天候悪化を覚悟で「大渚山北面滑降」を決行 天国と地獄を体験

悪天候をついて大渚山北面へ。スタートで雨にやられ、山頂到着時には濡れネズミ状態。気温も低下してきたので、ツエルトを張って休憩することに。元気がでたところでガスガスの北面を滑降。パウダーは死んでませんでした。3人で楽しく滑降ができた。

先週の3連休は、富山では35年ぶりの1mを越える大雪にみまわれ、交通機関はマヒ状態。我が家の団地も除雪が間に合わず孤立状態となった。2日間車を出すことができず、ひたすら除雪に明け暮れる連休となった。そのため腰・肩・腕はもう限界状態。スキーどころではなかった。

今週は、一気に雪も溶けたが、気温も上昇してしまい、地元のスキー場(宇奈月スキー場)のパウダーは死んでしまっている。大雪の恩恵を受けないまま、どこへ行こうか迷ったあげく、天狗蔵君の提案で「大渚山」となった。富山県内の山間部も除雪がまだ行きとどいていないことも考えられる。県外に逃げることにした。

今回、久々に「片やん」も誘っての山行となった。彼もまた、基礎スキーの指導員の資格を持っており、どこでも滑ってくる。

スタートしてすぐに雨が降りだした。天気予報は、午前中はどうにか持ちこたえる予報だったが、天候悪化が早まってしまった。雨にたたかれハイクしながら濡れていくのが不快でたまらない。標高を上げていくと霙になり、雪へと変化した。

山頂到着時には、風も出て気温も一気に低下。濡れネズミ状態なので寒さを感じる。おそらく一人で来ていたならば、途中で敗退間違いなしだろう。しかし、北面が気になってたまらない。滑降気力を復活させることを考えツエルトを張って休憩することにした。

前回、宇奈月山(大原山)で張った時の反省を活かし、張り綱を前もってセットしてきた。おかげで2本の木を利用して張る作業もスムーズに行うことができた。少々の風では吹き飛ばされない張り方ができた。

中に入ると温かさを感じる。冷えた身体を一気に温めてくれる。天狗蔵君は、お湯を飲んで身体を温めている。ダウンジャケットも一枚着こむ。ザックの中には、いろいろなことを想定して、準備しておくことも大切なことを改めて感じた。

今回手袋のローテーションに成功した。雨が降ってきたときに「テムレス」に交換。雨対策をとった。なので手は冷たくならなかった。滑降は、モンべルのアルパインテックグローブを使用。ゴアテックス素材になったことで、確実にレベルアップした。この二つのグローブをうまく使って、悪天候での手の冷えを防ぐことができた。ちなみにモンベルのウールのインナーをもう少し強力なHAND SCHUH PETER ウールグローブ に交換して使用している。(投稿後半に追記で説明)

休憩後、北面を滑降することに。全面ガスの中だが、幸いにもパウダーは死んでいなかった。恐るべし北斜面。今回初めてとなる斜面を3人で交互に滑降していく。適度に斜度があり、スキーが滑ってくれる。太いダテカンバ林のツリーランを満喫しながら標高差300mはアッという間に終わってしまった。

シールを貼り直して、ハイク開始。先ずは山頂につながる尾根を目指す。運よくトレースも残っており、ハードなラッセルもなく1時間かからずにツエルトを張った場所に戻ることができた。天気が良ければ、何度もこの斜面を滑って楽しむこともできるが、今日はここまで。ツエルトを撤収し、早い下山となった。

南面に移動し、シールを外して滑降を開始してびっくり。北面との雪質の違いに唖然とする。ターンができない湿雪。雨で重くなった雪の上に新雪が積もっているが、これがまた重い。斜滑降で木の間を通過して止まってキックターン。まるでハイクしているようにジグザグに下りていくしかない。北面が天国なら、南面は地獄だ。自分達のハイクしてきたトレースを確認しながら降りていく。ここ大渚山BCスキーの帰りの南面で楽しい思いをしたことがないが、今回はその中でも一番の雪質の悪さだった。最後の林道は、脚がパンパンになりながらも、「これが山スキー」といった満足感を味わいながら戻ることができた。

私と天狗蔵君は、K2「アネックス」を使用している。(これももう古い)テールも軽くロッカー形状のため今日のような悪雪でもテールが抜けてくれる。片やんのスキーはK2「クンバック」。私も持っているが、ここ最近はいた記憶がない。なぜならテールがキャンパーになっており、今日のような雪ではテールが抜けてくれない。この違いは大きい。クンバックも2012年当時の物なので、BCスキーもその後大きく進化してきている。

片やんには、センター120cm前後の、最近のスキーを手に入れていただきたい。きっとBCスキーが、もっと楽しくなること間違いない。自然の中に入り込み、そのままの条件を楽しんでしまうBCスキーにとって、スキーの性能は大きな要因となってくる。

メンバー:片やん・天狗蔵君・レッドバロン  総山行時間:4時間55分

往路(山頂まで):1時間50分 休憩:57分 滑降・ハイク:1時間11分

復路(ツエルト撤収を含む):55分 

7:37 スタート

いつものように天狗蔵君が先頭

7:51 立派な堰堤を通過

パラパラ雨が降りだした 久々の片やん

8:09 林道最終の尾根への取りつき場所に到着 汗をかき始めたので調整。

8:26 尾根をハイク 雨が強くなってくる

霙から雪になってきた

9:02 少し開けた場所を通過

9:17 稜線が見え始める

稜線への最後の登り この辺りは雪模様

9:22 片やんも稜線に到着

9:27 山頂の小屋の上で。

小屋の横で休憩しようと回り込む。

寒いのでダウンを着る天狗蔵君 3人とも濡れネズミ状態。

風を避けるためにツエルトを設営

中に入ると一気に温かくなってくる。 休憩しながら北面滑降の準備に取り掛かる。もちろんエネルギー補給もする。

10:27 滑降準備

ガスの中を滑降 パウダーは残っていた。

滑る顔に楽しさが溢れている

テールがキャンパーのクンバックは、縦に落とすしかない

アネックスは大回りで弧を描くことができる

疎林のツリーランは楽しい

天狗蔵君も楽しそう

片やん 浮遊感を味わいながらの滑降

レッドバロンのハイスピード滑降

10:53 山頂を目指して標高差300mのハイク開始

山頂に続く尾根を行く

疎林の中をハイクする天狗蔵君

すぐに追いつかれてしまった

この斜面を滑降した

ツエルトが見えてきた

11:37 ツエルトに到着 すぐに撤収開始。

11:44 設営には時間がかかったが、撤収は3分で終了 すぐに南面に向かう

南面の上部で風がなくなり、シールをはがす

3人ともうまく滑れない 雪が腐って重くなっている

やっとの思いで下りてきた

天狗蔵君も苦労している こんな格好見たことない

重い重い雪

12:21 林道に到着

プルークが辛そう 大腿部はパンパン

12:32 無事駐車場所に到着。 本当に辛い地獄のような南面でした。

 

追記:今回使用のグローブについての一考察(あくまで私のやり方であり、もっといい方法があればアドバイスいただきたい。)

➀ミズノ社「ブレスサーモ」の指出しグローブをはめる。どうしても指先で作業が必要な場合、ダメージを最小限におさえることができる。ブレスサーモは湿気を帯びると発熱する。

➁その上から厚手のHAND SCHUH PETER ウールグローブをはめる。

このグローブを、大きめを買ってお湯につけて縮ませて使っている人もいる。昔の登山家は普通に使っていたよう。意外と値段がする。

➂その上からモンべルのアルパインテックグローブをはめる。ゴアテックス仕様となり、商品価値が上がったように思う。滑降時にはめかえた後は、常時手はポカポカだった。

手首のところでしっかり冷気が入らないようシャットアウトできる。

HAND SCHUH PETER これに出会ってから、BDのガイドに入れ使用したこともあった。やはりウールグローブは、定番中の定番だと考える。手袋の中に温かい空気の層を作り出すことができる。

ゴアテックス素材を使用することで、必要以上の湿気はうまく抜けてくれる気がする。グローブの中が常にドライな感じがある。帰ってきて手の平側の皮の部分は濡れていたが、それを感じさせなかった。

意外と重宝するミズノのブレスサーモ。車で移動中から使用している。スタート前の準備の時も手が冷たくなりにくい。

HAND SCHUH PETERは、手首のところが長いので、アルパインテックグローブの長さに合わせて糸で止めてある。手首の上がぶ厚くなり、雪の侵入も防いでくれる。

手袋の中に、いかにして温かい空気の層を作り出すのかがカギとなる気がする。あくまで私のつたない工夫に過ぎない。参考になればありがたい。また、いい方法があればコメントいただきたい。

 

 

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