山の日は、晴天域に。「不帰ノ嶮」を1dayチャレンジすることにした。予定よりも早いペースで白馬鑓ヶ岳に到着。引き返して分岐点に戻ると、白馬鑓温泉への登山道は通行止めとなっていた。情報収集を怠った罰。もう一度白馬鑓ヶ岳に登り、杓子岳トラバース~大雪渓~猿倉~八方ゴンドラ(MTB使用)と周回した。総距離35.1㎞ 約11時間の山行となった。
これまで唐松岳へは何度も登頂。その後「不帰ノ嶮」方面へは、3月・4月にスキーをもってDルンゼまで行き、唐松沢を滑降して二股に戻るのがほとんどだった。今回夏山でまだ踏破していないDルンゼ以降のルートにチャレンジすることにした。
基本的には、一泊二日コースとなる。どうやって周回するか悩むとことだ。車2台で一台を猿倉に置き、もう一台で黒菱まで上がって、少々早めに登り始めれば行けそうと判断。天狗蔵君に連絡してみたが、日程が合わなかった。
考えたのは、猿倉にMTBをデポ。車で八方に戻り、ゴンドラで一番に上がって、唐松岳山頂を9:00頃に通過できれば何とか行けそうと判断した。この時、白馬鑓温泉大出原コースが通行止めになっていることを知らなかった。もしそれが分かっていたら、今回決行したかどうか疑問だ。
自宅を2:00頃出発。猿倉に3:40頃到着。駐車場は意外と車が止まっている。MTBを駐車場の少し上までもっていきデポ。その後車で八方ゴンドラ駅へ。やはり誰も動いていない。車をゴンドラ駅上部の駐車場に止めて、仮眠することにした。うとうとして車の音で目が覚めた。4:48。やっと車が入ってきた。ゴンドラは6:30から営業となっている。まだまだ時間があるので、とりあえずザックをゴンドラ入口に置いておく。切符の販売が6:15頃から始まるが、窓口は一ヶ所のみのオープン。新型コロナ感染のための消毒やアンケート用紙の記入など、いろいろあるが、新型コロナ感染確認アプリ「COCOA」を登録していると、用紙等の記入が免除された。
6:28 3番目でゴンドラに乗車。ゴンドラ1台に1名しか乗せない徹底ぶり。早く並んでよかった。順当にリフトを2本乗り継ぎ、八方池山荘前に予定より早く到着した。
6:55 スタート。唐松岳山頂通過を9:00と設定している。時計を見ながらとばしていく。先週よりもタカネマツムシソウ・ハクサンシャジン・ウメバチソウ・マルバダケブキが咲いている。そんなのを見る余裕はないはずだが、目に入ってしまう。
8:07 中山ケルンを通過。汗が吹き出しす。この辺りから風もヒンヤリし始める。目の前の不帰ノ嶮は、ガスがかかった状態。今日は、晴天域となるはずだが、まだこの時間帯はガスの中だ。
8:48 唐松岳山頂に到着。予定よりも早く到着できた。少しずつ富山県側のガスが上がって視界が効き始める。山頂で写真を撮るとすぐに、Dルンゼ方面に下っていく。もちろんDルンゼをのぞき込む。雪があれば落ちれるが、雪のないDルンゼは崖としか言えない。
9:19 そんなに苦労もせず、険しい登山道があったわけではないが、不帰ノ嶮南峰に到着。ここから北峰に向けて鎖場が出てきそうな雰囲気となっている。
9:28 不帰ノ嶮北峰を通過。ここまですんなり来てしまった。いよいよ鎖場が増えてくる。長野側を巻くように鎖が点在する。そこを慎重に降りていく。登山者の数も少なく、すれ違ったのは4名ばかり。9:44最後の鎖場を通過後、だらだらと鞍部まで標高を下げていく。富山県側を見ると、剱岳の頭に少しだけ雲がかかり、今にもすべてがクリアーになりそうな雰囲気。我が家から綺麗に見える毛勝三山を裏から眺めることができる。おそらく登山道は黒部市の部分もあるのだろう。なんとなくここにきて地元の山の様な気がしてきた。
10:13 鞍部に到着。ここから長い登りが待っている。唐松岳の標高2696mから一気に2411mまで下ってきた。この鞍部から標高2813mの天狗ノ頭までの登りとなる。標高差約400mの登りだ。時間にして1時間30分はかかると判断。少々気が遠くなる。しかし、行くしかない。風は富山県側から気持ちよく吹いている。体感温度もうまく下げてくれる。ガシガシ上がっていく。
10:36 上部に登山者を発見。ここにきて5人ほどすれちがう。鎖が見え、降りたところで休んでおられた。「あれ、見覚えがある顔」「おーー。レッドバロンさんや。」高岡カラコルム会長さんだった。毎年どこかでお会いする。昨年は、6月1日に太郎平小屋でご一緒して、美味しいビールと楽しい話で盛り上がった。他のメンバーとテントをもっての山行。そのバイタリティーに敬服するのみ。私の調度10歳年上。私にとってもいい目標となる方だ。二人並んで写真を撮ってもらった。二日前から入山。相当雨がひどくテントで停滞していたとのこと。さぞ、テントの中でたらふくお酒を召し上がたのだろう。想像ができる。この後の健闘と安全をお互いに言葉で交わしながらお別れした。楽しい一時だった。お別れした後、俄然登りにスイッチが入り、ガシガシ行く。
11:23 天狗ノ頭を通過。ここまで鞍部からの標高差約400mを1時間10分でクリアーできた。相当頑張ったようだ。天狗ノ頭の少し前から、だらだらとした登りとなっている。駆け足しながら上がってきた。ここからは、逆にだらだらと下っていく。
11:35 天狗山荘に到着。外には誰もいない。途中で女性一人を追い抜いたが、その方の登山靴がゴローだった。なんとなく声をかけようか迷ったが、かわいい女性だったのでかけれなかった。その方の登山靴もいい具合に風合いが出て仕上がっていた。山荘のベンチとテーブルを借りていつもの食事にする。少しだけ違うのは、おにぎりが相方さんが握ってくれたこと。やはり美味しかった。安全登山を心がけようと思った。
11:58 残雪がまだある登山道を進み、白馬鑓温泉との分岐点を通過。ここでしっかり登山道を確認すればよかった。思いは白馬鑓ヶ岳方面にしか意識がなかった。
12:34 白馬鑓ヶ岳山頂に到着。ルンルン気分で分岐点に戻った。
12:46 分岐点に到着。大出原に下りていこうと進むと、登山道通行止めの看板。「やられた。」しっかり確認すればよかった。反省しても仕方がない。看板を無視して登山道に入っても、整備されていないので、いろいろトラブルがあっても困る。すぐに白馬鑓ヶ岳に引き返した。結果的には足もまだよく動いてくれ13:09には、杓子岳側への下りに入っていた。それでも30分のロスタイム。情報をしっかり把握していなかった罰は、自分でとるしかない。(反省・反省)
13:24 杓子沢への鞍部を通過。以前ここからスキーで下ったことを思い出す。綺麗なお花畑となっている。ここから杓子岳山頂への登山道もあるが、ロスした分の時間を取り戻すことを優先。トラバース登山道を行く。
13:49 大雪渓最上部の鞍部を通過。ここへはスキーで何度か登り上げている。ここも綺麗なお花畑が広がっている。辛かったのは、ここから山頂宿舎までが長い登りとなっている。体力も相当奪われ脚が重い。
14:17 山頂宿舎の水場でハイドレーションに給水。ここから下りでは気温がどんどん上がることが予想できる。水分は多く持っていて困ったことはない。給水後すぐに下山開始。この時間帯でまだまだ上がってくる登山者がいる。下っている登山者の方が確実に少ない。小雪渓の雪はほとんど溶けており、登山道をひたすら降りていく。上の雪渓からの水が登山道を濡らし、滑りやすくなっている。何度か足をとられた。大雪渓の入り口も雪がなくなり、下に向かって左側に登山道が整備されてる。ここを通過した記憶がほとんどない。大雪渓はいつもスキーで来ていた。ここまでの下りで、今年初めて会える高山植物が多く咲いている。オタカラコウ・ミソカワソウ・テガタチドリ・カンチコウゾリナなどを見ることができた。カンチコウゾリナは初めて出会ったように思う。
15:25 大雪渓の雪の上を下りていく。やはり夏といっても、硬くしまった雪で所々で足をとられてしまう。おのずと慎重になる。雪が柔らかければ踵からけり込んで、足場を固めて降りて行けるが、そうさせてくれない。
15:45 大雪渓も大きく割れ始め、右岸に登山ルートが確保してある。下っていくと、いつの間にかしっかりした登山道になっていた。ケルンが立っていて、猿倉まで3kmと書かれている。
16:01に白馬尻小屋(今年は立っていな)を通過。やはりここも営業していなかった。白馬尻小屋では、貸しアイゼンがおかれていたのを思い出す。(遠い大学生のころの思い出)ここからしばらく登山道が続く。傾斜も緩く、疲れた大腿部にはありがたい。ストックで身体を支えて大腿部の負担を減らしながら下っていく。
16:15 車が通れる林道に入る。猿倉まではもう少し。今年出会っていないソバナ(ハクサンシャジンによく似ている)に出会った。また、サラシナショウマも見ることができた。林道はスピードが上がっても楽に歩けた。
16:35 猿倉へ降りていく看板を通過。そこを通りすぎ、林道沿いに下ってMTBデポ地点を目指す。16:40MTB回収。思った以上に快調に下ってきた気がする。この後は、楽しいダウンヒルが待っている。猿倉の建物の前で写真を撮っていざ八方ゴンドラ駅へ。車がほとんど往来しない、貸し切り状態となった林道を快調に下っていく。
17:00 二股の橋を通過。調度橋の上から「不帰ノ嶮」が見える。思わず写真を撮ってしまった。ここからゴンドラ駅までもそんなに遠くない。
17:10 八方ゴンドラ駅駐車場に到着。ぐるっと一周の山行終了となった。当初は19:00頃の到着ではないかと考えていた。稜線上の移動が思った以上にスムーズだったことが要因だろう。ただ、白馬鑓ヶ岳での30分ロスがなければもっと早かったようだ。それにしても、ロングで歩きごたえのある、楽しい山行だった。不帰ノ嶮では、スリリングな鎖場もあったし、眺望もよかった。
今年度の夏山山行5本目となるが、体力面は確実に向上している。初めて使用のゴローの登山靴も脚になじみ、快適となっている。トレランシューズより安定していて、それでいて歩きやすい。今回ゴロー登山靴使用者に2名遭遇した。これから足元の写真を撮らせてもらったら怒られるだろうか。そんな妙なことを考え始めたレッドバロンだった。今回も充実の山行となった。
レッドバロン単独 踏破距離35.1km(ゴンドラ・徒歩・MTB含む) 総山行時間:10時間42分

往路(白馬鑓ヶ岳から分岐点に戻ったまで):6時間42分 復路(分岐点~八方ゴンドラ駅まで)昼食時間15分含む:4時間24分

駐車場の少し上 人目の付かない所にデポ。

3:52 猿倉から八方に戻る。

八方ゴンドラ駐車場で仮眠がとれた。

5:49 ゴンドラ乗車入口にザックを置く。おしゃれなお店もできている。

今日もゴローさんにお世話になります。いい光沢を見せている。家で磨き上げてきた。帰ったらどうなっているかが楽しみ。

6:28 ゴンドラに3番に乗車。 ゴンドラ1台に一人。 コロナ対策

下では、全員がマスクを着用 私は覆面でした。


6:39 リフトに移動。

6:40 リフト乗車


6:48 グラードクワット乗車


6:55 八方池山荘前スタート

ウメバチソウ 先週は咲いていなかった。

7:15 通過 確実に早い。

不帰ノ嶮はガスの中

タカネマツムシソウ 先週よりたくさん咲いている。

7:25 八方池通過


ハクサンオミナエシが満開

マルバダケブキ

8:07 丸山ケルン通過

不帰ノ嶮はまだガスの中

ガスが濃くなってきた。

8:31 あそこを越えると唐松山荘が見える。確実に早い。

登山者の姿が少ない。

唐松岳への登り。スピードアップ。

8:44 唐松岳山頂に到着 ここまで八方池山荘から1時間49分

富山県側からガスが抜けてくる。 天気予報通り。

毛勝三山が姿を現す。

8:49 Dルンゼ方面へ。これから目指す稜線。

唐松岳を振り返る。

Dルンゼのドロップポイント まさしく出だしは垂直な壁。


そろそろヘルメットを着用。風が強く体感温度が下がったので一枚羽織る。

9:08 ダラダラと登っていく。

遠くのガスも抜けてきた。 天狗ノ頭


振り返ると意外と迫力があった。


鎖場がある方面。

9:20 不帰2峰南峰を通過

細い尾根方面に進んでいく。

冬に下りたくなるルンゼ


岩場を巻くように登山道がついている。


9:28 あっさりと不帰2峰北峰を通過。

ここから鎖場が増えてくる。慎重に降りていく。


少々いやらしい鎖場。 足元が滑る。



古い看板 年代物

天狗ノ頭への長い登りが見えてきた。


慎重に下っていく。


鎖もさびている。頼り過ぎない方がよさそう。


一気に標高を落としていく。

鎖場の連続。


9:44 小さな凸を登る。


剱の頭にかかった雲が抜けない。

下りてきた不帰ノ嶮を振り返る。

這松帯を通過して鞍部を目指す。


富山側が気になる。

10:13 鞍部を通過し、長い登りに入る。標高2411mから2813mまでの登りスタート。



10:36 川端会長さんパーティーと遭遇。本当に元気な方です。

一緒に記念撮影 昨年は太郎平小屋で美味しいお酒をたくさんいただきました。

皆さん 安全登山 健闘を祈ります。テント泊なので重そうなザックです。

遠くに唐松岳 確実に標高はこちらが高くなった。

富山の奥黒部方面 遠くに薬師岳が見える。

何度も振り返る。鞍部はブナクラ峠

遠くに黒部ダムが見えた。奥黒部の山々も見える。

クモマミミナグサ

天狗ノ頭までダラダラとした稜線が繋がる。ここは走る。

右に毛勝三山 真ん中がブナクラ峠 赤谷山 赤はげ 白はげ 大窓(白い雪がある所) そして剱岳。

ダラダラと登っている。

11:09 やっと剱岳山頂が見えた。



ここは走ってきた。

11:23 天狗ノ頭を通過

長野県側は稜線でガスが発生。

富山県側は晴天。

タカネツメクサ

もうすぐ天狗山荘のはずだが。

天狗山荘発見。風の当たらないいい場所にある。

11:35 天狗山荘到着。

いつもの食事 おにぎりは愛情たっぷりの手作りでした。

11:51 早々と食事を済ませ、出発。雪渓が残っている。

目指す白馬鑓ヶ岳



12:11 白馬鑓ヶ岳 白馬鑓温泉の分岐点を通過(この時点登山道が通行止めであることに気が付いていない)この看板に掲示してほしかった。

白馬鑓ヶ岳への登り。

12:34 白馬鑓ヶ岳山頂に到着。すぐに分岐点に戻る。

ルンルン気分で降りている。心の中では、もう登りは小日向山の登りのみと考えていた。

この看板を見て愕然。もう少し上に設置してほしかった。ここはすぐに判断。白馬鑓ヶ岳に引き返す。


2回目の登り

13:17 杓子岳の向こうに白馬岳。

ミヤマアケボノソウ 珍しい 出会ったのは2回目。

カンチコウゾリナの群生

テガタチドリ 周りはミヤマアキノキリンソウの群生。

13:30 山頂へは向かわずにトラバースコースへ。


杓子岳を振り返る。

13:47 大雪渓最上部の鞍部 スキーでここへ登り上げている。


ダラダラとした登りが続く 最後の登りと思い踏ん張る。


タカネツメクサ

テント場が見えてきた。

私もこの世界に入ろうか思案中。

14:17 ハイドレーションに給水。

ここからは下るのみ。


この時間帯に登ってくる人が多い。お盆休みは山で過ごす方々。

オタカラコウ

カンチコウゾリナ

オタカラコウの群生

シロウマオオギ

ミソカワソウ

ミヤマキンホウゲの後ろに杓子岳

インスタバエ狙いか ミヤマゼンコにお猿さんが乗っている。

テガタチドリ

ハナウドの後ろに大雪渓

オタカラコウと大雪渓

15:25 大雪渓を下っていく 思った以上に雪面が硬い。



15:38 大雪渓の雪が早くなくなっている。

クレパスができている。

15:45 大雪渓の末端を通過

15:53 猿倉まで3㎞

レイジンソウ

16:01 今年は営業していない白馬尻小屋を通過。

大雪渓に別れを告げる。

今から40年ほど前の白馬尻の石。 こんな写真が残っていた。 右隣のイケメン男性とは今でも親交がある。女性はどうしているやら。今でも山に登っているような気がする。(高校山岳部 全国高校総体3位入賞者だったと思う。)



サラシナショウマ

16:15 車が通れる林道に出る。 あとはだらだらと猿倉を目指すのみ。


ソバナ

淡い紫がいい。ハクサンシャジンと似ているが違う。

16:35 猿倉への看板を通過。


MTBデポ地到着。

猿倉の建物の前で記念撮影。

16:47 ダウンヒル開始


自撮りで撮影成功。

17:00 二股の橋の上で不帰ノ嶮を振り返る。

おしゃれな建物もある。

17:10 八方ゴンドラ上部の駐車場に到着。

充実の山行ができた。残すは五竜岳~鹿島槍北峰のキレット。どう攻略するか思案中。
追記:ゴロー登山靴のダメージ

またまたダメージが味になっていく。


不帰の剣 お疲れさまでした。(お爺ちゃんは 超☀大日岳を反時計回りで、スピードハイクトレーニングしましたよ)
次は 八峯キレットですね!
このコースは テン泊<トレランスタイルが良い?と思い?ます?
https://twitter.com/pakumin1898 怪獣!パクの×1.5で考えて下さいね。
コロナ&認知症が怖い日々・・暑い!熱い 山スキーが恋しいです。
愛宕師匠 コメントありがとうございます。昨晩も八峰キレットどう攻めようか思案しましたが、やはり1泊を何処かで入れないと無理なようです。もう少しコロナがおさまった時にチャレンジします。楽しみにとっておきます。