今年は、本当に暖冬だ。2月の下旬は、本来まだまだハイシーズン。山にパウダーが残っていて楽しい滑降ができる時期だ。先週は本当に暖かかった。東京では20度をこえる5月頃の気温となり、スキー場の雪も一気に減ってきている。温かい日の後には、標高が高い場所でも雨が降り、またまた雪解けを加速させている。先週は、孫のスキー指導で戸隠スキー場だったので、やはり山に入っていい汗が搔きたくなった。こんな時の栂池高原スキー場だ。今回は、自然園を突っ切って船越ノ頭を目指すことにした。
24日の土曜日は、晴れマークだったが仕事が入ってダメ。3連休の最後の日曜日に行くことにした。天候は、曇りマークだが回復は望めそうにない。いつもより早く駐車場に到着し、ゴンドラ運行開始の1時間前から順番待ちをして早いスタートを目指した。
やはり天候が悪いとBCスキーヤーも一気に減る。ゴンドラ駅での人数も少ない。条件が悪いことをみんな知っているようだ。標高を上げれば少しはパウダーが残っているのではないかといった、かすかな期待を持っていた。
この期待はすべて打ちのめされることになる。気温が上昇して水分を含んだ雪面は、昨晩の冷え込みで一気に氷化している。その上に5cmほど新雪が積もっているが、まったく下の雪との接触が不安定な状態となっているため、簡単に崩れる。一番ハイクしずらい状態だ。今回は、早々とクトー装着。アイゼン装着してのシートラーゲンとなった。(シートラーゲンとは山スキーの登りでスキーをザックに取り付けて担いで登ること。ドイツ語でSkitragen)
悪条件でも天候が回復して、視界が開ければそれなりに楽しめるのだが、標高が上がるにつれ吹雪状態が強まり、ホワイトアウトとなってきた。雪面の小さな凸凹を把握することができない。結局、今回も標高2400mを越えたところで途中敗退することにした。前後には誰も登っておらず、たった一人での吹雪の中も少々心細くなってきた。まだ、パウダーであれば上をめざす気にもなれたが、今回も勇気ある撤退となった。たくさん汗を掻いたが、少々不満が残る山行となった。今年は最悪のシーズンになりそうだ。
レッドバロン単独 総山行時間:7時間25分(ゴンドラ搭乗に50分待機)

往路(ゴンドラ搭乗に50分待ちを含む):5時間23分 停滞・滑降準備:32分 復路(食事時間含):1時間30分

ゴンドラ駅標高:823m 停滞場所標高:2,427m

7:03 チャンピオンゲレンデ下の駐車場をスタート。

滑降してゴンドラ駅へ。時間が早いのでパトロールがやっと動き始めた時間帯。

ゴンドラ駅の入口にスキーを倒して順番を確保。切符を買いに行く。7:15からチケット購入の列にに並んだ。7人目で購入ができた。

7:59 入口のシャッターが開いて移動開始。

8:03 ゴンドラ搭乗。今日は非常に早いがBCスキーヤーも少ない。列は意外と長くなっていた。

8:28 栂の森駅をスタート。雪がチラつく。ゲレンデスキーが楽しそうだった。

何となく雪が降っているが、新雪は5cmほど。期待外れだ。

8:42 林道入口でビーコンテスト。作動良好の〇。

8:56 早稲田大学小屋前を通過

いつもは白馬三山が見える場所。まったく見えないし視界が悪そう。

9:11 ショートカットの場所の雪もカチカチ。この辺りでも雪が緩んで固まり、それが氷化した感じだ。

成城大学小屋下の沢も顔を出している。例年は埋まった状態になっている。

上に成城大学小屋がある。今日は、通過してビジターセンターを目指す。

9:30 ビジターセンター横を通過して自然園内に入る。テントを張ている人もいる。さぞ昨晩は寒かった事だろう。


右の斜面に上がてトラバース気味に進む。帰りの滑降ラインを意識したが、無駄だった。

9:46 何となく視界がすっきりしない。硬い斜面のトラバースも少々気をつかいはじめた。

9:51 早々とクトーを装着。これでサクサク進むことができた。


10:07 開けた場所にでてきた。上部に広がる湿原だ。浮島がある場所になる。


10:27 少しづつ傾斜が増してくる。どこを進めばいいか考えながらのハイクトンる。以前、右に行き過ぎて苦戦した経験がある。

10:44 中央の緩い場所から上に上がる。視界が悪いのでほとんど感に任せる。

11:19 傾斜が急になってきたのと、雪面の氷化が進み、アイゼンでもスムーズに登れる状態と判断。久々のアイゼン装着となった。今日は、最初からその可能性も考慮して、ピッケルも持ってきていた。


11:23 行けるところまで行くことに。この時点で途中撤退が頭をよぎり始めた。スキーをザックに括りつけて登る方法を「シートラーゲン」とドイツ語でいうそうだ。13年BCスキーをしてきて初めて知った。ザックにスキーを括りつけて登ることは、リフトのない時代、スキーの基本だったのかもしれない。

アイゼンがよく効く。スキーでハイクするより楽な状態。


11:46 船越ノ頭から滑降してくるカールが見えてきた。


11:51 ダテカンバの中を通過していく。

斜面が見えなくなってきた。凸凹がよくわからない。ダテカンバの樹を目標に進む。

右にカールが見えるはずだがまったくなのも見えない。ふっすらと崩れた跡が見えているので、今日はカール内はやめた方がいいと判断。

12:33 カメラの状態が悪いのではなく、ホワイトアウト状態。停滞開始。

周囲の視界は回復してこない。

5m横の尾根を写真で撮ってもぼやけている。

12:58 滑降開始。硬い斜面に薄っすらと新雪。すべて行くとその新雪が崩れてくる。何度かスキー操作が不能になり転倒。傾斜の傾きが把握できなくなってしまう。

滑降してきた谷間にあるデブリ。やはり大きな雪崩がでている。緩い場所から下っていく。


スキー滑降の跡がよくわからない。硬い雪面にエッジが立たない場所もある。

13:11 トラバースしてきた跡に合流。一安心。


雪が積もって帰りのトラバースラインを見失った。


13:24 ビジターセンターが見えてきた。それにしても視界が悪かった。


夏に岩魚が泳いでいる沢。

木の下に入って昼食。

身体が温まる。寒い中で食べるカップ麺はやめられない。寒い場所で5分間待つものはダメだった。やはり3分で食べれるカップ麺が一番。

珈琲もいただく。

今度自然園に来るのは7月になるだろう。その頃は高山植物が咲き乱れる場所。今は白い世界だ。

13:53 ビジターセンター前をスタート。

成城大学小屋下を通過。


14:00 早稲田大学小屋前を通過。

14:02 林道入口を通過。スキー場内へ。


スキー場の中も視界が悪い。


14:14 ゴンドラ中間駅横で、BCスキーの試乗会をしていた。K2の板が見たかったが片付けを始めていた。




さっと見て素通り。

14:28 駐車場に到着。不満が残るBCスキーだったが、一人でこなすことでリスクマネージメント「災害やビジネスにおける突然のトラブルなどの不測の事態に、的確かつ迅速に行動できる能力」等を向上させれたように思う。今日の途中撤退もその一つと考える。良しとしよう。(自己満足)

