

南又分岐点から第四発電所かでは登り。7分間の我慢だった。

16:45 車止めに到着 これで周回終了。

顔に満足感が出ている。12時間動きとおせたことに大満足となった。久々の12時間越えだったがペースやエネルギー補給を考えたことで、途中に痙攣もあったが動きとおせたことに大満足。

追記:今回写真に写っている愛車「フォレスタ」だが、9年がたち走行距離も20万キロ近くになってきた。次はレジアスエース(ハイエースと同じ)にするつもりだ。MTBの積み下ろしや薪の運搬、登山口での一泊等用途は格段に広がることが予想される。早く来ないか待ちどおしい。フォレスタにはこれまで多くのフィールドに連れていってもらった。心から感謝する。決して悪い車ではない。レジアスエースがだめになった時は私も相当よぼよぼになっているはず。そんな時はまたフォレスタにお世話になろう。

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