
台風15号が関東に向かって北上。その影響からか、北陸が大きな晴天域になっている。ここは、剱岳に行くしかない。9月に入ってオロロもいなくなり、安心して馬場島から早月尾根を上がることができる。今日は久々に30度を超えるとの予報もでているので下界から逃げることにした。
涼しいうちに早月小屋まで上がることを考え、馬場島を3時にスタートする計画を立てた。今年になってコンパスというアプリを使って登山計画を提出することを心がけている。やはり登山計画を出す習慣を身につけておくと、登山に計画性が生まれ、自分の体力と相談しながらルートを考えていくことができる。
下山した後は、下山届をアプリ上で配信すると、緊急連絡先で登録してある相方さんのメールにも下山したことが自動的に報告される。たまに「下山しました」メールを忘れることがある。意外と心配してくれているのか、メールしないと怒ってくる。
今回の計画は、3時スタート~山頂に9時到着~10時下山~14時30分到着といったざっくりしたものだった。それでも、これまで毎日トレーニングを欠かさずに実施して、体重が71kg台になっている。最近天狗蔵君と山行していないが(仕事が忙しいらしい)一緒に風呂に入ったらびっくりすることだろう。
剱岳の山頂は、超満員。素晴らしい天候に恵まれ、山頂で歓喜の声がたくさん聴けた。感動で涙を流している人もいた。外人さんもチラホラ。剱岳も国際的な山になってきたようだ。
早月尾根からの登山だったが、感じたのはトレランスタイルでの登山者が多いことだ。普通に登山靴を履いている人と、トレランシューズの人の割合は、5:5にまでなっている。そんな私もトレランシューズモドキなのだが、明らかにランニング系のシューズで上がってくる人が多かった。気温も上昇していたことで、軽装の人も多い。時代は確実に変化してきている。
午前2時30分に馬場島に到着してびっくり。駐車スペースがない。下の駐車場に行くのも嫌なので、トイレの横にスペースを見つけて駐車。それにしても車が多いのにびっくりした。まだまだ夏山シーズン真っ盛りなのだ。秋雨前線が停滞して登山が楽しめない日々が続いていたのも原因だろうか、一気に人が集まったようだ。私が考えることは、他の人も同じように考えるのだろう。
3時スタートだと、少々心細い思いをしなければならないと、覚悟していたが、同じ時間帯にスタートする人もいて、そうでもなかったのが良かった。上に見えるヘッドライトをターゲットにして、一人ずつ抜いていった。結局、早月小屋までの中で、5人ほど抜いただろうか、思った以上に快調だった。それでも3時間はかかっている。ザックの重さから考えても良しとしよう。
早月小屋での休憩も短時間で終了。ヘルメットをかぶり、エネルギー補給を済ませるのに2分ほどで済ませた。早月小屋からも数名が先行して山頂を目指している。やはり早月小屋からが楽しい。視界も広がり、素晴らしい山々を眺めながらの急峻な尾根ハイクだが、何回来ても飽きない。今回で剱岳登山16回目となるが、別山尾根からは1回しかない。やはり早月尾根に限る。
山頂へは8時15分に到着。早月小屋から2時間15分だった。もしかすると私の新記録かもしれない。そんなに焦って登ってきた感じはないが、しっかり脚は動いてくれていたようだ。これもトレーニング(ランニング&MTB)のおかげのようだ。2時51分に馬場島をスタートしたので、5時間24分での登頂となった。トレランの選手からしたら、屁の河童だろうが、現役を引退した私としては満足いくものだ。しかし、これ以上早く上がる必要性も感じない。ゆっくり楽しい山行も増やしていきたい。
超満員の山頂では、眺めのいい場所を確保して食事をとることにした。いつものメニューだが、体調がこれで戻るので良しとしている。
8時58分に下山開始。早月尾根からもどんどん登山者が登ってくる。なので鎖場では、上がってくる人に声をかけながら下っていった。上がってくる人は、「後どれぐらいですかね。」と尋ねてくる。よっぽど辛いようだ。辛いのは急斜面+気温の上昇がある。途中で休んでいる人も多く、そんな方のザックにハイドレーション装置はついていない。多分水分補給不足だと考えられる。早月尾根を登るときは、ハイドレーションに3L、昼食補給用の水1Lをザックに忍ばせている。今回も下山後に確認したところ3.5Lの水分を摂取していた。水だけの重さで4kgとなるが、それに慣れなければならないと考える。冬のBCスキーでの重いザックに慣れておく必要もある。
下りは早月小屋までが、1時間34分 早月小屋から馬場島まで2時間07分。早月小屋で休憩を11分取ったが、3時間52分で下ることができた。やはり後半の1時間は辛かったが、水分補給と塩分タブレットで乗り切ることができた。
私も年齢が年齢だけに水分不足にだけはしたくない。山の中で血液をどろどろの状態にだけはしたくない。いや、してはいけないと考えている。なので着ている服も風通しを考えたり、体感温度が下がるものだったりと工夫している。この夏は、ファイントラックのスキンメッシュの長袖を下に着て、熱くなるとスキンメッシュのみでの山行が多かった。色的にはスタイリッシュではないが、今日のような暑い日の標高が1000mから下の高温状態での山行には、風が通って体温を下げてくれるので、気に入っている。
今日の剱岳は、たぶん今シーズン一番の晴天だったのではないだろうか。夏に職場から剱岳を見ているが、下界は晴天でも剱岳は雲の中といった日が多かったように思う。そんな素晴らしい日に、山頂を踏めたことに感謝したい。最高の眺望だった。
レッドバロン単独

往路:5時間24分 山頂休憩:43分 復路:3時間52分 計:9時間59分

真っ暗の中 2:51スタート

いよいよ急斜面突入

3:22 松尾平通過 ここまで登りは約30分


早月尾根を代表する立山杉 だいぶ朽ちてきた

3:53 標高1200mの看板通過

4:18 標高1400mの看板通過

登山道は整備されている。

4:31 標高1600mの看板通過

4:56 標高1800mの看板通過

ようやく空が明るくなってきた


三角点を通過

猫又山に日がさし始める


休憩場所を通過

5:24 標高2000mの看板を通過



5:35 池塘を通過

大ブナクラ谷には残雪が残っている


早月小屋の発電機の音が聞こえてきた。

ヘリポートに到着

ここまで来るとワクワクしてくる。

大日岳~奥大日岳

富山平野が見える。 職場から見ている角度

猫又・鎌谷・毛勝 私のBCスキーのフィールド

5:58 早月小屋に到着

ここでヘルメットをかぶり、ウエアーを一枚着てスタート。気温が下がって涼しくなった。

登山口 横にテント場がある。



岩場にでてきた。

立山川から室堂乗越

6:32 標高2400mの看板を通過


どんどん急な岩場が出てくる。


6:57 標高2600mの看板を通過

6月はたっぷりと雪がある場所

朝日に映えるチングルマ




ヤチトリカブト


急な登りが続く


登ってきた尾根を振り返る




7:35 標高2800mの看板を通過

標高2800mを越えると、室堂や奥大日岳が下に見えるようになる。


急な岩場が多くなる。

7:58 蟹の鋏の入口

通過し終わり、振り返る。

6月の雪があるときは、アイゼンを付けてこの真上を通過した。




鎖場を通過し、右側に出たところ。いつも天気がいいと感動する。

山頂までもう少し。

8:15 予定よりも45分早く山頂に到着。






山頂はこの人・人・人 祠の前は撮影の順番待ち。ここではほとんどの登山者がヘルメットをかぶっている。意識は高い。

富士山が綺麗に見える。赤沢岳とスバリ岳の間から見えているのか。

槍も見える

いつもの定番メニュー

今日はカレー味で。

鹿島槍と五竜の間を通過していなかった。来年かな。


コーヒーもいただく

デザートは完熟白桃 最高です。

8:58 お腹が満たされたところで下山開始。


早月尾根が延々と繋がっている。

急な鎖場へ入っていく。


9:15 蟹の鋏 通過

若者についていく。

小窓尾根

上がってくる人も多い

一気に下る



ベニバナイチゴ まだすっぱそう。 綺麗な朱色

ミソカワソウ

ヨツバシオガマ





10:17 標高2400mの看板を通過


早月小屋が見えてきた。

ここにテントを張ってのんびりしたい気分になる。11分の休憩

この風景におさらば ここから樹林帯に入る。

樹林帯の入り口

忍耐の2時間半スタート

10:58 池塘通過

オヤマリンドウ

撮影していたところにトンボが止まった。シャッターを押したがピントが合わなかった。


三角点を通過

どんどん気温が上昇 やばい!


11:27 標高1800mの看板を通過

写真では緩く見えるが意外と急斜面

11:44 標高1600mの看板を通過


11:53 標高1400mの看板を通過


12:10 標高1200mの看板を通過

立山杉の老木 本当にいつ倒れても不思議ではない状態。

朽ちてきた

ここまで来ると登山道が緩くなり膝に優しくなる。



12:31 松尾平通過



最後の頑張りどころ 一気に元気が出てきた。

こんな根っこが多いのが早月尾根 雨が降るとぬるぬると滑る。

まさしく試練と憧れの山。

12:50 車に到着 素晴らしい山行に大満足!

一緒に登っているような臨場感で、ワクワクしながら拝見しました。
地図を見ながらひとつひとつポイントを確認しました。楽しかったです。
私は2ヵ月ぐらい前だったかのNHKラジオ「山カフェ」で剣岳を初めて知ったのでした。
そんなに多数回登っておられるとは!!ビックリ仰天です。
岩場は登りより下りのほうが危険で怖いと思いますが、実際どうですか?
登ったのは良いが下りられなくなる人がいるんじゃないでしょうか?
私がたぶんそうです(苦笑)
地図上ではわずかな距離ですが、標高差が大きいし道が険しいので大変ですね。
頂上での休憩時間を差し引いても9時間以上ですか!
超人的な体力だと思いました。
足の遅い人なら10時間以上かかるのかもしれませんね。
「試練と憧れの山」重い言葉だと思いました。
こんなに大勢の人が登るとは、今の登山ブームはすごいものだと本当に驚きました。
まだまだ感想はたくさんありますが、書ききれません。
ロッドさんコメントありがとうございます。
山行の記録をしっかり残す方法として、ブログを活用しています。過去の剣岳の山行を振り返ると、今と違ってあっさりしたものですが、年々詳しくなってきました。
今や、剣岳は登山者の憧れの山となっています。私よりも年配者が、ガイドさんにザイルに繋がれながら、山頂にたどり着き、涙を流している人もいます。
私が山登りを再開し、いきなり剣岳の日がえりでした。その時、ネットで情報をもらい、山行を実施したのがスタートでした。なので、私のブログを参考にして、山のイメージを高めてもらい、チャレンジしてもらえればいいと考えています。
剣岳は、やはり危険な山です。登りより下りが慎重になります。
9月9日に、19歳の女性が一人で剣に登り、150m滑落して死亡しています。決して安易に考えてはいけない山です。今回で15回目の山頂でしたが、天気予報を見ていけるのが地元のメリットです。
登山は、いい汗を流すことができるのでいいですよ。