あわすのスキー場でチェアースキーのサポート 自分の能力を最大限に活用してスキーを楽しむ姿に刺激をもらった

今年もチェアースキーのサポートであわすのスキー場へ。富山県障害者スポーツ協会が主催する20競技のスポーツ教室の中にある「スノースポーツ教室」でチェアースキーが行われている。昨年まで富山県障害者スポーツ協会に勤務していたので、視察を兼ねてスノースポーツ教室のお手伝いに参加していた。今年はその仕事も退職し、まったくのボランティアとしてサポートに行くことにした。なぜなら、チェアースキーに取り組む方々のスキーに対するチャレンジ精神や、スキーを心から楽しもうとする姿勢から大きな刺激をもらうことができるからだ。

この教室を長く中心となって支えてきているのが高村俊彦氏だ。私と彼は、同じ年で若かりし頃(大学卒業の年)基礎スキーの準指導員を同期で取得した。3年後には指導員の資格を取得。彼はその後、基礎スキーで富山県のトップスキーヤーになり、県を代表するデモンストレーターとして活躍。ライチョウバレー(当時は県営ゴンドラスキー場)でインストラクターをしながらスキー技術の研鑽を重ねていた。

私は、夏場は陸上競技、冬になると基礎スキーといった中途半端な取り組み姿勢だったこともあり、なかなか上達しなかった。彼のスキーに対する貪欲さは、すさまじいものがあった。そんな彼が、夏場の仕事で事故にあい下半身麻痺となってしまった。日々の生活も車椅子だった。そんな彼はチェアースキーと出会い、これまでのスキー経験もあって一気に上達。チェアースキーで日本を代表する選手にまで成長していった。

1994年リレハンメルパラリンピックで日本は、アルペン競技で6個メダルを獲得している。その中の1つの銅メダルが高村俊彦君の(アルペンスキー男子 回転座位LWX2)ものだった。当時は、今ほどチェアースキー用具も発達していないと思われる。それでも基礎スキーで培ったスキー技術を、チェアースキーに活かして活躍を見せていた。その時のスキー理論が今でもチェアースキー界を支えている。そんな彼も私同様いい年になっているのだが、チェアースキーに座ると素晴らしいカービングターンを今でも見せてくれる。流石としか言えない。

今年は、初めてチェアースキーを体験する若者が来ていた。彼は、車いすバスケットボールの選手で、2025年FISUワールドユニバーシティゲームズの日本代表選手だ。2025年に神奈川県相模原市から富山県滑川市に移住し、富山WBCに 加入が決定した春田賢人君だった。そんな大切な選手に怪我を負わせることができない。サポートにも最善の注意をはらう必要があった。

そんな彼が、チェアースキーを体験してみようと思った動機は何だったのかはわからないが、何かプラスに働く気がする。富山県という地で生活していく上でのプラスになっていくように思われた。サポートしてみてびっくり。どんどん上達していく。転んで立ち上がることができる上半身の強さを持っている。午前中は緩斜面で自分の力で坂を上がって滑っていたが、午後からはリフトに乗って緩斜面を滑降することができた。素晴らしい上達ぶりにポテンシュルの高さを感じた。

一方、長い間苦労しながらチェアースキーに取り組んできた寺ちゃんのスキーにも向上が見られた。彼の障害度は、少々重い。自分でチェアースキーに乗り込むことができない。必ずサポートが必要となる。そんな彼も、高村君の熱心な指導が少しずつ実ってきていた。あわすのスキー場の上部ゲレンデも安心して後ろから見ていることができた。後は、スピードとカービング要素を高めていくことだろうか。寺ちゃんのスキーに対する貪欲さからも刺激をもらうことができた。

今後も彼らの活動をどこかで支えて行ければと考えている。

あわすのスキー場に集合。

オレンジは山ちゃん 私の下に寺ちゃん。

春君は、緩斜面で直滑降から。自分でバランスをとっている。

転んだ時の起き方の指導を受ける。 ↓

自分でチェアーの金具を持って、スキーを斜面(フォールライン)に対して直角になるように向きを変えることが重要。

自分の力でスキーの方向を変えることができた。

緩斜面で右ターン

上手く回れた。

つぎは左ターン

こちらも成功。

寺ちゃんの滑降を動画で撮影することに。

意欲満々

私なりに改善すべきポイントを示してみた

チェアースキーでも外傾をしっかり作っていく。

胸の向きはスキーの進行方向を向いているのでOK.

頭が内に倒れてしまった。

あわすのスキー場の上部ゲレンデへ

上半身が前に出て、スキーのトップを押さえることができてきた。

急斜面をうまくテールをずらして下りていく。胸が谷に向いている。山側のトリガーを前に出すことで胸の向きを谷側に向けることができた。

緩斜面を横から。後ろに寄りかからなくなった。

斜め前から。 上半身を前に傾けてターンにj入っていこうとしている。

春君にレジェンドは起き方を伝授 トリガーの使い方がポイント。

実際にやってみる

両手で外側のトリガーを押して身体を起こしていく。

起きたところで左右のトリガーを持ち直してバランスをとる。成功!拍手がでた。

午後からリフトで上にいくことに。初めてリフトに乗る。

1本目

カッコよくカービングしているように見えるが、スピードが遅いのでこの後転倒。しかし、この姿勢がとれるのは可能性を感じる。寺ちゃんがなかなかできない姿勢。

上手に転倒。

習った方法で起き上がる。

成功!

リフトから降りるのもスムーズになった。

レジャンド 春君 レッドバロンで記念撮影。

春君の滑降動画

滑りに対してアドバイスを受ける。

後ろからロープで引っ張ってはいない。いつでもブレーキをかけれるようにして一緒に滑っていく。

「左に行こう」と声をかけていく。私はプルークでついていく。

ロープにぶつかりそうになったときは、ロープを引っ張って止めた。

完全にロープを緩めてしまうと、とっさの状態に対応できないので、一応テンションをかけていくが、滑っているのは本人の技術で。

皆のところに合流。

記念撮影で締めくくりました。

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