古くなったロッドのスチール鋼フレームガイドをチタンSICガイドに交換 ガイドを付け直してロッドをリニューアル

ここ一週間をかけて10年以上使い込んだソルトフィッシング用のロッド2本をリニューアルすることにした。今年も60gのジグをキャストし、ガンドをキャッチ。また、3.5号のエギを、力いっぱいシャクって、ビックアオリイカをチャッチすることができた。そんなロッド達に感謝を込めてのリニューアルとなった。

ソルトフィッシングを始めたのが、約25年前。当時富山にあったフライフィッシング専門店「岩魚」に入り浸り、来店されるフィッシャーマンの方々のフィッシングスタイルに刺激をもらっていた。渓流釣りしか知らなかった私は、聞くことすべてが新鮮だった。中でも「お住いからすぐそこの海でフクラギがバンバン釣れてるよ。ジグという鉛でできたルアーで釣れるよ。やってみれば。」のお誘いに乗っかり、ジグでのフクラギ釣りをスタートさせた。

車で15分ほどの大河の河口で、面白いように釣れた。朝の5:30頃から出かけて、場所取り。太陽が顔を出して海面を照らし始めるまでの1時間が勝負だった。イワシを浅瀬に集団で追い込み捕食するフクラギ達が、群れを成して河口に押し寄せた。それを待ってましたとばかりに、ジグを投げて釣る。楽しかった。そのシーズンは、早朝だけで63本を上げることができた。相方さんから「フクラギもういらない。」と言われたのを覚えている。

その頃、フライフィッシングが全国的にブームとなり、地元の渓流にも県外ナンバーがどんどんと押し寄せ、地元の渓流は、場荒れしてストレスばかりが溜まった。そうなると脚は、渓流に向かわずに海にばかり向かってしまう。

一気にソルトフィッシング熱が高まる。遊漁船に誘われ、初めて大海原でジギングなるものをやった。大揺れする船の先端で、船酔いもせず一人で爆釣させてしまった。「あんた、あんなに揺れてる先端で船酔いせんちゃ珍しいわ。」と船長からお褒めの一言。本当に船には強かった。海用の釣り具がどんどん増えていく。

道具は、ほとんどを中古だった。調度インターネットでのオークションがスタートし、安く購入することが基本となった。フライロッドビルディング(自分で組み立てていくロッド製作)を身に着けたおかげで、ガイドの取りつけや、エポキシ樹脂のコーティングなど、ソルトフィッシングロッドのリニューアルは、当時からお手のもんだった。少々の傷は、コンパウンドを使って磨けば、綺麗になることも理解していた。

これまで使い込んできたロッドを見ると、ガイドの付け根に錆が出ていたり、ガイドコーティングのエポキシが劣化して、剥がれていたりと、痛みが気になり始めた。ここは、5年ぶりとなる作業だが、ロッドのリニューアルを行い、来年に備えておくことにした。

ダイコー プレミア 106MH ジグウエイト28~60g このロッドは、粘りのあるロッドで、遊漁船からのキャスト用に使っていた。7kgほどのガンドを何本も釣らせてもらった。このロッドのガイドは、スティールSICガイドがついていて、なんとなくモッタリとしたロッドだった。

スティールガイドは、海水でロッドとの接点に錆が出る欠点がある。また、スティールガイドは、重量が重く、ロッドの性能を少々落としてしまう傾向がある。もしかすると設計者は、そこを考えているのかもしれないが、チャスト時の抜けが悪いように思う。

錆が目立ってきた。コーティングの割れ目も見える。

スティールSICガイドをチタンSICガイドに交換することにした。チタンSICガイドは重量が軽くなるのと、錆がでないガイドとなっている。

カッターで表面のコーティングを剥がしていく。

この方法だと力もいるし、綺麗にとれないことを思い出した。

サンドペーパーで磨く作業も入ってくる。ロッドを痛めてしまう可能性が出てくる。

エポキシ樹脂は熱を加えることで、柔らかくなることを思い出した。ライターの火であぶってみる。

柔らかくなったコーティングは、簡単に剥がれるようになった。

この方法だと、ロッドに大きなダメージを与えないで済む。

サンドペーパーも軽くいい。

サンドペーパーの後は、車の表面用コンパウンドで磨いていく。

コンパウンドも2種類ある。 まずは細目で、最後は極細で磨いていく。

ガイドのラッピング跡が綺麗になくなった。

ただ、最初に火を使わないで外したガイドのところの塗装がはがれてしまったので、塗装をし直すことにする。

チタンSICガイドを並べてみる。

車用の塗装剤で着色していく。

グレーから色を濃いグレーに変更。落ち着いたロッドになるはず。

マスキングテープで着色したくない場所はガードする。

塗り終わったところで、つるして乾燥。

 

ガイドをテープで仮止めして位置を確認していく。

ガイドのならびも重要。

使った糸は、イカリ印 0号の黒(ナイロン)

先ずは、ガイドを糸でラッピングしていく。最後に、赤い糸に黒い糸を切ってから通し、赤い糸を引き抜いて黒い糸を巻いてきた糸の中を通して止める。

でてきた黒糸を強く引っ張って、根元で切ると、巻いた糸の中にうまく収まってくれる。

すべてのロッドの半分のみをラッピングする。

半分だけラッピングされていれば、ガイドの位置の微調整ができる。

すべてのガイドが真っすぐになっていることを確認する。

確認できたところで、残りの半分のラッピングを行っていく。

すべてのラッピングが終了。飾り糸を付けていく。

カラーメタリックスレッドを使用。

今回は黒を巻いた後に飾り糸を巻いたが、これは失敗。本来であれば、飾り糸を巻いて仮止めし、その上から黒を巻いていけばよかった。反省・反省。もう一本のロッドの時は、うまくできた。これは失敗例。

こんなところで止めてもすぐに外れてくる。

それでも何度か失敗しながらどうにか止まった。

両方の飾り糸が完成。

先端まで完成。

巻いた糸を2液性のエポキシ剤でコーティングしていく。この時A液・B液が同じ分量にならないと、綺麗に固まらない。なので注射器で同じ分量を容器に入れる必要がある。意外と難しい。

A液を入れる。

B液を入れる。 よくかき混ぜる。

ゆっくり回転する塗装用モーターに固定。

ロッドが外れないようになっている。 この装置も20年以上前のもの。ゴムが硬くなり、挟んでいるだけ。

柔らかい筆でまずは1回目を塗っていく。

1回目コーティング完了

1日以上放置して、完全に固まったことを確認し、2回目の塗装に入る。

2回目を塗っていくときは、うまくコーティングされていることが確認しながら塗っていく。ムラにならないように注意。

細いところはコーティングが丸くなってしまった。これは上級者ではない。同じ幅にコーティングできた方がいい。(悪い例)

太いところはうまくいった。

仕上げも1日回転させて終了。 完全に乾いたことを確認していく。

もう一本 エギング用ロッドもリニューアル。

同じようにガイドを剥がして、ラッピングが終了。 コーティングも終了した状態。 後は固まるのを待つのみ。

フクラギ用 ダイコー プレミア 10フィート6インチ ジグ28g~60g

PE1.5号~4号 このスペックだと5~8kgクラスの青物もOK。

もう一本 エギング用 ダイコー エスカペードESP-86H

エギング用としては重め。これも10年以上使っている。ロッドの持つ粘りで重めのエギを跳ね上げてくれる。 8フィート6インチ エギ2.5号~4.5号

今回交換した ガイド

右スチールガイド  左チタンガイド

完成した2本 来年も活躍してほしい。

綺麗になった。

こちらもばっちり。

ロッドをリニューアルしたことで、来年は今年以上に釣らせてもらおう。用具を大切にすることは、フィッシングの基本だと考える。ソルトフィッシングは、名前のごとく塩水を相手にする。真水のフィッシング道具よりも、錆びるスピードや、ダメージは受けやすい。慣れれば意外と簡単だ。これまでロッドを修理に出して、高額な金額を払っていた人は、是非参考にして試してもらいたい。

連休最後の日に、ガンドを上げたいつもの場所で、キャスティングテストを実施。ロッドの抜けが良くなった気がする。

“古くなったロッドのスチール鋼フレームガイドをチタンSICガイドに交換 ガイドを付け直してロッドをリニューアル” への2件の返信

  1. 道具のメンテ楽しそうです。
    愛着倍増ですね^^
    登山ブーツといいロッドといい手入れしながら長期間使っていくスタイルは私も好きです。

    まもなく山スキーのシーズンですね。
    私は今年は東北エリアなので、まずは安全重視で行こうかと思っています。

    1. メンテナンスも楽しみの一つになってます。ロッドは、修復を行うことができるので、いいのですが、BC用スキー靴は、傷だらけになって復活できないのが残念です。今シーズン履いてきたゴローの登山靴は、使用するごとに味が出てくるのがいいですね。スキーも履き込むことで味が出てきて手放せなくなってきますが、年月とともにスキーの性能が向上するので、どうしても新しいものが欲しくなってしまいます。使い込むことで機能が向上してきく道具は、楽しくなります。東北の山のリサーチお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です