恒例山行となった6月の剱岳1day山行 山頂での眺望に感動!

6月のこの時期は、梅雨前線が南に下がり大陸の高気圧が張り出す関係から、安定した晴天の日がある。17日の日曜日はちょうどそんな日に出くわすことができた。やはりこんな日は剣岳を日帰りで往復する絶好のチャンスとなる。天狗蔵君を誘って充実の山行を行うことができた。

この時期は、標高2000m地点辺りから雪の斜面を登るところが多くなってくる。登山道を外れ、雪斜面を直登することで時間短縮になりそうだが、道に迷ったり硬い雪に悩まされたりと、意外とスピードが上がらない。今回も2日前の冷え込みで雪が硬くなっていたたため、早月小屋までは足元を気にしながらの登行となった。アイゼンを装着すればいいのだが、足元が重くなることを嫌い極力アイゼン装着をしないで登ることにした。この選択が良かったのか、あまり体力を使わないまま約3時間30分で、早月小屋に到着することができた。

早月小屋では、エネルギー補給を行い、アイゼン・ヘルメットを装着してスタートする。小屋から見える雪の斜面の最上部がポイントとなった。登山道に登り上げる場所が分かり辛く、一度引き返すなどして戸惑った。とにかく藪こぎしてもいい覚悟で上がると、登山道入り口を見つけることができた。この辺りが6月の早月尾根の難しい所だ。

この後も左側が雪斜面になっているため、登山道を何度も見失った。基本尾根伝いに行くことを考え、時には左側の雪の斜面を避けて×マークのルートをたどるところもあった。昔は登山道として使われていたようだが、右側の崩落が激しいことから通行をやめさせる配慮がされているところもあった。この辺りは臨機応変に行動することにし、早月小屋からの前半のみアイゼンを使用したが、尾根に登り上げてから山頂まで、登山靴のみでクリアーすることができた。

2017年6月13日の山行の際は、雪が多く早月小屋から山頂近くまでアイゼンを外すことがなかった。いかに雪の量が年によって違うかが分かる。昨年も素晴らしい天候での山行だったが、今年はそれ以上となった。先ずは空気の澄み切り方が違った。特記すべきは富士山がしっかりと見えたことだ。今回ほどはっきりと見た記憶はない。

6月のこの時期は、別山尾根からの登山者もほとんどいない。今回も山頂到着が11:00を回ったところだったが、山頂は私達二人の貸し切り状態だった。山頂はほとんど風もなく、ポカポカと昼寝がしたくなる状態だった。その分下山に伴い、熱い思いをしなければならないことは予想がついた。今回私のザックにはハイドレーション3L、ポカリ500ml、ミネラルウォーター500mlと計4Lを持参していた。(下山後には約500mlぐらいしか残らなかった。)

夏山の準備と雪山の準備の二つが必要となるのがこの時期の剱岳だ。今回の新たな挑戦は、ピッケル使用ではなく、山スキー用ブレード付ストックの活用にあった。YASUHIROさんも実践しておられるが、これが意外と活用度が高かった。

雪斜面ではしっかりとストック効果がでて身体を確保することができ、急斜面はブレードを雪面に食い込ませながら登ることができた。また下りではしっかりと身体を確保することができ、スピーディーな下山に繋がった。こうなるとストックの先端に大きなリングがついていた方が、活用度が高いように思う。今後の夏山山行に取り入れてみよと思う。(ザックにおさまらないのが欠点かも)

毎年の恒例山行となりつつある6月の剱岳だが、先週の毛勝山山行はいいトレーニングになったようだ。なんだか決まった場所ばかりの登山となっているが、剱岳からの眺望は、日本一だと思うのは私だけだろうか。右から白山の山々から遠きに富士山が見え、左は朝日岳までその眺めは日本一と思う。今回もこの素晴らしい眺望を満喫することができたことに、感謝・感謝の山行となった。

メンバー:天狗蔵君・レッドバロン

往路:早月小屋まで3時間37分 山頂まで3時間37分 計:7時間14分

山頂滞在:44分

復路:早月小屋まで2時間09 馬場島まで2時間00分 計:4時間09分

合計:12時間07分

3時53分馬場島をスタート

ここから急登開始

4:26 松尾平通過 もう明るくなっている。大窓が見える。

立山杉に自然のパワーを感じる。

5:03通過 本来は標高1234m (GPSより)

アカモノ(イワハゼ)

5:30通過 本来の標高は1443m GPSより

5:43通過 本来の標高は1543m GPSより

コバイケイソウを発見

山地草本の中では大型で、高さは1mほどになる。6月から8月に穂の先に白い花をつける。花茎の先端部は両性花、横に伸びる花は雄花である。群生することが多く、初夏の山を代表する花の一つ。光沢があり、硬く葉脈がはっきりとした長楕円形の葉が互生する。

有毒であり、全草にプロトベラトリン等のアルカロイド系の毒成分を持つ。誤食すると嘔吐や痙攣を起こし、血管拡張から血圧降下を経て、重篤な場合死に至る。若芽は山菜のオオバギボウシノカンゾウの若芽に似ており、誤食による食中毒が毎年のように発生しているため注意が必要。(ウィキペディアより)

イワウチワかと思っていたが、トクワカソウかもしれない。山野草は奥が深い。

大ブナクラ谷から大猫・猫又山

反対側は大日岳方面

6:28通過 1551mにある三角点

雪の上を進む

日陰は固くしまっている

固い斜面に四苦八苦

7:01 早月小屋が見えてきた。

ツバメオモトを発見

ミツバオウレン

ヘリポート下に群生

7:29 早月小屋のへリポートに到着

前泊者がいたが山頂への足跡がなかった。断念したのかも。

早月小屋に向かう

まだオープン前 昨年よいも雪の量は少ない

大日岳・奥大日岳を見ながらエネルギーを補給

7:53 アイゼン・ヘルメットを装着してスタート

富山平野がくっきり見える

アイゼンを外して登ることにする。昨年はアイゼン装着での登行だった。

室堂と同じぐらいの標高か。立山川はまだスキーができそう。

キジムシロ(黄色) コイワカガミ(ピンク)

8:33通過

山頂が見えてきた

昨年はなかったステップが作られている。毎年整備がしっかりされている。

天狗蔵君の登山靴が新しくなった。スカルパ

登山道の横で雷鳥を発見

逃げない

雷鳥を撮影する私を天狗蔵君が激写

きわどい斜面も横の樹木を利用してクリアー 雪はまだ固い

小窓尾根越しに白馬方面の山が見えてきた。いつか小窓尾根を制覇したいのだが。

ここは四つん這いになって。ブレード付ストックが威力を発揮する。

鎖場も横の樹木を利用してクリアー

10:13通過

アイゼンはいつでも装着できるようにザックの後ろ。

10:42 カニの鋏を通過

昨年は雪が多く、この上を通過した。

いよいよ最後の鎖場

素晴らしい眺望が目に飛び込んでくる。針ノ木岳の後ろに富士山も見える。

11:10 山頂に到着

源次郎尾根を指さし「今年はあそこだ」と一言。

大きな丸い石の球が置かれている。

いつものようにお昼。これが最高に美味しい。

コーヒーで乾杯

白桃ゼリーを二人で分ける。

11:51 なごり惜しいが山頂を後にする。

下りは早い

12:11 カニの鋏を通過

四つん這いでクライムダウン

満開のイワウメを発見 登りでは開いてなかった。

イワウメは名前のように岩の隙間のようなところで咲き、梅に似た白い花を咲かせる 花の由来は、岩場に咲き、梅に似ているから 草丈は3cm程度の小型の常緑低木で、茎は多くの枝に 分かれて地をはう 高山の岩場にカーペット状に広がって群落を作る 葉もかなり小さくコケのようにも見える。花期は6月から7月 別名:フキヅメソウ、スケロクイチヤク (山野の花より引用)

イワウメの群生

キジムシロ

多くの種が多年草で、一部が1年草、越年草または小低木は互生し、奇数羽状または掌状の複葉となり、托葉は葉柄に合着する。は黄色または白で、まれに暗紅紫色で集散花序となる。は5深裂し、花弁は5枚。北半球の温帯以北に分布し、300種以上知られており、日本には約20種ある。(ウィキペディアより)

13:01 危険地帯はクリアー

早月小屋が見えて来た。小休止 下り用の水をハイドレーションに補給。

14:00 ヘリポートを下る

アイゼンなしで緩んだ雪斜面を滑るように下る。

14:34通過

14:50通過

14:57通過 1600mから1400mの看板までは絶対に200mはない。7分で200mは下れないだろう。

15:25 脚が限界に近づいてきた。ここまではいいペースで下ってきた。

傾斜が緩くなり、松尾平に繋がる。少しだけ脚を休めることができる。

15:37 松尾平を通過 ここから20分で下れるか。

天狗蔵君は余裕のよっちゃん。 煤竹を摘みながら下る。それでも離されてしまう。

15:58 馬場島に到着 20分以内でクリアー

下りは、早月小屋上のヘリポートから2時間を切ることができた。多分自己新。昨年は2時間07分かかっていた。

全体では昨年よりも時間がかかっている。登りで相当時間をくってしまった。この時期に12時間で往復できれば良しとしよう。山頂での眺望は言うまでもないが、途中の山々の変化も楽しむことができた。ここまで何度も早月尾根を往復しているが、今回はベスト1にしたい。本当に楽しい剱岳山行となった。

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