3月は暖かい日が続き、気分的には残雪期に入っている。天狗蔵君からコット谷から早乙女岳に行ってみたいとのリクエストがでてきた。きっかえは、BCスキー界のレジェンド佐伯岩雄さんのYouTube「White Vibes」に掲載されているSeries 早乙女岳を見てのことだった。
早乙女岳・大日岳方面は4回ほど行っているので、イメージはつかめている。伊折のゲートからMTBを利用しての山行計画を立てたが、伊折集落から先には雪があり、スタートしてMTBを押しながらの超ロング山行となってしまった。どこかで雪が切れるはずと思い込んでMTBを押していったが、まったく使えなかった。ただ苦労した分、面ツルパウダーを満喫することができた。
5:26 伊折集落をスタート。冬季はここまで除雪がされており、冬季の剱岳登山等は、ここがスタート地点となる。馬場島まで6kmの看板がある。当初は、雪はどこかで切れてMTBがのれるはずと考えて押していくことにした。
5:50 雪の量が増えてくる。どう考えても雪がなくなりそうにないので、MTBをデポして、シューズで歩いていくことにした。
6:27 約30分ほど徒歩でのハイク後、伊折のゲートが見えてきた。ここでスキー靴にチェンジ。シューズをデポして、スキー移動となった。小又川の橋までは、登りといった感じではなく、だらだらとしたイメージだ。前半は下りが多い。
7:17 小又川の橋に到着。ここからコット谷方面に入っていく。昨年のコット谷と違って雪はしっかり繋がっていそうだ。逆に雪がありすぎると、堰堤を通過するのに難儀する場面が出てくる。
7:28 やはり第一堰堤を通過するのに少々難儀。私は上から硬い雪面をひやひやしながら通過。天狗蔵君と片やんは、2段目から梯子を回って通過。
7:52 第三堰堤を通過。ここはザックにスキーをくくり付けて這い上がる必要がある場所。トラロープもあるので、難なくクリアー。この後がいつも不安な場所。雪が左岸につながっているか気になる。結果的には、どうにか繋がっていた。
8:32 第五堰堤は、左岸から通過。最終堰堤を通過すると左から問題の小又川がでてくる。ここの水量が意外と多く、渡渉しなければならない。
8:52 結局、広がった堰堤の上が水量が少ないので、走って小又川を渡渉した。ここからが、本格的なコット谷のハイクとなる。だらだらとした登りをひたすらに鞍部を目指す。
9:36 今日滑降予定の早乙女岳からの谷を通過。やはり昨日降った雪が崩れてデブリが見える。昨日は意外に冷え込み、山間部では雪が降っていた。コット谷も10cmほどの新雪が積もっている。ただ日中は気温が急激に上がる予定なので、ストップスノーになることを覚悟しなければならない。
10:38 例年よりの雪庇のでき方が小さい鞍部に登り上げる。ここから振り返るとブナクラ谷は正面に見え、左側は大猫山~猫又山の稜線。右側は赤谷山~赤ハゲ・白ハゲ・早月尾根からの剱岳と繋がっている。迫力がある。ここからのハイクは、暑さとの戦いとなってきた。風もなく汗がだらだらと落ちる。片やん・天狗蔵君が遅れ始める。
12:18 前大日からの尾根とぶつかるジャンクションに到着。薬師岳方面の山々も綺麗に見える。大日岳に向かう登山者の姿も見えた。早乙女岳は、すぐそこだが、山頂がどこか見当がつかない。とりあえず剱岳が綺麗に見える場所へ移動。写真を撮って眺望を満喫した。その頃、天狗蔵君は、滑りたいオーラを出して滑降準備に取り掛かり始める。ルンゼにドロップしたくてうずうずしているようだ。
12:40 滑降準備に入る。ここの谷は3回目となる。北斜面が結構な距離で繋がっている。
12:51 天狗蔵君が、待ってましたとばかりにドロップイン。どこまで行くのか見えなくなっても情報が上がってこない。痺れを切らせて私がドロップインすると、「下に硬い雪があるから注意」との連絡が飛び込んできた。私も一気に天狗蔵君が止まっている場所まで滑降していった。この後はデブリを避けながら、滑降していく。崩れたのが新しいのでまだ硬くなっていない。思ったよりも滑りやすい。
12:59 8分ほどでコット谷へ。片やんを待つ。彼は、尾根伝いに滑ってきた。コット谷の滑降を楽しみたかったようだ。
13:04 3人が合流したところで食事とする。いつもの変わらぬ食事だが、見る景色が違うと美味しさも違う。やはり剱岳を中心にした北方稜線の眺めは、迫力が違う。
13:35 コット谷の滑降開始。幸いにもストップスノーにまではなっておらず、渡渉地点まであっという間だった。
13:45 スキーを外して、堰堤上を走って渡渉。今回も濡れることはなかった。最終堰堤から林道を通過して下るか、そのまま滑降していくか迷ったが、河原を滑降して下ることにした。
14:14 雪が繋がった堰堤脇を私は、滑って通過。二人はスキーを外してクライムダウンしてきた。意外と慎重になっている。
14:27 最後の大きな堰堤に差し掛かる。私は雪も柔らかくなっているので、スキーを外して下に投げ、1m50と1mほどの段差を2回飛び降りてクリアー。ここも二人は、スキーを担いで上を回って下りてきた。
14:37 小又川橋を通過。林道を下っていく。
14:47 林道が登りになっている場所でシールを装着。ここで後ろから追いついてきた強者BCスキーヤーが現れる。トレースも付いていたのでどこまで行って来たのか尋ねると、「朝2時に出て奥大日岳まで行ってきました。」とかえってきた。もうびっくりするしかない。シール装着もスピーディーで、すたすたと追い抜かれてしまった。すごいBCスキーヤーがでてきている。ここからは疲れた身体に鞭を打ってゲートを目指した。
15:20 伊折のゲートを通過して、シールを外す。MTBデポ地点までスキーで下っていく。雪が切れている場所も出てくる。スンバの上を静かに歩いて通過する場所もあった。
15:50 MTBを回収。雪の上を押して下っていく。今回、登山者が5名ほど、BCスキーヤーが私達を含めて4名だったが、彼らも自転車を押して入っていたよう。林道脇にデポしてあった。雪が少なかった今年は、どこかで林道が切れているものと同じことを考えていたようだ。
16:01 伊折集落に到着。強者の方とも記念に写真を撮らせてもらった。BCスキーを始めえたばかりとのことだったが、尊敬に値する。MTBを使えなかったことで、約3時間近く余分に時間を費やしている。それでも早乙女岳ルンゼ滑降は、ラッキーとしか言えない素晴らしいものだった。天狗蔵君から「今シーズン最高だったかも。乙妻山の滑降より格段に良かった。」と感想が出てきた。シーズンに一度は行きたいルートとしてリストに入れたいとのことだった。今回も3人で充実の山行ができた。
メンバー:片やん・天狗蔵君・レッドバロン 総山行時間:10時間35分

往路:7時間09分 早乙女岳滞在:16分 復路(食事31分含む):3時間10分

伊折集落標高:420m 早乙女岳標高:2055m

伊折集落にはたくさんの車が止まっている。MTBを出して準備。

私は、MTBにスキーを括り付けるスタイルで。

5:26 伊折集落をスタート。

ゲートの向こう側に雪がある。

押していくしかない。

なかなか雪が切れない。MTBを押していく。

5:50 MTBをデポすることに。

ザックが肩に食い込む。徒歩で進む。

6:12 橋を渡る。ゲートはすぐそこか。

シューズからスキー靴にチェンジ。綺麗な剱岳を見て指を刺したと考えられる。

スキー登行開始。


6:22 ゲートが見えてきた。剱岳が正面に見える。ここでスキー装着とする。

やはり剱岳は迫力がある。左端の大窓も滑りたくなるような状態だ。

バックミラーがあると撮りたくなってしまう。

6:51 小又川橋への軽い登りを行く。

7:15 小又川に到着。右の方へ入っていく。


7:28 最初の堰堤。私は上から通過。斜面の雪が硬くて少々ビビった。

二人は堰堤脇を登ってきた。

7:42 二つ目の堰堤は難なく通過。

途中までスキーで上がったが、最後は外して上がった。

7:52 三つ目の堰堤は、スキーをザックに括り付けて堰堤脇を這い上がる。


四つ目の堰堤を通過。ここにはトラロープがぶら下がっている。頭の上の木の枝が邪魔になる。

木の枝が邪魔になって難儀。

堰堤通過後にきわどいスノーブリッジだ出てくる。ここを渡って左岸にはすんなり移動ができた。昨年はここで左岸い渡れなかった。ここがポイント。

8:30 五つ目の堰堤は、隙間を通って、六つ目の堰堤は左岸から通過ができた。


最終堰堤に向かう。いくつも堰堤が重なっている。

8:45 七つ目の堰堤を通過。

8:49 小又川は水量が多く、スノーブリッジが繋がっていない。なので堰堤の上の流れを渡渉するしかない。

8:52 どうにかクリアー。

片やんも歩いて渡渉。

9:07 ここは水量が少なくスノーブリッジが繋がっていrた。スキーでクリアー。

コット谷のだらだらとしたハイク開始。

昨日の新雪が15cmほどあるだろうか。しっかりトレースがついている。ありがたい。

振り返るとブナクラ谷が真ん中に見える。

いつものように先頭は天狗蔵くん。

早月尾根から剱岳の山頂が見えてきた。


10:30 コット谷鞍部は目の前。例年よりも雪庇が小さい。

鞍部に登り上げる。

この尾根からの眺めも素晴らしい。

富山平野も見える。


白山まで見えてきた。

11:35 今日は、スカルパのスキー靴なので踵はまったく痛く無い。ハイクの方もK2ディスパッチよりも足首が前に曲がるのでし易い。

天狗蔵君が暑さに苦しんでいる。

11:46 前大日からの尾根がぶつかるジャンクションが見えてきた。

11:56 ジャンクションに到着。

薬師岳が綺麗に見える。

大日岳モドキ ここからは山頂は見えなかったはず。いつも騙されてしまう。

12:22 剱岳が一番きれいな場所まで移動。



大猫・猫又山の稜線から毛勝山まで。


片やんも満足そう。ここに3回チャレンジしてこれなかった場所。


滑降準備完了。さあ行きましょう。

12:51 うずうずしていた天狗蔵君がドロップイン。

レッドバロンも気持ちよく滑降。いいルンゼです。

滑降場所を振り返る。

谷の真ん中は崩れている。脇を滑降していく。

フワフワな雪が残っている。

崩れている場所を避けながら滑降。

13:02 コット谷との合流点へ。

片やんは尾根を滑降して合流。


片やんも倒れ込んでしまった。

13:04~ いつもの食事にします。

コーヒーもいただく。

誰かさんからもらったレーズンバタークッキー 格別に美味しい。

13:35 コット谷の滑降開始。

13:41 スノーブリッジを通過。

さいわいにストップスノーまでにはなっていなかった。

13:45 渡渉地点に到着。

13:45 渡渉開始

堰堤を走って渡る。

13:51 堰堤を飛び降りて通過。

堰堤を横から通過。

その下の堰堤はブロックの間を通過。


14:02 どうにか雪が繋がっているスキーで通過。

この堰堤は滑ってクリアー。二人はスキーを外してクライムダウン。


14:27 最後の堰堤。

レッドバロンは、矢印のように2段を飛び降りてクリアー。

二人は上を回って通過。行きとは逆になった。

14:37 小又川の橋を通過。


14:50 登りになったところでシールを装着。


15:20 ゲートを通過。

シューズを回収して林道わきを滑っていく。


15:48 MTBを回収。シューズに履き替える。

15:54 MTBが使えたのは100mほどでした。( ´艸`)

朝の2時にスタートして、奥大日岳を往復してきた強者さん。尊敬します。

16:01 片やんが到着したところで下山完了。お疲れさまでした。充実の山行でした。ここに車が15台ほど並んでいる。コット谷を詰めるのであれば、除雪状況を確認してからの方がよさそうだ。ただ、ロング山行しただけの満足感はあった。


レッドバロンさん一緒に写真撮っていただいたhiroyuki です。
とても気持ち良さそうなルンゼ滑っておられましたねー(^^)いつか自分も滑ってみようと思います。
またどこかでお会いした時はよろしくお願いします。ブログ方も見て色々参考にさせていただきます(^^)
hiroyuki88さん コメントありがとうございます。19日は、すごい山行を実行されました。もう尊敬するしかありません。朝の2時スタートとは、もう石川県のレジェンドと同じですね。心配は、やはり単独での山行です。特に人が入らない場所での単独行は、気を付けてください。また何処かの山域でお会いした時は、声をかけさせてください。スキー技術に関しては、スキー指導員としてまとめさせてもらってます。スキー技術の向上がBCスキーを一層楽しくさせてくれます。
ご心配ありがとうございます。なかなか人とタイミング合わなくて最近は単独が多くなっています。気をつけたいと思います。
スキー指導員もされてるんですね。ずっとスキーが上手くなりたくてと思いながら滑っていますがナカナカで。教えていただきたいです(笑)
また見かけたら声かけてください。
体力があってガンガン行けるタイプの方は、おのずと単独になりますね。私も天狗蔵君とタイミングが合わない時は、単独行になります。最近は、極力しないように心がけてます。お互い充分注意をはらって行動していきましょう。