前日の大宴会の影響からか、なんとなく頭が痛い。胃袋もむかむかする。確実に二日酔いの症状だ。昼間のお酒はなぜか進んでしまう。まだ、夜までが長いと思うからだろう。テントンの中で反省しながら起きることにした。8月31日からブルームーンとなっていて、外は非常に明るい。ヘッドライトなしでトイレにも行けた。3時頃から起き始め、むかむかする胃袋に無理やりラーメンを流し込んで朝食とした。
剱岳を早い時間帯に登るのは初めて。日帰り山行となると、いつも到着が11:00を回っている。今まで見たことのない朝焼けの剱岳が見れると思うと、ワクワクしてくる。
3:31 月明りの中テント場をスタートした。ヘッドライトを付けて一応歩くが、本当に明るい。前後に登山者がいる。暗がりで登山道に不安がある方が、私が通過するのを待っているようだ。道案内しながら登っていく。樹林帯から、岩稜帯に出ると、富山平野の夜景がきれいに見える。いままでこの風景も見たことがなかった。ここで一眼レフの威力を活かすことができた。オートで撮って、シャッタースピードが遅くなっても手振れ補正の機能がずば抜けている。ありがたい。
暗い中を歩いていくと、どんどん朝焼けが始まってくる。これを劔岳の山頂で見るためには、2時にはスタートしないとならない。今回その元気はなかった。どんどん明るくなるのを小窓尾根越しに写真に撮っていく。
4:54 標高2600mの看板を通過。ここは平らになった場所が広がり、登山者の休憩の場所となっている。この時間帯になると、だいぶ明るくなってきた。ここから急な斜面が連続し、標高2800mの看板まで一気に標高を上げていく。
5:34 標高2800m看板を通過。ここからは山頂にいる登山者を確認することができる。だた、鎖場が連続するので、慎重な行動が必要となる。6時を過ぎたころから下山者も増えてくる。山頂で御来光を拝んだ方々なのだろう。次の目標にしたい。
6:00 蟹のハサミを通過。いつもより脚が重い。昨日の大宴会の影響が出ている。日帰り登山の方が元気だった気がする。アルコールは、登山のエネルギーにならないようだ。反省反省!
6:24 剱岳山頂に到着。この時間帯では、山頂は、20名ほどがいる。別山尾根からの登山者も多いようだ。今日は、山頂での長居は無用。360度の写真を撮って、早々に下山することにした。それにしても眺めがいい。ずっと見ていたい気もするが、写真を撮ると満足してしまった。
6:35 10分程度の滞在で下山することにした。山頂に非常食しか持ってきておらず、コーヒーを入れて飲む準備をしてくればよかったと反省。とにかく涼しい内に下山することにした。
6:42 川端会長さん達と、下りの鎖場の入口で出会った。会長さん曰く「肝硬変で大変やったわ。辛かった。」おそらく昨日のお酒が多かったようだ。それでも元気に山頂を目指していかれた。
6:55 蟹のハサミを通過。ここで昨日ご一緒した愛知県からの女性二人と会う。「山頂よかったですよ。」と声をかけ、初めて剱岳に登るという若い女性は、期待がおおきく膨らんでいるようだ。その後も、登ってくる登山者に道を譲りながらの下山となった。
7:49 標高2600m看板を通過。多くの登山者が休んでいる。やはり気温が上昇して登るのが辛そうだ。早い時間帯で山頂に行ったのはよかった。今日の下りは、ずっと晴天。下るにつれて気温が少しずつ上がってくる。岩稜帯から樹林帯に入ると少し涼しくなった。それでも太陽があたると暑い。
8:43 テント場に到着。私の横に張っていたテントは、撤収され下山されたようだ。隣の方は2時台にはスタートされていたようだ。私が上がっていく途中で早々と下ってこられた。今度は、この時間帯で山頂に上がることにしよう。
テントの撤収にかかる。さすがにしっかり乾いている。グランドシートに使っているタイベックスのシートは少々湿っているので乾かす。アッという間に乾いてしまった。ハイドレーションの水は、3L持ってきていたが、まだ残っているが、少々不安になり早月小屋で500ml入りペットボトルを2本購入。1000円は高いが仕方がない。最後の頑張りと覚悟を決めた。
9:39 早月小屋をスタート。ザックが一気に重くなり、下りが思いやられる。これも試練と考え、ゆっくりと3時間のペースで下ることにした。というかこの尾根を、重いザックを背負って2時間30分のペースでは下れない。年齢を考え無理せず下ることにする。
10:21 三角点を通過。この時間帯に上がってくる人がいる。テント泊の方は、この時間帯なのだろう。(よく考えると私もこの時間帯だった。)
11:29 標高1200m看板を通過。脚がやばくなってきた。山頂下山後にエネルギー補給していない。ここで行動食として羊羹と大塚製薬 ソイジョイ を食べる。やはりエネルギーが入ると違う。脚に力が入る気がする。こんなことを感じるのは、ここ早月尾根の下りぐらいだ。いかに過酷かがわかる。
11:44 一番の巨木を通過。ここから少しずつ斜度も緩くなってくる。脚への負担も軽くなるのでありがたい。
11:58 松尾平のベンチ前を通過。看板に馬場島1000mの文字。何回来てもこの文字が励みになる。最後に来て急斜面が続くので気合を入れなおしていく。
12:27 登山口にある「試練と憧れ」の石碑で記念撮影。怪我無く下りてこれたことに一安心。2日間本当に充実の山行だった。日帰りでの山行とは、一味も二味も違う。人との出会いがある。川端会長さんとの大宴会でご一緒させていただいた4名の方とお友達(フェイスブック)になった。これも日帰りではできない交流の場である。テントの隣の方ともお話を沢山させていただいた。どこかの渓流でばったりお会いするかもしれない。本当に出会いの多い山行となった。夕焼け・朝焼けの写真等にもチャレンジでき、新しい山行スタイルに気づくことができた。テント泊での山行の良さを再確認することができ、癖になりそうだ。
レッドバロン単独 総山行時間:9時間48分(小屋休憩:49分含む)

テント場~劔岳山頂:2時間53分 山頂休憩:11分 山頂~テント場:2時間08分 早月小屋休憩:49分 小屋~馬場島:2時間57分


朝ごはんは、前の日の大宴会の影響で、汁ものしか入っていかない。それでもエネルギーを摂っておかないと、動けなくなる。なのでラーメン。

3:31 テント場スタート

富山平野の夜景が綺麗。


4:23 ヘッドライトを頼りに岩を登る。


4:42 朝焼けが始まった。



4:56 一気に明るくなってきた。

朝焼けに染まる雲

5:24 室堂方面が見えた。


5:35 毛勝三山。

5:36 2800m看板を通過。



別山尾根に太陽があたる。

5:45 急な岩稜帯を進む。

5:56 鎖場がでてきた。

別山尾根も姿を変えていく。

縦に伸びる鎖場を行く。


鎖場を登り切る。素晴らしい眺め。

山頂までもうすぐ。

壊れていた標識が修理されている。

6:24 山頂に到着。写真を撮ってもらった。さすがにTシャツ1枚ではいられない。


何度来ても素晴らしい。

後ろ立山と八峰。

後ろ立山の真ん中が鹿島槍ヶ岳。左に五竜岳・唐松岳と続く。右には爺ヶ岳。

下に見えるのが源次郎尾根。

劔沢方面。クッキリと槍ヶ岳も見える。

山頂には20名ほどが登頂。にぎわっている。



毛勝三山。北方稜線。


富山平野方面。

左から大猫山・猫又山・釜谷山・毛勝山

帰りの長い長い早月尾根。

6:35 下山開始。顔が疲れている。


川端会長さんが上がってきた。

会長さんも少々お疲れ気味。


6:55 蟹のハサミを通過。

やはり早月尾根の下りは急斜面だ。

7:12 標高2800m看板を通過。


日当たりのいい場所にミヤマセンキュー・トリカブト・タテヤマアザミが咲いている。


早月小屋が見えた。

7:49 標高2600m看板を通過。たくさんの登山者が暑さに耐えて休んいる。



8:19 標高2400m看板を通過。

下に見えるオレンジのテントが我が家。



8:43 我が家に到着。相当気温が上昇している。すぐにテントの撤収にかかる。

9:32 水1Lを購入して、いざ下山開始。



10:21 三角点を通過。

10:34 標高1800m看板を通過。

1600m看板

1400m看板

11:29 1200m看板 この200mごとの看板が励みになる。

疲れた脚にこの傾斜はきつい。

11:46 巨木を通過。だいぶ傾斜がなくなった。松尾平はすぐそこ。

11:58 松尾平を通過。ここから最後の勝負。気合を入れる。


まだまだ急斜面がでてくる。


最後の頑張り所。

登山口の看板が見えた。

12:27 「試練と憧れ」の石碑の前で一枚。

愛車に戻って安全登山を報告。スタートとゴールの儀式となっている。これをもって山行終了となる。今回は、テントを持っての剱岳山行。早月尾根を重いザックを担いで地獄の苦しみを体験したが、今までにない充実の山行ができたように思う。すばらしい経験となった。

