今週も木曜日に冬型の天候になり、長野・新潟の山には雪が降っている。狙うは北斜面。これまでの山行でよかった場所を考えると、高松山コルから一ノ倉川への滑降が考えられた。昨年も同じような時期に行っている。今週はパウダーを求めて高松山へ行ってみることにした。
昼闇山~一ノ倉川へ滑降も考えたのだが、ゴルジュの通過に不安があった。一ノ倉川滑降を楽しむのであれば、コルからの前半に限る。高松山からの帰りの尾根伝いの滑降も楽しい。今回で3回目の高松山だが、焼山を見ながらのハイクも楽しい。最後にスキーを外してザックにくくりつけてのハイクもあるが、たいしたことはない。今日は、インド帰りの金ちゃんを誘い、4人で楽しい山行となった。
6:15 笹倉温泉をスタート。例年より確実に雪が少ない。昨年は同じ時期に、1mほどの積雪があった。今年は笹倉温泉周辺で20cmあるかないかといったところだろうか。太陽がよく当たる場所は、雪解けが進んでいる。1ヶ月以上早い感じがする。スタートで気になったのが、アマナ平から高松山への登り口にある焼山川だ。渡渉ができるかどうか気になるところだ。
スタートして梅さんがガンガン行ってします。今日もペースが速い。3人は、マイペースで林道沿いに進む。雪が少ないが、ハイクと滑降する分には問題ない積雪だった。
7:08 つづら折りの林道を通過。だらだらと登っていく。今日はトレースがしっかり付いているので、それに沿っていく。林道がところどころ出てくる。それをシュートカットしながら登っていく。焼山の手前に高松山も見えてくる。
7:54 アマナ平入口に到着。いつもより積雪が少ないせいか、凸凹な地形が出ている。これまではもう少し平だったようん思う。気になる焼山川の渡渉ポイントを目指す。
8:15 渡渉ポイントに到着。ラッキーなことに、周りの雪は少なく焼山川もしっかり見えているが、対岸の谷から崩れた雪が川を覆っている。少々凸凹しているが、難なく対岸に渡ることができた。この状態なら、帰りはアマナ平を滑降してある程度移動できそうな状態だ。その後は、尾根に沿ってハイクしていく。新雪も5cm~10cm程度で、ラッセルは全くいらない。逆に氷化した斜面も出てくるのが気になる。「パウダーないかも」会話は、常にその話題で持ち切りとなる。新雪が思ったよりも積もっていないことに少々がっかりしながらのハイクとなった。
9:05 焼山が綺麗に見えてくる。ここからは細い尾根伝いにハイクしていく。南側の斜面の雪質と北側の斜面の雪質が違うので、ハイクしやすい雪を判断しながら進む。標高が上がると尾根も細くなってくる。
9:58 標高1670m地点で、スキーでのハイクが不可能なことを察知。傾斜が急になり、斜面に硬い部分が出始める。スキーをザックに括り付け、担いでツボ足でハイクする。硬い場所はハイクしやすいが、雪が柔らかくなると、膝ラッセル状態。天狗蔵君が先頭で踏み跡を作ってくれる。それを踏みしめ硬めながらハイクしていく。山頂手前に大きなクランクを発見。雪を崩して見える状態にする。ここをどうにかクリアーして山頂に登り上げる。
10:19 高松山山頂に到着。スキーを装着してすぐに昼闇山と高松山の間のコルを目指す。高松山と昼闇山の稜線には、6個ほどの小ピークがあるが、高松山に近い場所のコルで滑降準備に入る。ここで、第1回目のコーヒーブレーク。最近梅さんが山でのコーヒーブレイクにはまってしまった。20分ほど休憩を入れる。
いざ滑降という時に金ちゃんのスキー靴が壊れていることに気が付く。どの段階で壊れたのかは不明がだ、スキー靴のアッパーシャルを止めている踵の部分がシェルもろとも割れている。いろいろ修理を試みたが、どうにかアッパーシェルを固定して滑降することにする。やはり滑降時に少々ぐらつきが出て、思わぬ転倒もあったようだ。
11:06 天狗蔵君が先頭でドロップイン。前半ガリ・ガリ言わせる斜面もあるが、パウダーを楽しみながら滑降する様子をうかがうことができた。続いて梅さん。いい感じで滑っていく。三番手は金ちゃん。スキー靴のトラブルがあったが、どうにかターンして降りていく。いつもより慎重になっている。最後にレッドバロン。最初の2ターンほど硬い雪があったが、硬い雪と柔らかい雪の色の違いに気づき、やわらかい雪の斜面を探りながら滑っていく。5ターンほどすると、パウダーしかない斜面に。ここからは陶酔の世界に入ってしまった。気が付きと前を滑っていく金ちゃんに追いついてしまった。前半、相当スピードが出ていたことがわかる。それにしても気持ちよすぎる滑降に大満足。止まっている3人も顔は笑顔だ。
滑った場所は一ノ倉川の支流の1本といった感じだろうか。何本もの支流が合わさって一ノ倉川を形成している。高松山に登り返すことを考えると、この支流が一番よさそうだ。
11:25 登り返し開始。滑ってきた谷の中をハイクし、途中から左折して広い中斜面をハイクして高松山に上がる。初めて高松山に来たときは、この斜面を滑降して、同じ斜面を登り返した。それでも十分楽しめる。
12:15 高松山山頂に再び戻る。約50分のハイクだが、昼闇山や周りの風景を楽しみながらハイクしてくると、いつの間にか山頂についていた。ここで焼山をバックに昼食をとる。山頂では手袋を外していても手が冷たくならない。気温も上昇してきたよう。
12:59 高松山から尾根に沿っての滑降開始。目の前にある谷に落ちたくなる衝動をこらえる。谷の下がどのような状況なのかわからないので、ここはハイクしてきたトレースに沿って下っていく。ところどころ硬い雪も隠れているが、焼山をバックに滑降写真を撮ることもできた。
交互に写真を撮りながら、滑っていく。気温が上昇している割に、雪が腐っておらず、最後までスキーが滑ってくれた。最後は、尾根から焼山川の渡渉地点を滑降して通過。アマナ平を一気に入口近くまで進むことができた。
13:28 階段登行を入れて標高を上げる。疲れた身体にこの階段登行が答える。ここをクリアーすれば後は、トレースに沿って滑降していく。約10分ほどでつづら折り林道に差し掛かる。雪があればショートカットで滑って降りるが、今年は林道沿いに下りていく。後半は杉林のショートカットもいれて滑降していく。
13:53 ストップスノーの雪にバランスを崩しながらも、火打山川の橋をスキーで渡り、笹倉温泉に戻ることができた。高松山からは約1時間で戻ったことになる。
先週と今週は、パウダーを満喫することができた。梅さんは4週連続でパウダーを当てている。読みがいいというか、パウダーの匂いを嗅ぎつけることができるようだ。焼山川の渡渉の問題もあり、ここまで高松山を温存してきた意義があったように思う。先週の大渚山とは違い、滑降ポイントまでのアプローチに時間がかかる。4~5時間かけて来るこの山域だが、時間をかける意義があったように思う。
先週は天狗蔵君のスキーのトラブル。今週は金ちゃんのスキー靴のトラブルと、山の中で何が起きるかわからない。私のクトーも破損して途中で使用不能となった。雪が柔らかかったので、問題はなかったが、用具に対するチェックは常日頃から怠らないようにしたい。楽しい滑降の裏側にあるトラブルにも目を向けることができた山行となった。
メンバー:梅さん・金ちゃん・天狗蔵君・レッドバロン

往路(笹倉温泉~コル):4時間25分 休憩:26分 登り返し(準備含む):1時間01分 昼食:44分 復路(高松山~笹倉温泉):54分 計:7時間38分

6:15 笹倉温泉スタート

梅さんにスイッチが入る。

私たちはマイペース 今日は長丁場となる。

火打川の橋を渡る。

林道に沿ってハイク。

たまにショートカットを入れていく。

6:47 つづら折り林道に入る。



7:08 つづら折り林道終了 右に今日の目的地の「高松山」が見えてきた。

梅さん黙々と前を行く。

天狗蔵君が追いつく。


小さなうねりがあるが、基本左手凸を見ながら進む。アマナ平まで3つあるので、凸に行かないようにする。


7:53 アマナ平入口に到着 高松山の取りつき地点も見えてきた。渡渉地点が気にかかる。

黄色いラインが想定ハイクルート


焼山川は対岸の谷から崩れた雪で覆われ、簡単に通過できた。一番心配していた場所がクリアー。


8:14 尾根に取りつく。


5~10cmの新雪の下に硬い雪がある。クトー装着。私のクトーが壊れていた。

金ちゃんと写真を撮り合う。

梅さんんも金ちゃんの写真を撮っている。


汗が噴き出してくる。 気温も上昇。

9:03 焼山が綺麗に見える場所に到着。

高松山の写真を撮る天狗蔵君 彼は芸術的な写真を撮ってくれる。


真っすぐなラインに思わずシャッターを押した。


二人が少々遅れてハイク。

綺麗な山 ソフトクリームの様。

後ろの少し低い山は「放山」その裏にシャルマン火打スキー場がある。

焼山の噴煙もほとんど見えなくなった。おとなしくなったよう。


この作品は天狗蔵君です。面白い。

9:38 斜度が増してくる。



南側は雪はやわらかいが。硬い場所もある。なのでハイクする場所に天狗蔵君が苦労している。


北斜面をハイクする場面も出てくる。

10:02 標高1600をこえたあたりから傾斜がきつくなり、ついにはスキーをザックに括り付けてハイク。

天狗蔵君がルートを作っていく。 すねの深さ。

私は後ろで踏み固めていく。


最後の登り 山頂はすぐそこ。

山頂から天狗蔵君が撮影。

金ちゃんがシンガリ。

スキーを装着してコルを目指す。

もう一個向こうのコルへ。


10:35 コル到着

コーヒーブレーク 下界では絶対に飲めない甘いコーヒーが美味しい。

この一時にはまってしまった梅さん。

滑降しようと準備をしていると金ちゃんのスキー靴が壊れているのに気が付き。

アッパーシェルの付け根が割れている。修理不能と判断。滑降モードで行くしかない。

11:06 コルから一ノ倉川へ滑降開始。

天狗蔵君がドロップイン。

梅さんの滑降 カッコイーーーイ!


腕を意識してますね。

金ちゃん。どうにか降りてきた。 後ろにレッドバロン。追いついてしまった。


最高でした。 11:14 滑降終了 シール装着。

11:29 登り返し開始。ここから約50分の修行。


金ちゃんの脚が止まってきた。 ガンバ!

それにしても気持ちがいい谷だった。

上の滑降ラインを振り返る。

ここも気持ちがよかった。浅からず深からずといった斜面。たまにガリっとくる。


左折して高松山を目指す。この斜面も滑降したことがあるがよかった。




最後の頑張りどころ。


12:15 高松山山頂に戻った。

意外と元気なレッドバロン。

今日はみそ味で。

やはり「タケノコおこわ」が好きだ。

ここでも食後のコーヒーブレイク。

12:29 高松山から滑降開始。まずは尾根を下る。

いい場所を見つけて滑降。

下が硬い斜面を嫌っている天狗蔵君。レッドバロンはあまり気にならないのだが。

金ちゃんは慎重に降りてくる。


少しロングに降りていく。レッドバロン。


天狗蔵君も楽しそう。



梅さん 焼山をバックに写真が撮れた。


金ちゃんも焼山をバックに写真が撮れた。

尾根も後半。しかし雪は死んでいなかった。




気持ちよく滑っていく。

13:28 そのまま尾根からアマナ平の入り口まで滑降。辛い階段登行。


つづら折り林道沿いに滑降。

ストップスノーを果敢に攻める。

杉林はショートカットで。

火打川の橋を渡る。


13:53 笹倉温泉に到着。 もちろん温泉で汗を流す。4人の顔に充実感が溢れている。パウダーは今シーズン最後かも。

