
8月1日(木)前日は、20時に布団の中だったこともあり、3時頃には目が覚めた。朝食は、夕食後に購入したマスの寿司とクルミ寿司を食べる。一人宴会で残ったチーズ・サラミもたいらげる。今日は、白馬岳まで行って蓮華温泉に戻る約22kmのロング山行だ。
しっかりエネルギー補給をして、4時にフロントへ。朝日小屋のお母さんは、フロントで仕事をしている。今日も早くから出発する早出の皆さんを見送っておられた。小屋に到着するのが遅いと、しっかり叱られる。厳しい態度で接する場面もあるが、登山者の安全を一番に考える心優しいお母さんだ。
朝日小屋は、山のイメージでは、初心者向けの山といったところもあるが、スタート地点から距離もあり、体力がない登山者は、意外と苦戦するところだ。昨晩も「雪倉からの水平道がつらかった。」「意外とアップ・ダウンがあって体力を消耗した。」などの話が聞こえてきた。
朝日小屋から栂海新道があこがれのコースとなっているが、ここもエスケープルートがなく、だらだらと長い。今回も予定していたが、蓮華温泉にルート変更する人もいた。
今の時期の栂海新道も花の祭典となっている。私は過去に2012年から三年間連続して栂海新道を黒岩山に出る中俣新道を利用して日帰りを3回行った。12時間を超えるハード山行だが、それに値する多くの花達と出会うことができる。2014年7月21日に行っているが、最高に花が綺麗だった。
4:11ヘッドライトを点けて朝日小屋をスタート。朝日岳を巻くようにして進む水平道はありがたい。朝日小屋からは、登りは感じなかった。ところどころに残雪があり、その周辺の高山植物は7月初旬の花もある。やっと水芭蕉が咲き始め、調度いい具合に伸びているところもある。イワイチョウも今が盛りと咲いている場所もあった。なので7月初旬から8月初旬に咲くすべての花を楽しむことができるのが、ここの素晴らしいところだ。
朝日小屋を出たところから濃いガスの中を、小桜ヶ原・ツバメ岩と進んできた。今にも雨が降りだしそうな状況だったが、雪倉岳への登りに差し掛かるころから天候が急変。濃いガスが一気に抜けて、素晴らしい視界が広がり始める。調度太陽も照り始めた。だらだらとした雪倉岳への登りだが、昨日の疲れはほとんど感じなかった。逆に脚はよく前に出た。雪倉岳山頂までは1時間15分ほどでクリアー。山頂では、素晴らしい眺望を満喫することができた。そこへ朝日小屋で同室だった方が上がってこられる。今日は、私と同じ白馬岳へ向かうとのことだったが、大雪渓を降りる予定にしていたが、蓮華温泉に変更した。とのことで私と同じルートになった。
いろいろ話すうちに、年齢は私と同じ、家も黒部川をはさんで反対側。ただ違うのは名門魚津高校山岳部出身の方だった。(にわか仕立ての私とは経験が違った。)その後は、二人で行動を共にする。高山植物の名前を確認し合うなど、楽しい山行ができた。帰りも我が家に帰る途中なので一緒に帰ることにした。
お互い単独山行だったが、二人での山行は、また違った楽しみがある。フルマラソンにも参加される強者なので、ペースはほぼ同じ。快適だった。
雪倉岳から避難小屋までは、30分かからずに下ることができた。意外と近いと感じる。ここからは、2016年7月、2018年10月とこの辺りをうろうろしているので時間が読める。コマクサも咲いている場所があったと思うのでキョロキョロしながら、ガレ場を登っていく。
9:15三国境に到着。ここまでくれば白馬岳はすぐそこにある。気合を入れなおしてエネルギー補給をしてスタート。これまで出会えなかったミヤマクワガタソウ・ミヤマオダマキに出会うことができた。白馬岳までの稜線も天気が素晴らしい。スカッと雲がすべて抜けたわけではないが、気持ちよかった。
9時52分白馬岳山頂に到着。ここまで朝日小屋から5時間を切って上がった。この時間帯に白馬岳山頂に到着できれば、蓮華温泉までの時間が読める。余裕で尾根歩きを満期るすることができる。休憩もそこそこに下山開始。下りは早い。小蓮華山までの登りも、稜線上で見ると長く感じるが、意外とすぐについてしまう。小蓮華山からは本当に下るのみとなる。1時間で白馬大池に到着。ここでゆっくとベンチに座って昼食をとる。女性二人組と・横浜からの年配者ご夫婦と楽しく会話をしながら食事を楽しむことができた。これも山の楽しみ方の一つだ。老ご夫婦は昨晩は蓮華温泉で知り合った方々と、大宴会だったらしく、今日は、蓮華温泉~白馬大池まで6時間かかったとお話しされている。今日は、ここで二人でテント泊とのこと。こんな登山も今後考えていかなければならない。私のようにせかせかした登山は、そろそろおさらばしなければならないようだ。しっかりしたテント購入を真剣に考えようと思う。
食事を30分で終了。しっかり腹ごしらえができ、元気が出た。蓮華温泉まではたぶん1時間30分で下れるだろう。午後に雨が降り始めないうちに車にたどり着きたいと考え始めると、一層スピードアップしてしまう。体重が軽くなったせいか、日々のランニングのトレーニング効果が出ているのか、いつも下りで膝が痛くなってくるのだが、今日は最後まで快調だった。蓮華温泉までは1時間25分で下ることができた。
もちろんこの後は蓮華温泉で汗を流す。最後は自分の汗のにおいが不快に感じるぐらい、大量の汗をかいた下りだった。下界は35度を超えていたようで、標高が下がれば気温もおのずと上昇している。
二日間にわたる、「花の祭典」も終了となった。それにしても多くの花達と出会うことができた。二日目は、雪倉岳・白馬岳からの眺望を満喫することもできた。今シーズン初めての夏山山行も充実したものになった。一緒にお話をさせていただいた多くの方々に感謝したい。
レッドバロン単独~タッキー同行(勝手にタッキーと呼ばせてもらいました。)

朝日小屋~雪倉岳:3時間02分 雪倉岳~白馬岳:2時間29分 山頂休憩5分 白馬岳~白馬大池:2時間00分 昼食:33分 白馬大池~蓮華温泉:1時間25分 計:9時間44分

朝から忙しく働く肝っ玉母さん

出発の挨拶をして記念の一枚。 少々ぶれてしまった。
4:11 朝日小屋をスタート

右に曲がって水平道へ。

登山道が整備されている。


イブキトラノオウ 昨日が出会えなかった。



タチツボスミレ

残雪も残っている。


5:14 朝日岳からの登山道と合流 分岐点を通過

ここの水芭蕉は今が一番

イワカガミ

湿原が続く

イワイチョウ 他のところはほとんど終わっている。

5:30 小桜ヶ原を通過

5:44 ツバメ岩を通過 まだ周囲はガスガス。

急にガスが抜けてきた。



完全にガスが抜けた

ウメバチソウ 唯一の花


タカネバラ

手前のピークに上がて尾根を進む。やはり雪倉岳はスキーで来たい山。


朝日岳にかかっていたガスも抜け始めた。


ガレ場でコマクサを発見

快調にハイクする


7:13 雪倉岳山頂に到着 すばらしい眺望

小蓮華山のピーク



チシマギキョウ

クルミ寿司で腹ごしらえ。

そこへ昨日同室だったタッキーが到着 この後ご一緒することに。

7:29 避難小屋を目指す。


先端に少しだけ花が残ったウルップソウ

ハクサンボウフウ

ミヤマウイキュウ

ノビネチドリ

ハクサンイチゲ ミヤマキンバエ


大きいコマクサ

群生している


8:35 鉱山道との分岐点を通過

三国境まではまだ距離がある。

チシマギキョウウの群生


ガレ場を上がる

9:15 三国境を通過 白馬岳へ


ミヤマクワガタソウを発見 思わず声を出してしまった。



ウルップソウ

ミヤマオダマキを発見 これも一つだけ 昨年は出会えなかった。

白馬岳山頂が見えてきた。

9:52 山頂に到着

残念 剣岳は見えなかった。

9:57 白馬大池を目指す。




小蓮華山への登り。

10:56 小蓮華山通過

白馬大池が見えてきた。

ハクサンフウロが綺麗に咲いている。

雷鳥の親子を発見 子供は3匹のみだった。

船越ノ頭を目指す。

11:29通過

ここまで来るとスピードが上がる。


一面 コゴメグサの絨毯 今まで見たことがなかった。



テーブルに相席をさせてもらい食事の準備にとりかかる。今日はカレー味で。
隣のお姉さんに、とろけるチーズを入れるとより美味しくなることを教えてもらった。今度試してみることに。

12:30 白馬大池をスタート タテヤマリンドウが綺麗に咲いている。

分岐点を蓮華温泉に向かう。

このくだりではあまり花に出会えなかった。

オオバミゾホウズキ


天狗の庭に差し掛かる


ハクサンオミナエシ

この樹を何度も撮っている。おそらく天狗の庭師がいるのだろう。


気温の上昇とともにガスが濃くなってくる。


蓮華の森通過

蓮華温泉の赤い屋根が見えるとホッとする。

13:56 蓮華温泉に到着 この後タッキーも遅れて到着。二人で温泉に入って親交を深めることができた。
今回は1泊2日で臨んだ「花の祭典」蓮華温泉を起点にしての周回だった。この土曜日は朝日小屋は満員で予約が取れないとのこと。蓮華温泉も駐車スペースがなくなるほどの人気となっている。花は今が盛りいだが、登山道ですれ違うのに時間がかかったり、思わぬストレスがあるものだ。人気のコースだが、土日を避けての山行が良かった。今回も充実の山行となった。
