ここに来てなかなか梅雨が明けてくれない。不安定な天候が続き、夜になると雨が降り出している。山形県・秋田県等では、線状降水帯が発生して大雨となっている。土曜日に少し天候が安定する予報が出た。どこに行こうか迷ったあげく、1day剱岳に決定。白馬岳に劣らない高山植物の花達が迎えてくれた。その中でも蟹の鋏の鎖場で「シコタンソウ」を発見。鎖にぶら下がりながらの撮影に成功。なかなか出会えない花だ。
「色丹草(しこたんそう)」は、北海道~本州中部以北、千島、サハリンの亜高山~高山の岩場に生える多年草で、常緑の葉が集まってマット状に広がり、小さな白い花を咲かせる。花には黄色~赤の斑点が入りチャーミングだ。別名「レブンクモマグサ」とも呼ばれている。
本当に発見するのが難しい。花が小さいこともあるが、生息している場所が岩場となっている。今回発見した場所は、まさしく岩と岩の隙間に生えていた。横にはイワウメも生えているので、これから注意をしていこうと思った。

剱岳1day山行は、2年ぶり。昨年はテントを持って行ったが、なんとなく自分が逃げているように感じて、ここは1dayに戻すことにした。テントを持っての山行は、ゆったりと山行を楽しめるところにしようと考えている。
早月尾根の1day登山は、自分の登攀力のバロメーターになる。7月後半の剱岳は、前半の早月小屋までは、暑さと急登に耐えることになる。標高1000m~1900m辺りまでが本当に辛い。標高2000mを過ぎたころから、少しずつ傾斜も緩くなり、池塘が見えるとすぐそこに早月小屋といった感じだ。
4:04に駐車場所をスタート。この時間帯にどんどん登山者が上がっていく。金曜日はそれほど激しく雨が降っていないこともあり、登山道は概ね良好。非常に歩きやすい。ただ、スタートして早々に汗が噴き出してくる。馬場島の標高が750mなのだが、おそらく朝の段階で25度は越えれいるように感じた。こんなこともあろうかと、ハイドレーションは3L満タン。早月小屋でポカリ等を購入するためのお金も用意した。とにかく水分をしっかり摂取しながらのハイクを心がけた。結局、早月小屋で行きにポカリ1本600円を購入。帰りにコカ・コーラ1本600円、水1本400円を購入。下山した時には、ほとんどの水がなくなっていた。おそらく4L以上の水分を摂取したと思われる。
エネルギーに関しては、ザック内にカップ麺・鱒の寿司・デザート白桃ゼリー・カロリーメイト2箱・アミノバイタル4本・塩分タブレット・ウィダーインゼリー2個を持参し、すべてがなくなった。特に帰りの早月小屋でのエネルギー補給が重要だった。カロリーメイトをコカ・コーラで流し込み、ウィダーインゼリーを1個飲んだ。これで後半の下りで意外と脚が利いた。最後のウィダーインゼリーは、標高1400mの標識の所で摂取。最後の踏ん張りがきいた。
計画的な水分摂取とエネルギー摂取を心がけたことで、往路:6時間16分・復路:4時間38分 計:11時間26分 の山行だった。これまでは6月や9月の1dayがほとんどだが、これほど暑い時期の早月尾根は、久々だったように思う。2019年9月7日の投稿では、一番早い。9時間59分という時間で往復していた。この頃は、暇さえあればランニングをしている時で、やはり心肺機能が充実していたように思う。9月だったこと、スタート時間が2:51だった関係で、今回ほどの猛暑ではなかった。それにしても当時往路を5時間24分で上がっているのは早い。私の中では6時間16分は頑張った部類だ。年齢も進み12時間を切っての山行タイムは大満足だった。
2400mを過ぎての稜線上には、白馬岳に負けない数の高山植物の花が咲いていた。これも感動ものだ。一番の収穫は、なっといてもシコタンソウとの出会いだ。充実の1day山行となった。
レッドバロン 総山行時間:11時間26分

往路(早月小屋休憩9分含む):6時間16分 山頂休憩:32分 復路(早月小屋休憩13分含む):4時間38分

馬場島標高:750m 剱岳標高:2998m

4:04 車止めスタート。


4:06 登山口を通過。いきなりの急登となっている。

5:09 1 ヤマアジサイ

5:17 面白い立山杉の横を通過。

5:29 標高1400m標識横を通過。

5:44 標高1600m標識横を通過。絶対にこの間の標高が違うと思われる。

5:46 2 アカモノの実を発見。もう実になっている。

6:11 標高1800mの標識横を通過。

6:16 大きな岩の横を通過。

6:28 三角点を通過。地図上の三角点と違う気がする。

6:58 池塘を通過。

3 モミジカラマツと池塘 至るところにモミジカラマツが咲いていた。


富山平野が一望。

7:25 ヘリポートを通過。

小窓尾根

右が奥大日岳から室堂乗越。左が剱御前山。

7:29 ポカリスエット(600円)を補充。半分飲む。後は山頂で。

7:35 早月小屋をスタート。

昨年テントを張った場所。今年は少ない。

4 アキノキリンソウ

立山川の雪渓 低いところが室堂乗越。

8:06 太陽が照って気温上昇。下に早月小屋。

8:10 標高2400m地点標識を通過。

8:18 本格的な稜線ハイクの開始。


毛勝三山方面。

早月川と富山平野


山頂が見えてきた。

5 ハクサンシャクナゲ ピンクが綺麗

6 トウヤクリンドウ 岩の隙間から咲いている。


8:45 標高2600m標識を通過。


7 エゾシオガマ

8 ミヤマキンバイ(三つ葉で判断)

9 シナノキンバイ 花が大きい


10 チシマギキョウ 花に産毛がある。

11 ママハハコ

12 ウスユキソウ 白馬岳では出会えなかった

13 オタカラコウ

14 ミヤマダイコンソウ



9:43 どんどん険しくなってくる。

9:32 標高2800m標識を通過。

9:56 蟹の鋏の鎖場を通過


15 シコタンソウ 鎖場の中間地点の足元で発見。

16 イワベンケイ

17 ミヤマオダマキ

18 イワヒゲ

19 ハクサンイチゲ



今日一番の難所の鎖場を通過。

10:10 鎖場を抜けて別山尾根が見える場所に出るが、ガスで何も見えない。

最後の鎖。

10:13 標識を通過。

ガスが抜けて別山尾根が見えた。


10:20 剱岳山頂に到着。

いつものように食事開始。今日のカップ麺。

最近はまっているマスの寿司。


食後のデザート 白桃ゼリー果実入り。

コーヒーをいただく。

10:52 山頂を後にする。ガスで何も見ない時間帯。


早月尾根方面へ ガスがひどい時に別山尾根に下りて行ったことがあった。

鎖場を下りていく。

11:13 蟹の鋏を通過。

登りで撮影した場所の下に綺麗に咲いているシコタンソウを発見。

ミヤマダイコンソウ。

登山道が崩落して細い尾根になっている。

右も左も滑落したら止まらない場所。

11:30 標高2800m標識横を通過。

20 ヨツバシオガマ

21 ダイモンジソウ

22 コイワカガミ

23 クルマユリ

トウヤクリンドウ


24 ハクサンチドリ

25 シラネニンジン

26 ムシトリスミレ

12:05 標高2600m標識横を通過。

27 ナナカマドの花


稜線上はガスが湧いたり抜けたりしている。


12:30 標高2400m標識横を通過。


12:49 早月小屋に到着。

この後の下りを考えてエネルギーを補給。コカ・コーラの美味しかったこと。600円は高い。

休憩時間をしっかり入れる。

13:04 早月小屋をスタート。ここからが暑さとの戦いになるので、余分に水も購入。


ヘリポートから下っていく。


13:23 池塘を通過。

13:43 三角点を通過。

13:54 標高1800m標識横を通過。ここまで富山大学山岳部の女子2名の後を必死に追うことができた。意外と快調。脚も動いてくれる。

14:11 標高1600m標識横を通過。大学生が休憩に入り、私が先行する。


14:20 標高1400m標識横を通過。

28 ハクサンオミナエシ


14:51 大きな立山杉横を通過。

15:02 松尾平を通過。

右から白萩川の音、左から立山川の音が聞こえてくる場所。


15:25 登山口に到着。

「試練と憧れ」の石碑の前で1枚。

2人の富大山岳部の女子が下りて来たので、お互いに写真を撮りあった。2年ぶりの1day剱岳山行だったが、やはり何度来ても充実感がある。

