30年以上使っているランディングネットのリメイク ネット編みに挑戦!

30年前に自作したランディングネットを今も愛用している。シンプルな形なので岩魚をのせて写真を撮っても主役が岩魚になってくれる。ランディングネットをこれまでいくつか作ったが手に取るのはいつもこのネットになってしまう。今シーズン最後の渓流散歩の後に、ネットが切れているのを発見。リメイクを決意した。

フレームの穴が26個なので、ネットの目を52個にし、糸を2本に巻きなおした網針で二個ずつ目を蛙又結びを行っていく。すると目が26個となる。これをフレームに取りつけて完成の予定。

私のフライフィッシングスタイルは、源流に近い場所で、ザックに食料・雨具・等を詰め込み、沢登りスタイルで楽しんでいる。フィッシングベストは、ほとんど使用しない。ネットもザックのサイドにぶら下げて使う。ネットが大き過ぎると邪魔になる。対象魚の大きさも30cm前後がほとんどなので、このネットが調度いい。

フライフィッシングの世界にのめり込み、毛ばりを自作して釣れるようになってくると、自分で作ったネットに魚をすくってみたくなった。フライフィッシングの楽しみ方に、「自作」という言葉が魅力的だった。そこには、オリジナリティーが生まれ、工夫する楽しみがある。なので30年以上にわたってやめられない遊びとなっている。

今回、ネットの破れは、「ネットを編んでみな。」といった挑戦的なものに感じた。このランディングネットの作製の前に、2本作製したが、どれもネットは市販のものを転用して、目の数だけフレームに穴をあけて使っていた。当時は少しだけランディングネット編みにチャレンジしたが、挫折してしまった。

ネット編みにチャレンジしようと決意させたのは、You Tubeにネット編みの実践動画があり、それを何度も見れるようになったことが影響している。30年前は、説明を受けたがイメージがわかなかった。今は、動画の中で懇切丁寧に説明してくれる。理解できなければ何度も繰り返し見ることができる。今回You Tubeチャンネルの「TakaboFlyfishing」には大変お世話になった。この中の「自己流ランディングネット編み➀~⑫」を何度も見た。非常に丁寧に解説されており、工夫していくポイントや、注意しなければならないこと。テクニック等について理解することができた。

ネット編みが形になってくると作業がやめられなくなる。気が付くと12時を回っていたこともあった。網針の入れ方が悪く、硬い結び目ができてしまい、それをほどかなければ前に進めない。こうなると針を使って糸を痛めないように気を使いながら解いていく。下手をすれば失敗した結び目を解くのに30分近くかかったこともあった。

そんな苦労があり、完成した時の喜びは大きかった。最後に枠に取りつける工程は、ワクワクしながらの作業となった。リメイクできたネットで来年はいい写真を撮りたいと考えている。

ネットが切れているのを発見。

シンプルだが、コンパクトで軽い。ザックの横のポケットにおさまりがいい。

切れている箇所のみを修復してもダメ。思い切ってネットを編んでみることを決意。

グリップの後ろも塗装が剥げてきている。

フレームの塗装も剥げてきている。これらすべてをリメイクすることにした。

ネットを外していく。

全部外し終える。

全体に相当傷んでいる。

サンドペーパーで古い塗装をすべて落としていく。120番を使用。

サンドペーパーの番手を120から順に400番まで上げていく。磨かれたところがつるつるになるまで磨く。

ウレタン塗装を行う。

透明な油性ウレタン(少し薄めたもの)を3回ほど重ねていく。最後にコンパウンドで磨いて完成。

編み針を自作する。バンブーロッドを作っていた時の竹の残りを利用。幅1cm 長さ50cmの編み針を作る。この長さだと、クレモナ糸を約50m近く巻き取り、糸を切らずにすべて編みこむことができる。(私は、途中2ヶ所ほど切れてしまった。)

編み針に溝を作るときは、ドリルで先ずは穴を開けていく。ドリルの幅に溝はなる。

網針の糸掛けの棒をエポキシ接着剤で固定していく。

網針は2本いるので同時に作る。

    

クレモナ糸を約100mづつ2セット準備。失敗した時にやり直せるように。糸を染めるダイロン 染まった糸の色が落ちないように固定剤も準備。

クレモナ糸を染めていく。ダイロンの仕様書を確認しながら、使用する染め剤のグラムを測って、使用のお湯の量や塩の量を算出する。(正確な割合ではやってません。おおよその分量でも染まった。)

ダイロンは20g仕様。

40度のお湯で溶かし、お湯を足してその中にクレモナ糸を入れて染める。

1時間ほど放置したクレモナ糸を水洗いしていく。その後30度ほどのお湯に色染め定着剤を入れて、染めたクレモナ糸をつける。

乾燥させて、絡まないよう注意しながら糸巻に巻き取る。(その昔フライラインを巻き取るために購入してあったものを利用。)

糸巻機(フライライン)に一回転で何センチ巻き取れるかを測り、すべての糸を回数を数えながら巻き取る。

巻き取った糸が何メートルかを割り出す。

おおよそ半分のところに印をつけておく。

網針にクレモナ糸を半分ずつ(約50m)を巻き取る。

網針完成。

古くなったラインの切れ端を結び、タコ糸の6号で30cm物差しの幅で本結びを13目作る。同じ方向になるように、左から出ている方にマジックで色を付けておく。以外にこれが需要。

左端の目にクレモナ糸の片方を中心から50cmぐらいのところで本結びする。際しくはYouTubeで。

網目の大きさを15mmにするため、ゲージを自作。

本結びしていくときに色がついている方を最初に通していく。これが統一されてないとうまく進まなくなる。先ずはここで苦戦した。

ゲージをしっかり使って長さを揃えていく。

隣の色がない方を通していく。

できた輪っかの上から網針を通して、

長さを揃えて引っ張って本結び完成。これを繰り返す。

本結びができたところ。

13目完成。

外して左右を入れ替える。左から右に編んだ方がやりやすい。

2段目からは、いよいよ蛙又結びを行っていく。最初の1列を完成させるのに1時間以上かかった。何度も解いてやり直し、うまくいかないのでYouTubeを見返すことを繰り返した。

長さを固定。左手の親指が大切。

網針を左側から入れて、輪っかを作り、上からその輪っかに網針を通す。

長さが狂わないようにしながら絞り込んで〆る。慣れてくると親指で軽く押さえながらできるようになる。

少し長さが違った。

一段編んだらまた、左右を入れ替え編んでいく。3段目の途中。

左右を入れ替えやすいように。こんな工夫をしてみた。

ラインをしっかり張ることができる。

5段完成。

片方の7段が完成したところで、もう一方の網針を使て今度は残りの6段を編んでいく。次は、左右入れ替えやすいように割り箸を使って先端を固定。

白いタコ糸は中心の証。タコ糸を切って本結びを外す。

引っ張りやすく、左右もすぐに入れ替えられる。

引っ張りながら編んでいく。この辺りになるとだいぶ慣れてきた。

網針は長くてもさほど影響がない。

最後に〆るのは指で行う。 なので右手の薬指にテープを巻いていた。

〆込んだ

 

ところ。 左手の親指はかけたままで行えるようになってきた。

だいぶ綺麗に編めるようになった。

底網 13目の13段完成。編み終わった糸が左右同じところにあるか確認。

ここまで完成。

YouTubeの画面を転用させてもらいました。三角編みの表現が難しい。

底網のスタートで中心に向かって先ずは三角編みを行う。折り返してきたときに三角編みのところで方向が変わり、13目のまま進めていく。次の角でまた三角編みを作り、中心に向かう。これをA・B同じように行う。AとBが交わったところを下の写真のようにして本結びでつないでいく。

三角編みが行われたところ。周りは4辺の菱型だが、三角編みのところは3辺でできている。これが四隅に4ヶ所できる。

Aの糸とBの糸が中心で交わるように、交互に編んでいく。交わったところで本結びでつないでいく。今度は結んだところから外に向かって編んで反対側まで行く。

本結び。周りの菱型と同じ大きさにする。

ネット全体は、まだ小さいよう。もう少し編んでいく。

編み進めると、だんだん丸いネットの形になってくる。セロテープの台を重しとして使っていく。

養生テープで固定するとやり易い。

最後の本結びをしてネット編み終了。

次は26個の目を作る作業。

2本の糸を網針から外し、長さを揃えてから1本の網針に2本同時に束ねてセットする。2本同時に蛙又結びができるようにする。

2本の糸を一度に編むことができる。

26個の目が完成。

目の数を確認して糸をカット。切ったところは粘着性の瞬間接着剤で止める。液状のものを使うと、浸透してしみ込んだ部分が硬くなる。これはひび割れの原因にもなる。

同じクレモナ糸のでフレームにとめていく。下から入れて上から出す。同じ方向にする。

白いタコ糸は、中心線を示している。中心線が左右に分かれるようにする。

完成しました。枠の大きさに比べネットの目がもう少し小さくてもよかった。次にランディングネットを作るとしたら幅10mmで編んでみたい。

フライフィッシングの師匠から、ランディングネット用の木材を入手することができた。作るのが楽しみ。

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