7月19日(日)は、久々の晴天だった。前日は、富山市で激しく雨が降った。梅さんから沢登りのお誘いがあったが、その前に雨の影響がない稜線ということで、「蓮華温泉~白馬岳」を往復することに心が決まっていた。この時期は、たくさんの高山植物に会える。それが楽しい。確実におっさん化現象の昨今。
夏山シーズンの稜線歩きは、一向に飽きる気配がない。蓮華温泉~白馬岳コースは、夏山入門コースとして人気がある。稜線上で多くの高山植物に会うことができる。少し時期がずれるだけで花の種類が違っている。これまでの経験から、花が一番きれいなのが、7月中旬~下旬といったところだろうか。
5:30に蓮華温泉駐車場に到着。例年だと駐車場がいっぱいで入れない時があるが、半分ぐらいしか埋まっていない。今年は新型コロナウイルスの影響で朝日小屋は、オープンしないとのこと。登山自粛の影響がまだ残っている。
5:50 蓮華温泉をスタート。前後に登山者は誰もいない。独りぼっちで寂しく登っていく。登山道は綺麗に草刈りが行われ、これからが本格的夏山シーズンという準備は完了している。
今日は、スマートホンのGPSも一緒に使ってみることにした。「ジオグラフィカ」というGPSだが、音声でいろいろ案内してくれるのが面白い。登りのスピード表示を定期的に案内してくれる。「登り時速475m」その時点での1時間あたりに登れる標高を示してくれる。平坦な登山道になると「登り時速250m」といった具合だ。これが励みになった。登りのスピードを時速450m/時以下にしないよう頑張ることができた。
7:00 天狗ノ庭に差し掛かる。まず出迎えてくれる花は、タカネバラ・イブキジャコウソウ・ハクサンシャクナゲ・マルバイワシモツケソウ等。いつもより少ないよう。
7:47 目の前が大きく広がり、白馬大池の分岐点に到着。標高1463mの蓮華温泉から、標高2375mの白馬大池までの標高差約900mを約2時間でクリアー。単純に時速450m/時で登ってきたことになる。
白馬大池の周辺は、チングルマ、ハクサンコザクラ・イワカガミ・ハクサンイチゲ等が開花している。休憩することもなく上を目指す。少し上がって這松帯を抜けた所にコマクサが咲いている。ここから目指すは、冬によく行く「船越ノ頭」だ。ここをスキーで上がるのは辛いが、今日は、ザックが軽いので快調にとばしていく。
8:28 船越ノ頭を通過。いつもスキーで滑降する斜面をのぞき込む。思った以上に斜度があるので改めてビビる。ここにきて少し登山者も増えてきた。白馬岳方面からの登山者とすれちがうようになる。だらだらと小蓮華山までの登りが続く。おそらく2000mを越えた登山道としては、これほど綺麗な所は見あたらないだろう。私はここを「高速登山道」と名付けたい。右側の朝日岳~雪倉岳等の山々を眺めながら、楽しい稜線散歩ができる。ハクサンフウロ・ミヤマダイコンソウ・イワツメクサ・アオノツガザクラ等が楽しませてくれる。
9:05 小蓮華山を通過。ここも休むことなく一気に白馬岳を目指す。ここからは、三国境までだらだらと下っていく。砂地が増えあまり高山植物が生育していなに場所だ。
9:30 三国境を通過。ここから白馬岳山頂まで標高差にして200m少々。スピードを上げていく。心の中では、山頂到着を10:00前に果たしたい。と考え始めた。しかしそれを阻むのが高山植物だ。魅力的な紫のミヤマクワガタ・アズマギク・ウルップソウ・タカネシオガマ等が咲いているので、写真を撮るのに夢中になってしまう。
10:00 白馬岳山頂に到着。目標は達成できななったが、楽しかった。残念なことに白馬岳の看板がなくなっている。自撮りでいつも撮っている看板がないと少々寂しい。ガスが剣岳方面を隠してしまい、ここでの眺望は楽しめなかったので、そそくさと下山することに。お昼は、白馬大池まで行って摂るか、小蓮華山で摂るかにした。
10:15 下山開始。登りで撮り損ねた花を探してキョロキョロ下山。イワベンケイ・ヨツバシオガマを追加。三国境の手前の登山道で雷鳥の雄に遭遇。登山道の砂地で砂浴びを始める。なかなか登山道から移動してくれない。雌は子育てで大変なのに雄はのんびりムード。まるで「俺の様」と苦笑い。
10:41 三国境を通過。ここから小蓮華山までダラダラとした登りになる。身体はまだまだ元気。小蓮華山まで一気に上がってしまった。
11:13 小蓮華山に到着。眺めもいいし、風もないのでお昼をとることに。本当に芸がないが、いつもの定番メニューで済ませてしまう。今流行りのメスティンあたりで、カッコよくお昼にするのも今後の課題だろうか。まだまだ山テクが充実しないことに反省。おにぎり2個・カップ麺・ゴロっとフルーツ・コーヒーといった定番だが、これだけ摂ると元気になる。
11:37 小蓮華山を出発。11:48 今日二羽めの雷鳥と遭遇。またまたのんびり雄。登山道から外れようとしない。足を止めて雷鳥と遊んでしまった。その後、ママハハコ・エゾシオガマ・シナノキンバイ・這松の赤い実を発見し写真を撮る。
12:09 船越ノ頭を通過。一気に白馬大池まで下る。
12:30 分岐点に到着。朝発見できなかったミヤマリンドウ・シラネニンジンを追加。ハクサンコザクラにお別れを告げて下っていく。ここからは、忍耐の下りでしかない。気温も上昇し、景色も望めなくなってきた。朝に出会えなかった花を探しながら一気に下っていく。
13:12 天狗ノ庭を通過。オオバミゾホオズキ・モミジカラマツ・ミヤマムラサキを発見。朝はしおれていた花も帰りには元気に咲いてくれた。 何か出会っていない花がないか探しながらの下山だが、日の当たらない登山道は花が少ない。定番のゴゼンタチバナ・マエズルソウぐらいか。今年はもう会っている花達にはなかなか興味がわかないが、少しずつ蓮華温泉のことばかり頭をよぎるようになってくる。疲れてきた証拠のようだ。
14:07 蓮華温泉に到着。下りは、1時間37分かかってしまったが、楽しい山行も終了。時間も早いんで露天風呂に行こうと考えたが、フロントで「今混んでますよ。」と告げられ断念。内風呂はほとんど貸し切り状態で、満喫することができた。
山から下りてきてすぐに温泉に入る。これほど贅沢なことはないが、やはり人との密状態は避けたい。ましてや関東・関西からの登山者も来ている。なんとなく新型コロナ感染に敏感になってしまう。今年は山小屋には泊まりたくない。日帰り山行がまたまた増えてしまうのか。今後の山行計画を思案中だ。
今回もたくさんの花達に会うことができた。感触としてはまだまだ足りない気がするが、たくさんの花達に出会えた充実の山行となった。
レッドバロン単独 踏破距離:20.042㎞ 山行総時間:8時間17分

往路:4時間10分 山頂休憩15分 復路(昼食24分含む):3時間52分 計8時間17分

5:50 蓮華温泉スタート

綺麗に整備された登山道。

6:05 蓮華の森通過

日差しが強くなってきた



6:41 標高1900m地点通過

マエズルソウの群生

6:44 通過

6:53 標高2000m地点通過 (あくまでGPSの音声案内)


五輪の森が見えた。 秋は紅葉で真っ赤になる。

6:58 天狗ノ庭の入り口通過

タカネバラ

マルハイワシモツケソウ


7:03 通過

イブキジャコウソウ

赤男山から雪倉山への登り

ウスユキソウ

ハクサンシャクナゲ

ミヤマオトギリ

天狗ノ庭の象徴的盆栽 枝ぶりがいい


7:20 標高2200m地点を通過。(正確かどうか疑問。音声案内で撮影)

7:37 標高2300m地点通過 (あくまで音声案内による)

今日初めて登山者に追いついた。もうすぐ白馬大池。

目の前が開けた。

ここにハクサンコザクラがもっとたくさん咲いていてもいいのだが。まだ少ない。

7:47 分岐点到着。

チングルマ

ハクサンコザクラ

大池山荘はひっそりとしている。

這松帯を抜けるとコマクサがあるはず。

ありました コマクサ

船越ノ頭を目指す。

ミヤマダイコンソウ

イワツメクサ

ゴゼンタチバナ こんなに標高の高い場所では珍しい。這松の下にあった。

長い這松地帯を上がっていく。

船越ノ頭が見えてきた。

ここから滑っているが、後ろに見えるのが本当の「船越ノ頭」

栂池自然園への大斜面。ここを滑っているのか?

8:28 船越ノ頭を通過 冬はここまで来ていない気がしてきた。

振り返ると白馬大池の存在が面白い。やっぱり冬はここまで来ていない気がしてきた。

下に栂池自然園が見える。

8:38 小蓮華山へのだらだらとした登り。

アズマギク と タンポポ(外来種でないことを祈る)

稜線が気持ちいい。

ガスも湧いてきた。

ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲの周りにイワカガミ?

イワカガミ(花が下向きに咲いている。)


今回の唯一のハクサンフウロ

9:00 風が冷たく気持ちがいい。

アオノツガザクラ

9:05 小蓮華山を通過

三国境まで下る。

高速登山道

安心いて歩ける登山道

人工的にならしたように見える。


ゴロー登山靴が活躍してくれる。


9:30 三国境を通過 ここから山頂まで30分で行けるか。

葉っぱが三つ葉になっているので シナノキンバエ ダイコンソウとよく似ている。



タカネシオガマ


紫のウルップソウ ピンクのアズマギク 黄色のイワベンケイ お花畑!

真ん中にタカネシオガマがある。


10:00 白馬岳山頂に到着 ガスで視界が悪い。残念!

唐松方面が見えそうで見えない。

10:15 下山開始


イワベンケイ

ウルップソウ

ミヤマクワガタ

ヨツバシオガマ

ウルップソウ畑 今回ここまで咲いているウルップソウは初めてだった。


紫がいい。



足元1mのところに雷鳥が。こちらも気が付かなかったのでびっくり。

砂浴びを始める

道を空けてくれないので、しばし観察。

10:41 三国境を通過

小蓮華山へのだらだら登り開始

まだまだ続くが、ここは一気に行きたい。


最後の登り。

小蓮華山でいつもの昼食

セブンイレブンさんにお世話になります。

鶏ごぼうが美味しかった

今日はシーフードで。

しっかりフルーツもいただく。

11:37 小蓮華山から下山開始。

ヤマハハコ これからといったところ。


帰りのハクサンフウロ

ハクサンイチゲ

またまた雷鳥に遭遇

逃げないでのんびりムード。



大きな黄色い花の シナノキンバイ ミヤマキンバイとは違う。 同じ時期に黄色い花でミヤマダイコンソウ・ミヤマキンバイ・ミヤマキンポウゲ・シナノキンバイと四種類の花が同時に咲く。見分ける方法は葉っぱの形や花の形だが、本当に難しい。

這松の赤い実 初めて写真に撮った気がする。

エゾシオガマ

12:09 船越ノ頭通過

白馬大池がいい感じに見えてきた。

帰りのコマクサ


帰りのチングルマ


帰りのハクサンコザクラ

12:30 分岐点を通過

ミヤマリンドウ

シラネニンジン




オオバミゾホウズキ 朝はしおれていた。


13:06 天狗ノ庭へ

モミジカラマツ 葉っぱがもみじの葉に似ている


ミヤマムラサキ

13:12通過

ガスで何も見えなくなった

下るしかない。気持ちは温泉へ。




カラマツソウだと思うが。 モミジカラマツとは葉っぱが違うように思う。難しい。

13:51 蓮華の森通過

蓮華温泉の赤い屋根が見えてきた。



14:07 到着

車に戻って温泉の準備 駐車場は7割ぐらい埋まっていた。

温泉は貸し切り状態。 ほとんどの人は露天に言っているよう。聞くと密状態とのことで内風呂へ。


私一人で独占状態。

お世話になりました。 今年の3月連休の春スキーはオープンできなかったよう。来年は是非来たい。

今回の山行でのゴロー登山靴の消耗具合を紹介。

足になじんできた。


しっかりメンテナンスをして復活させよう。どんどん味のある登山靴に仕上がっていく。

