念願だった冬季「槍ヶ岳」へ。天候にも恵まれ槍ヶ岳山荘までは順調だったが、槍への先端アタックルートにある氷化した斜面をクリアーするのに装備不十分と判断。登頂を断念した。その分風もないテラスでマッタリと景色を堪能しながらの昼食をとることができた。その後は、飛騨沢の大滑降に終始大満足。
先週、僧ヶ岳でコラボした石川組から「槍ヶ岳」へのお誘いがあった。僧ヶ岳もハードな山行だったのだが、疲れが意外と残っていない。確実にトレーニング効果が出ている。きっとアミノバイタルの効果が出ていたのだろう。山行後の食事にも気を配ったことが良かったようだ。最近、いかに筋肉にエネルギーをため込むかを考えている。グリコーゲンローディング方を意識している。筋肉の中のエネルギーを使い果たした後、しっかり炭水化物を摂取して、以前よりも多くたまるように意識している。やはり食事は大切なようだ。ただしっかり身体を動かす習慣が身についてからの効果のようだ。筋肉を使った後に、たんぱつ質だけを摂取していては、筋肉が枯れていくようである。たんぱく質も大切だが、糖質(エネルギー源)も筋肉は必要としている。スポーツ選手がパフォーマンスを上げるうえで大切なようだ。【スポーツ栄養学】アスリートの強い体づくりに役立つ食事方法まとめを参考にしている。興味のある方は覗いてもらいたい。
前日の20:00に就寝。23:00に起床し、12:00に新穂高温泉へ向かう。無料駐車場には沢山の車が止まっている。2:30に目覚ましをかけて仮眠をとる。2:15分に目が覚めた。外に出ると月が輝いていた。「いい天気だ。」そこに二人が現れる。私の隣の隣にとめていたようだ。いそいそと準備をして2:41駐車場をスタート。しっかり登山届も提出してロープウエイ駅を通過する。ここまではまったく雪がない。登山道のゲート前から雪が繋がっている。2:56スキー登行開始となった。暗闇の中をヘッドライトを頼りにもくもくと足を動かす。トレースもしっかり残っているので新雪20cmほどだが全く苦にならない。日向になっているところは、溶けた後が凍ってモナカ状態。新雪は2・3日前のもののようだ。3:49道が大きく曲がている場所(ここを進むと穂高平避難小屋)をショットカットして上の林道に登り上げた。その後もひたすら林道を進む。4:40に白出沢に到着。長い長い林道だった。林道クリアーに約2時間費やした。
白出沢を渡って対岸の登山道入り口へ。此処が意外と難儀。上の林に上がる斜面が急なうえ、氷化してスキーでは上がれない。スキー靴でも滑ってしまう。結局10mほどの斜面を上がるのにアイゼンを装着した。
上がってすぐにスキーにチェンジ。登山道沿いに進むが、斜度が緩くなったところで、下の河原沿いにトレースが伸びているので、逆らうことなく河原へ。河原沿いのトレースは、快調にハイクすることができる。もう少し時期が遅くなり、河原の雪がなくなると、登山道沿いの方が時間がかかるようだ。
6:18滝谷避難小屋が見えてきた。此処で小休止。ツエルトが一つあり、中で人が動いている。私達が起してしまったのかもしれない。滝谷の真ん中まで来ると、秋に行ったジャンダルムが目に飛び込んでくる。週末山紀行さんと「懐かしいね。行ったね。」などと楽しかった山行を振り返る。
その後は、河原も雪で覆われているので、対岸のハイクし易い場所にトレースが伸びている。まったく逆らうことがないが、雪面もモナカ状態になってどこでもハイクすることができた。
7:11槍平小屋前を通過。もくもくと飛騨沢を目指す。天気も最高で振り返ると穂高の山々に日があたり素晴らしい眺めが目に飛び込んでくる。
8:41飛騨沢の一番下に到着。飛騨沢乗越までの雄大な大斜面が広がる。しかしその途方もない距離に少々うんざりもしてくる。高々標高差600m2時間少々でクリアーできるとは頭で思っているが、なんせここまで6時間ハイクしている。脚のエネルギーも切れてきている。途中にしっかりエネルギー補給しながら来ているのだが、やはり歳には勝てない。よすあき君が前に出る。やはり付いていけない。どんどん離される。もう一つは、標高も高いということだ。久々に標高2600mを越えている。上に行けばいくほど身体に鉛がまとわりついてくるようだ。脚だけではない、腕も重く感じてくる。10歩動いて一瞬休憩。長く休むと次が続かない。斜度的には見た目ほどの斜度でないのが唯一の救いだ。
飛騨沢乗越が見えてからが長かった。氷化した斜面が出てきて、スキークトーが威力を発揮してくれた。装着していなかった週末山紀行さんが苦労している。
10:49 標高600mを約2時間かけて登り上げた。予定通りの時間だったが辛かった。乗越からの反対側の景色も素晴らしかった。赤沢岳・西岳等あまり見覚えのない山々だ。乗越にスキーをデポして槍ヶ岳山荘へ向かう。前泊で朝早くに乗越を目指した方々は、強風であきらめたようだが、11:00近くになり風もおさまってきたようだ。「これなら山頂を狙えるかもしてない。」という思いが頭の隅をかすめる。
11:35槍ヶ岳山荘に到着。目の前に槍の穂先がドカンと。よく見ると登山者が取りついている。山頂に繋がる梯子の下にある雪壁にへばりつきなかなか上に進めないようだ。よく見ると2名が下ってきている。この下っている様子も慎重そのもの。時間がかかっているようだ。ここで三人で相談。「登頂はどうする。」「今日は、装備不十分。ハーネス等がないとやばい。」ということであっさりと決断。まったくの無風状態になった山荘前のテラスで下見の見物をしながら昼食をとることにした。これがマッタリ気分で最高のひと時となった。下ってくる二人が後半の3分の1の距離を降りてくるのに30分以上かかっていた。
12:12 下山開始。調度槍ヶ岳から降りて来た二人も戻ってきたので話を聴くと、今日新穂高温泉を12:00にスタート。私達が飛騨沢にアタックし始めたころ乗越だったようだ。その後、山荘前から往復2時間以上かかって山頂アタックをしてきたとのこと。しっかりハーネスにビレー用の装具を身に着け、ピッケルを持ってのアタックだった。私達にそれだけの装備と時間がなかった。いい判断だったということが理解できた。周到な準備でアタックを成功させた彼らに拍手を送りたい。
12:30乗越に戻り、滑降準備に取り掛かる。アイゼンを外してシールを外して、分厚い手袋をしての作業に時間がかかる。12:44滑降開始となった。スタートは氷化した部分もでており慎重に滑降。新雪が出てきたところで楽しい滑降開始となった。流石にふわふわとはいかないが適度に硬さのある雪面を大回りで滑降する爽快さは、なかなか表現が難しい。写真を撮り合いしながら降りていく。行っても行っても滑降する斜面が繋がっている。今まで経験したことのないスケールの大きさだ。よすあき君も陶酔しきっている。私のアネックスの威力の発揮どころだった。
13:05飛騨沢の滑降終了。後は移動しながらギルランデ気味に斜面を見つけて楽しみながら滑降していく。川の南斜面に行くと一気に雪質が変わる。その雪質の変化についていけず頭から一回転の大転倒をしてしまった。週末山紀行さんに「若い転び方だったね。」と笑われた。
13:20槍平小屋を通過する。この間多くの登山者・BCスキーヤー、ボーダーがハイクしてきていた。今日は、槍ヶ岳山荘で泊まる者もいるのだろう。槍平山荘の避難小屋で泊まる者。テント泊の者。多くの登山者が此処を訪れている。連休初日にアタックして大正解だったようだ。
13:38滝谷避難小屋を通過。一気に河原沿いに進む。細いトレースをボブスレー状態で滑降するが、なかなか脚にくる。凸凹状態で立木もあり、苦労しながら登り返し地点に到着。白出沢の登山口までは辛い登りとなる。
14:02シールを張ってハイク開始。脚が重い。滑降で乳酸がたまってやはり鉛が入ったよう。20分少々の我慢だった。登山口手前でシールを剥がし、踵をロックして斜面を下り白出沢に出た。ここからは林道をひたすら下るのみ。
14:25林道滑降開始。それにしても長い。14:36穂高平避難小屋前を通過。14:52スキー装着ゲート前に到着となった。林道をスキーで30分滑降してきたことになる。やはり遠いわけだ。
スキーを外して駐車場へ。途中、下山届をしっかり提出。15:08駐車場到着となった。今シーズン一番の山行に3人で大満足。ただ一番この飛騨沢を滑りたいと言っていた天狗蔵くんが仕事でこれなかったのは残念だった。2週連続でのハード山行は大満足で終了。天候・メンバー・雪質等に恵まれた充実の山行となった。
メンバー:週末山紀行さん・よすあき君・レッドバロン
往路:8時間54分 山荘前滞在:37分
復路:2時間56分 計:12時間27分
2:41駐車場スタート
しっかり登山届提出
有料駐車場の少し上からスキーを履く
2:56 スキーハイク開始
3:49 ショートカットへ
雪の重みでできたゲートをくぐる。
4:40 白出沢に到着
いざ登山口へ
アイゼンを装着して上がる。氷化してスキー靴のみでは危険と判断。
雪が降ってないのに写真に写り込んだこの丸い物は?山の精達かも
暗がりをヘッドライトを頼りに下る。
河原について一安心。少し明るくなってきた。
よすあき君にスイッチが入る。
7:11 滝谷避難小屋が見えてきた。
ツエルトをかぶって寝ている人がいる。
ジャンダルムにそっくりだが。
遠くも明るくなってきた。
大きなデブリの跡を進む

槍平小屋が見えて来た。

無料で泊まれる冬期小屋入口 一度泊まってみたいものだ。
穂高の山々が綺麗に見える
朝一降りてこられた方。 強風で乗越を断念されたとか。 槍平冬期小屋泊の方だった。
日が差してくる。 足元の雪はモナカ状態

もうすぐ飛騨沢が見えるところ
飛騨沢が見えて来た。
二番目に降りてこられたご夫婦。奥様がすごい。この方々も槍平小屋泊。2:30小屋出発だったようだが、やはり強風で乗越断念だったとか。
乗越も見えた さあガンバ! ここから2時間勝負。
手前の中崎尾根越しに笠ヶ岳が見える。
飛騨沢全容 ビック斜面
よすあき君が前に出る。
どんどん離される。週末山紀行さんにも抜かれる。
週末山紀行さんも止まって休憩中
お互い写真を撮り合った。
乗越への最後の斜面に苦労する。
10:49 乗越到着
新鮮な眺め
大喰岳
氷化した登山道をアイゼンで。
山紀行さんの足も重そう
元気なのは「よすあき君」のみ
槍が見えた
二人も見入っている

意外とあっさり決まった登頂断念。勇気ある撤退。装備・時間不十分。
なのでテラスでマッタリ。まったく風がない。奇跡としか言いようがない。
槍を肴に一杯やりたい気分
いつもの定番です。
レッドバロンのマッタリした顔 マンダムよすあき君
美味い! 気分最高 登頂とどっちを選んだかこれでよくわかる。
また来るぜ槍!
槍から降りて来た二人 朝12時に駐車場をスタート。 2時間かけて山頂を往復。疲れた顔をしている。さぞ怖かったのだろう。装備はしっかりしていた。二人ともハーネス・スリング・カラビナ等登攀装備を身に着けている。それらをここまで運び上げるのでさえ大変だ。彼らに拍手を送る。
槍よまた来るぜ。

乗越へ向かう。

滑降準備に余念がない。
12:44滑降開始


硬い斜面をいとも簡単に滑降

少々危ない場面も。




よすあき君 カッコよすぎ!

パンチいただきました。



いい谷回りができている。
私の滑りを褒めていただいた。




槍平を目指す。
13:20 槍平山荘を通過


ひたすら下る。河原が見えて来たので、ここからは左岸を進む。


13:55 シールを貼り直す。 白出沢登山口までの登り返し。
14:02ハイク開始 この後の20分が辛かった。
白出沢を通過
林道を下るのみ

やはりこんなのを撮りたくなる。

14:36 穂高平避難小屋前を通過 行きではショートカットして通過しなかった場所

14:52 ゲート前に到着
最後は下山届を提出して終了。12時間を超える山行に大満足。いつもの中崎山荘奥飛騨の湯で汗を流して疲れをいやした。

土曜日はありがとうございました。
ハイドレーション凍結やクトー装着遅れなど、準備不足と判断ミスで反省点多い山行となってしまいました…。改善して出直してきます!
しかし右俣谷の歩きは長かったですね~
下山滑走で同じ道を戻る時もよくこれだけ歩いたなと思える長さでした。飛騨沢の感動を味わうのは楽ではないですね~
またよろしくお願いします。
出発から槍ヶ岳山荘まで約9時間のハイクです。飛騨沢が約2時間としてやはりアプローチの長さは異常でしょう。しかし、今日はその疲れもなくなっていました。残雪期に入るかどうかの微妙な時期が続きますが、またコラボお願いします。