9年ぶりに「小谷温泉~天狗原山~浅海川~中海川滑降」を楽しんだ。2013年1月5日に行っている。当時は、まだ中海川滑降は頭になく、ただただ時間をかけて尾根の中をトラバースしていた。今回は雪もたっぷりとある。さすがにパウダーとはいかなかったが、素晴らしい眺めとシャウダー滑降を満喫することができた。
今年は本当に雪が多く残っている。2週間前までは、まだ寒気が下りてきてパウダーだったが、一気に春の陽気となって気温が上昇。標高の高い場所で、北斜面にしか残っていないようだ。
以前から天狗蔵君が煮詰めていた浅海川・中海川の滑降を実施することにした。これ以上気温が上がると谷の中の雪が崩れてくる可能性がある。時期的にはぎりぎりと考える。
9年前のまだまだBCスキー駆け出しのころで、情報も少なく石川県のレジェンドが行っているという情報のみでトライした。(当時のブログはこちら)
当時は、天狗原山頂まで6時間38分 滑降して小谷温泉まで3時間41分 計10時間19分かかっている。雪の量もまだまだ少なく、比べようがないが、思い切った山行を初めて早々にやったものだと今更ながら思う。その時の経験が痛烈に残っている。ただ、浅海川の滑降が素晴らしく良かった記憶があり、その時撮った写真を「山と渓谷」に投稿したところ採用になった経験があった。BCスキーがいまだにやめられないのは、その時の経験からのようだ。今回は、そんな思いで深いコースに3人で行くことにした。
5:36 小谷温泉の山田旅館下の空きスペースに車を駐車。スタートとなった。スキーを持って温泉旅館の横を通り、すぐに除雪は終了。まだまだ2m以上の雪がありそうだ。スキーを装着して、林道沿いに進む。林道横の電線に手を伸ばせば、とどいてしまいそうな場所もある。
6:23 雨飾荘の横を通過して、浅海川にかかる橋を通過。最終的にここに戻ってくることを確認する。そのまま林道沿いに進む。
6:40 林道が雪崩で相当危ない状態になっていることに気づく。地図を確認すると、夏道があり、その横に谷筋が繋がっている。傾斜がありそうだが、ここをハイクして、早めに尾根に取りつくことにした。
6:44 スキーを外してツボ足でスタート。傾斜が緩くなったところでスキーを装着。ジグを切りながら上がっていく。斜面の雪が硬くクトーを付けていても、不安定な状態で登っていき。ところどころにデブリもあり、難儀する。梅さんはスキーを外して上がってきた。
7:28 天狗蔵君のルートファインディングで、尾根に登り上げる。最後は、スキーをザックに括り付けてツボ足だった。尾根に上がってしまえば、快調なハイクがスタート。雪も硬く締まり、サクサク上がっていく。
8:08 前回はスキーを外して上がった急な細尾根に。右側はタラバースできそうなのでそのまま巻いていくことに。これが大正解。簡単にクリアーできた。その後も、複雑な地形が目の前に現れるが、一番登りやすい場所を選んでハイクしていく。これが正しい方法だったようだ。
8:52 凸に登り上げ、以前もここで迷ったことを思いだす。一端下って斜度のきつい登山道から外れて、左を巻いていく。標高1741m地点を右に見ながらトラバース気味に標高を上げていく。ここがハイクのポイントになってく。
9:40 目の前に標高1948mの凸が現れる。ここも左側をトラバース気味に進んでいく。地図上には、凸がいくつもあり。夏道登山道から大きく外れることになるが、こちらの方が確実に登りやすい。
10:01 鞍部に出る。尾根上が一番登りやすいので、天狗蔵君はこのルートを選んでくれる。この辺りから二人に離されそうになるので、必死についていく。
10:31 傾斜も緩くなり、天狗原山の丸い地形が見えてくる。最後の頑張りどころ。
10:46 右からの尾根との合流点を通過。山頂が見えてきた。360度の景色も最高にいい。焼山・火打ち山・妙高山・黒姫山等々を眺めながらダラダラと山頂を目指す。
10:52 山頂に到着。本当に平な山頂だ。奥に金山が見えてくる。少し進んだ風の弱い場所を見つけて滑降準備に入る。山頂まで5時間16分だったが、思った以上に早かった。これも全て天狗蔵君のルートファインディングの良さのおかげだ。
11:22 滑降開始。浅見川源頭に滑り込む。ここの滑降だけは浅いパウダーが残っていた。雪が多いので浅見川への滑り込みもスムーズ。川の滑降は、ターンが必要なく、だただた川に沿って下っていく。これが本当に楽しい。両側の斜面に気を配りながら滑降していく。
11:35 登り返し場所に到着。大きくカーブした開けた場所が登り返しの場所となる。9年前も同じ場所で尾根に上がっているが、その時は雪が少なく傾斜が急で、何度もジグを切った覚えがあった。今回は、1回の切り返しですんなりと尾根まで上がることができた。
11:57 最後にきて梅さんが雪庇を乗り越えるのに四苦八苦している。結局、スキー・ザックを尾根に上げ、私が下から足を持ち上げて梅さんを尾根に上げることに成功。今度は私の番。私のザックの中にあるスリングを出してもらい、雪庇を大きく崩して、足場を作り、梅さんに引っ張り上げてもらう。天狗蔵君も同じようしてクリアー。3人の共同作業だった。その後は滑降準備に入る。
12:17 中海川のドロップポイントへトラバース。広い斜面が目の前に広がる。私から滑降開始。大変よく滑るシャウダーだった。(今回初めてシャウダーという言い方を梅さんから教わった)今まではよく滑るザラメ雪と表現していたかもしれない。気持ちよく3人で写真を撮り合いながら滑降していく。
12:25 広く開けた場所で食事をとることに。左右の谷の角度が緩い場所で、崩れてきても大丈夫と判断した場所だった。(食事後出発の時に、私達がいた谷の上が少しだけ崩れていた。)判断が良かったのかわからない。一気に湿原まで行っていても良かったかもしれない。
12:50 滑降を再開。ここから一気に雪が滑らなくなる。途中で大きなデブリを発見。もしかすると今しがた発生したのかもしれない。食事をとっていて良かったような気がする。
12:58 平坦な湿原に到着。ここから手漕ぎとなる。雪が多く地形の凸凹がなくなっている分移動はし易い。前回ここで階段投稿をしたり、中海川の渡渉ができずに苦労したりと、時間を費やしたことを思いだす。今回は、二つある堰堤も雪でほとんど埋まった状態。難なくクリアーすることができた。
13:19 朝に渡った浅海川にかかる橋に到着。再びシールを張る。雨飾荘の横までのハイクだが、しっかりと装着して進むことにする。
13:30 林道で滑降準備。後は一気に小谷温泉を目指す。林道を下っていくと前に3名のBCスキーヤーがいる。挨拶をして追い越し、天狗蔵くんが「山田誠二さんだったやろ。」と言い出す。小谷温泉の山田旅館の御主人であり。元全日本デモンストレーター・テレマークスキー界のレジェンド。BCスキー等の先駆者として山スキーの取材等でも活躍されている方だ。
13:42 林道滑降終了。スキーを外しているところに、山田誠二さん達が滑ってこられた。簡単にご挨拶して「基礎スキーから今ではBCスキーにまで手を伸ばしてしまいました。」と伝えると、「妥当な選択だと思います。スキーを続けておられることが大切です。」と温かい言葉をいただいた。私的には少々うれしくも感じている。まだまだスキーを楽しもうと改めて思った。
今回は、3人で素晴らしい山行だったように思う。天候・眺望・滑降ともに満点だった。これも一重に天狗蔵君・梅さんが情報を収集し、煮詰めてくれていたおかげだ。二人には心から感謝したい。やっぱり頼もしい相棒達だと改めて思う。
メンバー:天狗蔵君・梅さん・レッドバロン
踏破距離:17.35km
総山行時間:8時間14分

往路:5時間16分 山頂滑降準備:30分 復路(登り返し・食事時間含む):2時間28分

スタート標高:819m 天狗原山山頂:標高2190m

5:36 車止めスタート

山田旅館の横を通って林道入口へ。

積雪が2m以上ありそうな林道をハイク。

電線が手で触れそう。

雨飾荘の横を右に曲がり、浅海川にかかる橋を目指す。

6:23 橋を通過。帰りはこのデブリを通過してこなければならない。

帰る場所の様子を確認。

進む予定の林道が雪崩でやばい状態なので、手前の夏道横の谷筋をハイク。

傾斜もあり、スキーでのハイクができない場所も出てくる。スキーを抜いたり、はめたりで時間がかかる。

最後の尾根に登り上げる場所は、スキーをザックに括り付けて。

天狗蔵君がルートを開いていく。

7:46 尾根に上がると快適。

8:01 サクサク進める。

バックに白馬方面の山々を見ながら進む。

細い急斜面が現れる。ここは右からトラバースして進むことにする。前回はモンキーハイクした場所。

左に尾根を見ながら進む。

大正解だったよう。凸は下っていた。


8:35 快調にハイク。

8:57 大きな凸から下って左の尾根の方向へ。右は急斜面で無理。

9:13 ルートファインディング成功。

バックに雨飾山が綺麗に見える。

9:19 枝が面白いので思わず撮影。

斜面が急になり、ジグを切りながら。斜面が硬くてハラハラ状態。

妙高山が見える。

9:43 左にトラバース。

10:02 黒姫山 佐渡山か。

10:38 雨飾山が下に見えるようになってきた。左下に大渚山。

10:39 平になってきた。重い脚を一歩一歩進めるレッドバロン。

天狗蔵君も相当脚が重そう。

10:44 山頂はすぐそこ。

10:52 山頂に到着。左が焼山 右が火打山

天狗蔵君のバックの北アルプスの山々が素晴らしい。

滑降準備をする場所を探して移動。 左は金山が見えてきた。

下に大渚山 その上が北アルプス

雨飾山

火打山 と 妙高山

黒姫山 佐渡山 戸隠山?

11:07 滑降準備開始。


11:12 準備完了。残雪期のウエアーで。9年前も同じ。
浅海川滑降動画 スマホの方はYouTubeで。

11:22 滑降開始。

ココだけパウダーでした。

滑ってきた斜面。

11:23 浅海川へ滑り込む。


天狗蔵君が滑りながら後ろ向きで撮影。

陶酔気味の梅さん。


雪はミルキースノー



Vゾーンの奥に北アルプスの山々。


梅さんを撮影しながら滑降の天狗蔵君。

その後ろから私が二人を撮影。

浅海川をハイクしてくる人と出会う。情報交換。


11:35 尾根に登り上げる場所に到着。

11:45 ハイク開始。

斜めに尾根に登り上げていく。

右に進んで雪庇を乗り越えれそうか偵察の天狗蔵君

結局 梅さんが取りついている場所から3人で協力して這い上がる。

這い上がった場所。

滑降準備に取り掛かる。

12:15 中海川の源頭にトラバース。

12:16 素晴らしい斜面が広がる。私が最初にドロップイン。良く滑るシャウダー。

天狗蔵君も気持ちよさそう。

梅さんの新しいスキーのオレンジ色の滑走面が綺麗。

気持ちよく滑降。

いい斜面が繋がる。 パウダーの時期に来たい場所だ。

広く開けた快適な斜面だった。

12:25 開けた場所で食事タイム

今日はシーフードで。

梅さんお休み中。

12:50 滑降を再開。

大きな雪崩の跡を発見。

デブリができる過程を見てみたかった。高さ2m以上ある。

12:54 下ってきた中海川を振り返る。

12:55 平坦な湿原に入る。雪が多く凸凹の地形が平坦になっている。

前回は通過できず引き返した堰堤への下り。中海川が大海川と合流する場所。簡単に渡渉ができた。

堰堤を簡単に通過。

13:06 最後の取水口?を通過。

13:08 浅海川にかかる橋の下に到着。シールを装着。

デブリの上を通過して林道へ。

雨飾荘への登り。

雨飾荘通過後にシールを外して林道を滑降。

林道入口に到着。 ここで後ろから山田誠二さんが来られた。写真を撮るのを忘れたのが残念。

13:50 車止めに到着。お疲れさまでした。素晴らしい山行でした。引っ張って行ってくれた二人に感謝感謝!9年前はかぶっている帽子もいっしょだった。物持ちがいい。

