夏山シーズンスタートは地元「毛勝山」から 西北尾根で登攀力の確認

4月4日の雨飾山BC以来の山行へ。スタートはやはり毛勝山で。スキーで行けなかった分を西北尾根から。クワガタ池は雪の中でした。そこからアイゼン・ピッケルの世界。日頃のランニングの効果なのか意外とスムーズな山行となった。ただ最後の急坂は膝が笑ってしまい苦戦。山想会の藤村兄貴のお顔も見れ、いい夏山シーズンスタートとなった。

コロナ自粛も、県を跨いでの移動ができるようになり、立山アルペンルートにもシーズン最後のスキーを楽しもうとテント持参のスキーヤーも押しかけている。私も、今週から夏山シーズン・インとしよう。ここまで山行自粛できたが、もう我慢ができなかった。

例年、5月の連休あたりにスキーで毛勝山に上がり、地元の山にシーズン・インを告げている。今年は一ヶ月半の遅れとなったが、自粛と言いながら岩魚達とはたくさん遊ぶことができた。また、我が家のリフォームも完了し、相方さんの精神状態も良好となっている。

ここは久しぶりの山行。アイゼンとピッケルを持って西北尾根を進むことにした。登山口に5時30分に到着。準備をして出発しようとしたところで、富山山想会の藤村兄貴(富山の木こりさん)とばったり。平日も近間の山行を楽しんでおられる兄貴は、見るからに山男といった風貌だ。行き先を聴くと「僧ヶ岳~駒ヶ岳」とのこと。久々にお会いするので、いろいろお話したいところだが、失礼して西北尾根登山口に向かった。

5:46登山口をスタート。このコースは、最初がとんでもない急登となっている。登山口の標高が約748m(5:46)で一気に登り、標高1060m(6:25)まで地獄の登りとなっている。その後も急登の連続。休む間を与えてくれない。登山道は西北に伸びている関係で、太陽はさほど当たらない。立山杉に覆われた登山道は、高山植物の花もあまりなく、黙々と登るしかない。登山道は意外と整備されているが、早月尾根ほど綺麗ではないので、なんとなく辛く感じる。今日は、このコースに1名の方の足跡を発見。独りぼっちでの西北尾根は少々心細いところがあるが、一安心して上を目指した。

7:36 標高1500mを過ぎたあたりから、立山杉もなくなり、西北尾根に太陽があたるようになってくる。この辺りから「ゴゼンタチバナ」「ツマトリソウ」「シラネアオイ」「ムラサキヤシオツツジ」等の高山植物が出てくる。辛い登りも花を見ながら心地よく脚を上げることができる。

8:25 標高1780m地点にある大きな岩を越えると残雪が目に飛び込んでくる。残雪の上に先行者を発見。追いついてしまった。登山道は、尾根から少し下を通るので、登山道が雪の下になりルート判断が難しくなってくる。雪上の緩い場所を選びながら登っていく。登山道が樹木に隠れて見つけにくくなっている場所が出てくる。

先週あたりの踏み跡は全くなくなっているため、私が前に出てルート判断して進むことにした。先行者の「MASATAN」さんは、西北尾根が初めてとのことで、私がいなければ、「登頂断念していたかもしれない。」と話されていた。結局、そこから最後まで二人で協力しながらの山行となった。

9:16 標高2000mを越え、雪上登行となる。尾根に沿って進み、少し下ったところに登山道が出てくる。小ピークをトラバースしながら進むと、完全に登山道が姿を消す。

9:36 アイゼンを装着。まずは一回目の雪上急登となる。ジグを切りながら上がっていく。左側は少々やばい斜面が続くので、尾根上の緩い斜面を選んでいく。私はピッケルも使用し、特にトラバースは慎重に行動。この時間帯でも思った以上に雪面が硬くしまっている。

10:08 クワガタ池の場所を通過。最後の標高差200mが今日の核心部となる。尾根に沿って雪面の右端を進む。そこが一番斜度が緩い。ジグを切ったり、直登したりと、斜面変化に対応しながら登っていく。

11:05 山頂に到着。標高差約200mを1時間かけて登った。やはりここは慎重に行くに限る。山頂到着が少々遅かったのか、剱岳の先端しか見ることができず、山頂の写真を撮っていると、ガスで隠れてしまった。最高の眺望とはいかなかったが、白馬方面の山々も拝むことができた。二人で山頂で昼食。私はいつものメニューでしっかりとエネルギー補給する。

11:36 下山開始。山頂の気温も相当高いようで、身体が冷えることがなかった。アイゼンを装着して雪面を踵落としを入れながら、軽快に下っていく。

12:12 1時間29分かかって登ったところを、36分で降りてきた。アイゼンを外して、標高2000m地点まで少しだけ上がり、後は下りとなる。雪があれば下りは早い。アイゼンなしでも雪は緩んでしっかりと踵落としが効いてくれた。

12:40 最後の雪上を通過し、登山道に入る。ここからは急な登山道を下っていくのだが、二人で高山植物の話をしながら意外と楽しく下ることができた。

13:40 標高1500mあたりから立山杉の中を下っていく。登山道は日陰となり気温が下がって涼しくなるが、杉の根っこが湿った状態。これが滑る滑る。膝頭が笑い始めて不安定になってくる。二人の会話が「下りあきてきましたね。」「後1時間30分の我慢。」といった内容に。登山道は、後半になればなるほど急になってくる。これが大腿部にビシバシ効いてくる。

14:34 最後の急坂に突入。トラロープを頼りに下りていく。何度来ても最後のこの斜度は慣れない。約20分の我慢の末、登山口に到着。思わず二人で「お疲れさん。これで急坂終了」と叫んでしまった。二人の感想には、「早月尾根より厳しく感じる。」「日本の三大急登よりひどいのでは。」といったものだった。とは言っても辛いのは3時間半少々なのだが。

今回の山行は、結果的には途中から2名になり、協力しながらの山行となった。6月とは言え、標高2000m以上はアイゼン・ピッケルが必要な斜面が続く。しっかりした装備を整えて行くに限る。2018年6月9日にアイゼンを忘れて毛勝山に上がったことがあった。あの時の教訓を生かしての今回の山行だった。6月の標高2000mを越える北アルプスの山には、アイゼン・ピッケルは必需品だ。

今回「MASATAN」さんとの途中からのコラボとなった。初めて会う方だったが、私と同じ時期に登山を始めておられ、高山植物にも詳しい。富山100山も残すところ十数座といった強者だった。また何処かでお会いした時は、声を掛け合いたいと思う。シーズン初めの充実山行となった。「MASATAN」さんに心から感謝したい。

メンバー:スタート単独 途中からmasatanさん合流     

踏破距離:13.1km   山行総時間:9時間25分

往路:5時間24分 山頂休憩:31分 復路:3時間30分 計:9時間25分

5:41 スタートで藤村兄貴と遭遇 僧ヶ岳~駒ヶ岳だそう 一緒に毛勝山行きたかった。

東又の流れ 水が青々して冷たそう。

トトロの樹(桂の木)にご挨拶「行ってきます。」

5:46 登山口通過

今日は、ゴロー登山靴の初登山使用。脚入れは最高にいい。

前半のトラロープ地獄が始まる。

6:25 どうにか急登終了の様。ここからも斜度はきつい。

僧ヶ岳の尾根が見えた。藤村兄貴はどのあたりか。

鬱蒼とした樹林帯を進む。

急な樹林帯が続く。

大きな立山杉

7:27 駒ヶ岳が見えた。

目の前に小ピークが2つ。まだまだ遠い。

駒ヶ岳~滝倉山(サンナビキ山)の稜線。

開けた場所を通過 たぶんテント場になるところ。

ゴゼンタチバナ やっと高山植物に出会えた。

ツマトリソウ

ウラジロヨウラク

イワカガミ

アカモノ(イワハゼ)

マエズルソウ

登りは常にきつい

滝倉山(サンナビキ山)が見えた。 その右はウドノ頭か。

標高2000mあたり 稜線に雪がある。

最初の大岩通過。

シラネアオイ

二つ目の大きな岩を通過 この上にシャクナゲが咲いているはずだが。

8:34 雪上に先行者を発見。

上につながる登山道を探す。なかなか見つけにくくなっている。

上部でどうにか発見。

下にいる「MASATAN」さんに伝える。

登山道が見えたり隠れたりしている。

ここも分かりにくい場所。トラバース気味に進んでルートを見つける。

9:09 毛勝山の山頂が見えた。

ボウサマ谷も見える

雪面を一度下って小ピーク(凸)を巻く登山道に入る。

まずはクリアーしなければならない斜面

9:36 アイゼンを装着。

MASATANさんもアイゼン装着

急斜面をジグを切りながら上がる。

白馬方面が綺麗に見えてきた。 手前の左が滝倉山 右が西谷ノ頭(その後ろにウドノ頭があるはず)

MASATANさん写真撮影中

尾根沿いに上がる。これが鉄則。

テープを頼りに突破。

雪面にでた。

最初の急斜面クリアー

10:08 おそらくこの下にクワガタ池があるはずの場所。

右端の尾根を登る。

斜度が急になってくる。右端を登る。何かあれば樹に捕まることができる。

最後の急斜面 けり込んで直登。

もう少しで山頂に続く登山道。

アイゼンを外して登山道へ。

11:05 山頂到着。

鹿島槍 南峰 北峰

昨年滑った直登ルンゼ

結構な斜度でした。

記念撮影 剱岳は隠れてしまった。

山頂のお地蔵さんが真っ二つに割れている。エポキシ系接着剤で修復が必要。

ガスひろがってきた。

MASATANさん

いつもの食事と今日はデザートも持参。

11:36 下山開始。

山頂から少し下ったところでミツバオウレンを発見。

標高の高いところにあるのが珍しい。

踵落としをしながら下っていく。

写真いただきました。

雪も緩んできた。

ピンクのテープがルートどりを助けてくれる。

意外とここの通過が難しい。

12:12 アイゼンを外して登山道へ。

小ピークをトラバース気味に通過。

できるだけ尾根に沿って下っていく。

ルートを確認しているMASATANさん。ありがたい。

雪面をトラバースする。意外と気をつかう場所だった。

12:40 最後の雪面を通過。

ユキササ

アカモノ

午前中よりも綺麗に見える シラネアオイ

ウラジロヨウラク

ミヤマリンドウ

大岩通過

どんどん下りが辛くなってくる。

膝が笑ってきた。

写真では傾斜がわかりにくい。

14:57 登山口到着 思わず手を挙げて喜びを表してしまった。

立派な立山杉

トトロの樹に帰還を報告。

15:06 車止めに到着。

車で後片付けをしていたところへ藤村兄貴が到着。いろいろお話をさせてもらった。(富山の木こりさんHPより引用させてもらいました。)

今回の山行は、ゴロー登山靴の初山行となった。

ゴロー登山靴とは(HPから引用)

品名:ブーティエル 

ゴローの登山靴で最も多くご愛用いただいている靴。シンプルなデザインは足なじみの良さと耐久性の向上に寄与しています。歩きやすい足首の深さながらステッチダウン製法による安定性の高さを感じて頂ける一足。
スリーシーズンの日帰りハイキングから小屋泊まりの縦走、軽量装備でのテント泊まで幅広く対応します。ジョイントの曲がるタイプの10本爪アイゼン使用可能。
製法 ステッチダウン アッパー素材 ドイツ製表革 色 薄茶 濃茶 黒 ソール 1230A-9 重量 800g(25.5cm片足)

使用感想は、一言で「今まで履いた登山靴の中で一番脚が痛くならない」今までの登山靴は、岩場に適した登山靴(ヨーロッパではロックシューズと言っている登山靴)だっだこともあり、先端が細くなっている。登りや岩場での安定性は抜群だが、下りではどうしても指が詰まっていたくなっていた。それが嫌で、ここ3~4年トレランシューズでの山行が中心になっていた。良かった部分を挙げてみる。

①ソウルが適度に曲がるので歩行しやすい。
②指が広がった状態で靴におさまっているので地面のキャッチがしやすい。
③適度に足首がフォールドされてるので安定している。
④ゴアテックス使用なので泥水にも強い。
⑤皮が足になじんでくる。(自分だけの一足になる)
⑥今まで使用してきたアイゼンも使うことができた。(セミワンタッチ式が使えた。)

今後、自分の登山靴に仕上げていきたい。長く付き合えそうな気がする。

 

“夏山シーズンスタートは地元「毛勝山」から 西北尾根で登攀力の確認” への6件の返信

  1. おはようございます。
    masatanです。

    山頂での帰り儀式 お互い良い笑顔ですね。
    山々が雲に隠れて ちょっと残念でしたが 達成感のある山でした。

    西北尾根の下りは 大変でしたね。今 身体中が 筋肉痛です。
    言われた通りで 北アルプスの三大急山より キツイ感じがします(笑)

    また 何処か山で お会いしたら よろしくお願いします。

  2. マニアックな毛勝山にチャレンジするのは楽しいですね。特にたくさんの登山者に会わないのがいいですが、ここも紅葉の時期になると意外と多くの登山者が上がってきます。なのでルートをいろいろ変えてのチャレンジも楽しいです。久々の山行でしたがMASATANさんのおかげで充実したものになりました。感謝します。

  3. 登山者の少ない山に登るのは 気持ちが良いですね。秋の毛勝山も 楽しみです。ルートを変えて登ってチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。

  4. ありがとうございます。

    しっかりした写真 ヤマレコの方から送りましょうか?(©masatanが入ってないもの)

    携帯で撮ったものは ありませんが カメラで撮ったものだけですけど。

    後 帰りの儀式の写真 頂いたらありがたいです。
    よろしくお願いします。

    よろしかったら ヤマレコの方のメッセージでください。

  5. お久しぶりです。
    夏山始動ですか。やはり毛勝からとなりますかね^^
    トトロの樹、懐かしいです。
    残雪期は周辺に木が無かった記憶ですが、夏場は鬱蒼としてるんですね。
    ゴロー登山靴興味深いです。
    使うほど深みが増して愛着が湧きそうです^^

  6. 今シーズンは4月の雨飾山でスキー納となり、その後はコロナ自粛で山行はなし。その代わりに家のリフォームやFFでの渓流散歩程度でした。行きたい山行はあるのですが、思い切った行動がとれません。(天狗蔵君の膝の調子も悪そう)
    ゴローの登山靴は、昨年の秋に完成。今シーズンから使用していこうと考えていました。初めての山行としては、アイゼン着用や岩・泥・雪と様々な状況での使用でしたが、靴ずれもなく、快適でした。値段的にも3万円台なので、ローバー等4万円台の靴が多い今となれば、よかったようん思います。長く付き合っていきます。東北の山、是非開拓してください。

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