夏山シーズンは、地元「毛勝山」から。片やんを誘って西北尾根を使って脚力強化。今シーズンは、ボーサマ谷からスキーで登り上げれなかったので、毛勝山のお地蔵さんに挨拶していなかった。毎年恒例行事を済ませて、やっと夏山シーズンinができる。
ここ毛勝山は、我が家からよく見える地元の山。正確には、手前の僧ヶ岳・駒ヶ岳は黒部市の山だが、毛勝山は魚津市の山となる。それでも、登山口の片貝山荘上部は、我が家から車で40分ほどで到着する。今回は、片やんを誘ってみた。なんせマニアックな山なので、土曜日といっても登山者が少ない。今回トップでスタートしたが、私たちの後ろから上がってきた登山者は3名のみ。今日は、毛勝山山頂に5名が登ったのに過ぎない。
今回登った西北尾根は、カシミールで使っている「山旅地図」には、登山道として登録されていない。それでも尾根沿いに登山道が存在している。今の時期でもしっかりと利用することができる。
コロナ禍で、山小屋が休業した昨シーズン。至る所で登山道が荒れてしまった情報が流れている。そう考えるとしっかりした登山道が確認できる。ただ、標高2000m近くから雪が登山道を覆っているので、基本は稜線上を歩くことを心がければ、山頂にたどり着ける。単独で今の時期に行くと、道迷いを起こしかねない。注意が必要な山だ。
5:06 車止めをスタート。ここは僧ヶ岳への登山口でもあり、車がいつも駐車されている。橋を渡って、トトロの樹(桂の大木)にご挨拶をして西北尾根登山口へ向かう。
5:11 登山口を通過。ここから一気に急勾配が、約40続く。行きはまだいいが、帰りのこの坂は膝によくない。下りも約30分かかる。10分の差しかないことで、いかに手ごわい急坂かが想像できる。(前回もブログで書いたと思うが、日本三大急登に追加し、四大急登に指定してもらいたい。)
5:52 一応急登が終了。(この後も急登は続く)杉林の中を黙々と登っていく。日が当たらないので高山植物も少ない。出会えるのはギンリョウソウぐらいか。
7:02 三角点を通過。これまで何度もこの尾根を通過していたが、三角点の存在を今回初めて確認した。杉林を抜けると太陽が尾根を照らす。すると一気に花が増えてくる。ナナカマドの白い花・ハクサンシャクナゲ・イワハゼ・マエヅルソウ・ゴゼンタチバナ・ツマトリソウ・ゼンテイカ・コバイケイソウなどの高山植物が花を咲かせている。この花と出会えると夏山を感じる。
8:25 標高1900m辺りから残雪が登山道を隠してします。ところどころ登山道が顔を見せるが、それを繋いで雪の上を進む。ところどころに蛍光色のテープも巻かれている。それらを参考にしながら進む。ところどころ急な雪の斜面のトラバースがでてくる。極力尾根上の平になった上を進むが、そうなると藪漕ぎも出てくる。明らかに登山道から外れている。
8:40 標高2000m地点を通過。ここは開けた場所が続く。意外と道に迷いやすい場所。一度下って、雪のない登山道をトラバースしながら進み、またまた尾根に出る。ここからは、正面に毛勝山が見えるので、やる気も出てくる。
9:08 急な雪面を前にアイゼンを装着。ジグザグに上がっていく。雪はやわらかいので逆に、アイゼンが滑るところも出てくる。今回、ストックは、BCスキー用のピック付きを持ってきた。リングも大きいので、雪面をしっかり押さえながら上がることができた。片やんはピッケルだったが、雪がもっと硬ければピッケルの方がいいように思える。
9:34 クワガタ池の上を通過。思わずクワガタのポーズをとってしまった。ここから斜度も急になってくる。滑落すれば大清水谷へまっしぐら。少々ビビりも入りながら、慎重に上がっていく。この時間帯から一気に雲がでてきた。天気予報では、寒気が流れ込み、昼前から雨が降る予報となっている。本当に予報通りになりそうだ。
10:15 山頂に続く登山道へ。アイゼンを外して、山頂を目指す。ガスがでてきた。
10:20 山頂に到着。残念ながら剱岳の姿を拝むことができず、眺望も楽しむことができなかった。それでも雨に降られずに山頂まで来れたことはラッキー。その後、ハクサンコザクラを眺めながらいつもの食事を摂る。
10:51 どんどん雲行きも怪しくなってきたので、下山開始とする。最初の急斜面をアイゼンなしで、踵をけり込んで降りることができたが、途中、トラバースがでてきたところで迷わずアイゼン装着。ガスがどんどん濃くなってくる。ここまで3名の登山者とすれ違った。2018年6月9日の山行で途中から一緒になって上がった方とまたまたお会いすることができた。前回もボーサマ谷を下って行かれたが、今回も同じ。今年は何度もここ毛勝山に来ておられるとのこと。車止めで戻ってこられ、話を聞くと、やはり阿部木谷の下が大変だったとか。土砂崩れの影響がでていたようだ。
11:54 アイゼンを外して、標高2000m地点に向かう登山道で、ついに雨が降ってきた。昼前から雨の予報がぴったり的中。仕方なく雨具を着用。その後は、来た道を足跡をたどりながら戻る。
12:08 今シーズン初めてシラネアオイに出会った。満開に咲く花は、やはり高山植物の王者といえよう。後ろから追いついてきた登山者としばし情報交換。朝日町からの登山者とのこと。彼は、BCスキーにはまって、夏場にスキーで行ける山を下見しているとのこと。駆け出しのころの私と同じだ。ほとんどが単独行動だそうだが、だれかパートナーがいることにこしたことはない。早く見つけて欲しい。今年は立山川を詰めて室堂乗越を目指したが、途中で通過できず戻ったとのこと。私たちは、雪どけが早かったこともあり、最初から計画しなかったが、やはり雪解けは早かったようだ。そんな彼のモチベーションの高さに懐かしさを感じながら、しばし同行したが、私たちのノンビリムードに痺れを切らし、先に飛んで下って行ってしまった。若いということは素晴らしい。
13:06 だらだらと尾根を下るが、杉林に入るあたりから、雨が上がってきた。地面もそれほど濡れていない。その分、気温が上昇。むしむしと汗なのか雨なのかわからない状態。だんだんと脚に力が入らなくなってくる。すると根っこにつまずくようになる。ここにきて怪我はしたくないのでスピードが遅くなる。
14:10 最後の急坂に差し掛かる。トラロープがでてくる。もう膝はガクガク状態。最後の頑張りどころだが、年には勝てないので慎重に下っていく。何本のトラロープがでてきたか、10本はあったように思う。
14:43 登山口に到着。何度来ても慣れない急坂クリアー。思わず笑顔になる。この後は、怪我無く戻ったことをトトロの樹に感謝し、登山終了となた。シーズン初めにココをクリアーしておけば、どこの登山道も急勾配と感じなくなる。地元の北方稜線の山々は、身体を鍛えてくれる山だ。高山植物たちともそこそこ出会うことができた。これからのシーズンが楽しみだ。
メンバー:片やん・レッドバロン 総山行時間:9時間44分

往路:5時間14分 山頂滞在:31分 復路:3時間59分

5:06 スタート

5:11 登山口から西北尾根へ。標高約740mから山頂2414mまでの登山道。

緑が綺麗

白いササユリ 本来はピンク。

スタート時は、長そでシャツを着ていたが、すぐに脱いだ。

トラロープがでてきた。

足元はゴローの登山靴 もう足の指が痛くなることがない。


またまたトラロープ

この姿勢からいかに急勾配かが理解できる。

5:52 一応急登終了 この後も続く。

ナナカマドの白い花

ギンリョウソウ

天に向かって力強く伸びる杉の大木。

6:48 視界が開け、駒ヶ岳が見える。

奥につながる滝倉山(サンナビキ山)方面。

6:56 杉林の急登をハイク。

上からの撮影。

7:02 三角点通過 初めて存在を知った。

目の前に急な斜面が見えてくる。

太陽があたる場所でハクサンシャクナゲに出会う。

イワハゼ(アカモノ)

マエズルソウ

ゴゼンタチバナ

ツマトリソウ


7:32 バックに魚津市が見える。片やん余裕の表情。


7:48 小休止 何を指さすのか忘れた。

尾根に珍しゼンテイカ(ニッコウキスゲ)

コバイケイソウ 今年は花が咲く年なのか。

7:52 最初の大岩通過。

サングラスと覆面装着。


日焼け防止スタイル。

8:07 2番目の大岩通過。

雪も出てくる

8:16 最初の雪斜面は小さい。

すぐに登山道へ。

イワイチョウ

残雪が多くなってきた。ルートファインディングを慎重に行っていく。

急な雪面を避けて尾根上を進む。藪漕ぎがでてくる。

8:32 バックは駒ヶ岳


ここも藪漕ぎして出た場所。


バックは駒ヶ岳からサンナビキ山(滝倉山)までの稜線。

8:42 標高約2000m地点

上がると毛勝山が見えてきた。

左が滝倉山 右の尖った山がウドノ頭 西谷ノ頭は見えていない。バックは白馬三山。

標高約2000mの緩やかな雪面。

8:49 一度下って登山道へ。

登山道を進む。

コイワカガミ

最初の急登が見えてきた。

エンレイソウ

9:08 アイゼンを装着。


つま先で登ると滑るので、足裏全体を使ってジグザグに登っていく。


9:17 バックに滝倉山

急斜面を上がると一度平らになる。

ガスがでてきた。



9:34 この下にクワガタ池があるのでクワガタのポーズ。


9:46 最後の急斜面へ

一度登山道を通過。


10:01 ジグを切りながら最後の頑張り。

ピック付きストックが登りをサポートしてくれた。


10:15 急斜面終了。 後は山頂へ。

山頂は目の前。

10:20 山頂で記念撮影。(残念 剱岳は見えず)

山頂はお地蔵さんも直され、綺麗になっている。2枚あった看板が1枚に。

お地蔵さんが綺麗になっていた。

山頂から下がった場所にハクサンコザクラが咲いていた。


山頂直下のルンゼを覗く。

いつもの食事に突入。

定番が一番。


今日はデザートも持参。

10:51 雲行きも怪しくなってきたので下山開始。

下りはアイゼンなしでスタート。後で後悔。

登山道までたどり着く。

11:09 ここでアイゼン装着。

尾根上を下っていく。

11:22 クワガタ池の上を通過。


11:39 アイゼンを外す。

ミツバオウレン

ミヤマヤシオツツジ

ミツバツチグリ


12:03 雨が降り雨具を着て下山。

シラネアオイ 久々に出会えた。

12:37 雨の尾根をだらだらと下山。

決して急がない。

12:59 雨が上がってきた。

山の中から雲が湧き上がっているように見える。

どうしたらこんな樹木になるのか。自然の力はすごい。

サラサドウダン



14:10 最後の急斜面に突入。身体は相当疲れてきた。


極力トラロープに頼らないように下る。


この角度はやばい。

14:12 急斜面に四苦八苦。

14:25 だいぶ傾斜も緩くなってきた。


14:35 ササユリの前を通過


14:43 登山口に到着。二人に笑顔。辛さから解放された喜び。

トトロの樹に怪我なく戻れたことを感謝。

