天狗蔵君から赤木沢への山行計画の提案があった。「暑い下界を逃げて赤木沢にでも行ってこよう。」というものだった。私も心のどこかで赤木沢を考えていたこともあって同行を決意。ならば以前に赤木沢に行ってみたいと話していた強者女子「マホ」さんにも声をかけることにした。流石に強者女子だけある。13時間28分の山行をさらりとこなしてしまった。
残念なことに、天狗蔵君は親戚の方が亡くなられ急遽参加できなくなってしまった。提案者が欠席となったが、私の心は赤木沢に向いてしまっていた。なので誘いに乗ってくれたマホさんに中止と伝えるのもおかしいので二人で行くことにした。
彼女とは、2024年の2月の戸隠・乙妻山BCスキーの時に知り合った。戸隠の奥深い山域に、女性一人でチャレンジしているBCスキーヤーに出会ったことがなかった。昨年12月31日には、爆風の白馬乗鞍BCスキーに同行している。相当な強者である。今回の山行も1dayなので相当ハードなものと伝えたが、意外とあっさりOKの返事が戻ってきた。
今年は、ここまで晴天が連続し、台風の通過もないため、山にはまとまった雨が降っていない。なので黒部川本流の水量も少なく、渡渉がスムーズにいくと判断。赤木沢の水量も少ないと考えた。赤木沢に行くとなればベストな時期のようだ。
黒部川の本流には、何度も来ている。日本離れした素晴らしい風景が連続する。AIに赤木沢の特徴を訪ねると、「赤木沢は、黒部川の源流部にある美しい渓谷で、特にナメ滝や大滝、そして源頭部の草原が特徴です。多くの滝は登ることができ、高巻きも比較的容易で、初心者でも楽しめる沢登りの名所として知られています。」とのことだ。通常は1泊2日で行う場所だが、折立に前日の夕方に入って、早朝出発。これもまた楽しい。黒部川本流を薬師沢小屋~赤木沢の出合まで1時間30分ほど。赤木沢出合~大滝を高巻して右の沢に入っていくまでの所要時間は、約2時間ほどでの工程となる。なので実際の沢歩きは3時間30分ほどとなる。今回、予想通り本流の水量が少ないこともあり、本流内での渡渉がスムーズに行えた。赤木沢出合の手前にある難所も、左側からクリアーできた。ここをクリアーできるところも強者女子である。クライミング技術がしっかりしている。ただ、手前にスリングが設定されているが、もう一本私が持って行ったスリングを設置したことで一層スムーズにクリアーすることができた。(残念なことにここの写真を撮り忘れてしまった。)
9:46 赤木沢出合スタート→11:52右の沢に入る。ここまでは順調だった。予定した時間内での行動だった。小沢を進むとまた二手に分かれている。ここで迷ってしまった。GPSを見てもうまく判断ができない。結局、水が多く流れている方が本筋と判断。左の小沢に進んだ。方向的には、赤木山の真下に向かっていく沢なのであっているのだが、進むにつれ藪が濃くなり、確実に藪こぎ地獄に突入してしまった。方向的には正しいのでここは進むしかない。もがくように登り詰め、草原に這い出た時には、もうヘロヘロになっていた。
その後、赤木山を左に見ながらトラバース気味に上がっていく。登山道が見えてきたところで、シューズの履き替えとエネルギー補給を行った。帰りもまだまだ長い。
13:56 北ノ俣岳を通過。予定では13:40に通過となっていたので、ここまでは概ね想定内と判断できる。この後も、太郎平小屋を14:50発と計画していたところを、15:08での出発となった。予期しなかったことが下山途中に起こった。
16:00 樹林帯に入って小ピークを越えたところで多くの登山者が止まった状態になっている。(ここで高岡カラコルムの会長さんと遭遇 会長さん方も赤木沢だったよう)話を聞くと熊が2頭いて、登山道を移動しているため、進めないとのこと。少し待っていると、1頭は右の茂みに入っていったが、もう1頭いるようだ。登山者が下り始めたので一緒に下っていく。もう少しで鞍部という場所。前から「熊が登り始めた。下がって。」の声。下った登山道をまた少し登る。30分ほど停滞させられたところで、前も動き始めた。熊は鞍部の茂みにいるようだが、登山道からは外れたので一斉に動き始めた。カラコルムの会長さんも「長い間登山しとるけど熊が道をふさいで渋滞したのは初めてだ。」とのこと。珍しいことに遭遇したが、その後はスピードアップで下山した。
17:37 途中で雨が降り、雨具を着る羽目になったが、無事に登山口に到着。昨年あたりから折立周辺~登山道にかけて熊の出没が多くなっている。登山者のザックに食べ物が入っていることを学習しているようだ。今後も十分な注意が必要だ。
今回、3人で赤木沢を堪能する予定が、2名での山行になってしまった。強者女子のすごさを改めて確認することができた。彼女にとっては藪こぎは相当辛かったと予想がつく。藪に隠れてしまい、見えないので声をかけ、存在を確認しなければならない場面が幾度もあった。そんな状況もクリアーしてしまう。悪いのは私のルート判断ミス。すまないことをしてしまった。反省反省。久々に私も赤木沢山行だった。藪こぎ地獄あり、熊騒動ありの山行だったが、目的の赤木沢は最高だったので概ね充実の山行になったと思う。改めて強者女子「マホさん」に拍手を送りたい。「お疲れさまでした。」
ルートミスの検証

2018年8月のルート

今回の間違ったルート
赤木沢の動画
メンバー:マホさん・レッドバロン 総山行時間:13時間28分

往路(折立~太郎平小屋):2時間38分 復路(太郎平小屋~折立)熊の停滞30分含む:2時間29分(実質2時間)

往路(太郎平小屋~薬師沢小屋):1時間18分 (薬師沢小屋~赤木沢出合):1時間21分 (赤木沢出合~北ノ俣岳):4時間10分 計:7時間09分
復路(北ノ俣岳~太郎平小屋):1時間12分

折立標高:1345m 北ノ俣岳(上ノ岳)標高:2662m

今日のお宿はゆったりと眠れそう。

朝食をテーブルで作る予定。

19:29 おやすみなさーーーーい。

2:30 アラームで起床。 朝飯をしっかり食べる。先ずはキューリに塩をかけていただく。(自家農園産)

焼きナスのみそ汁 牛丼(お湯を入れ過ぎた)

アルファー米を牛丼に混ぜて食べる。半分はお昼用に持っていくことにする。

スタバのハウスブレンドをいただく。

4:09 登山口をスタート。今日は強者マホさんとコラボ。少々ボケてしまった。

4:46 あられちゃん看板を通過。

4:52 明るくなってきた。


5:04 水芭蕉が咲いていた場所を通過。

5:12 三角点を通過 ここまで約1時間できた。順調なペース。



5:18 有峰湖は雲海の下。

5:29 鞍部を通過 帰りにここに熊が出没して停滞させられた気を付けないといけない場所だ。


5:43 鍬埼山が見えた。

5:45 またまた登山道の整備が進んでいる。感謝感謝だ。

強者マホさん 元気はつらつ。


6:37 太郎平小屋の手前のチングルマ 朝日に輝いて綺麗。

6:41 太郎平小屋に到着。 ここまで2時間38分 いいぺスです。

余裕のマホさん。

今日もいい天気です。

6:47 水分補給をして薬師沢小屋に向かって出発。


アキノキリンソウ と シナノオトギリ 同じ黄色で鮮やかだ。

7:14 薬師沢にかかる最初の橋を通過。

オタカラコウ


この橋は渡れずに下から。

7:18 二つ目の橋を通過。


7:35 左俣にかかる橋を通過。

ここは岩魚がいると説明する。

北ノ俣岳側

薬師沢側

7:58 小さな沢を通過。

下に薬師沢が見えてきた。

薬師沢小屋の屋根

8:10 薬師沢小屋に到着。シューズを履き替える。


ここから黒部川の本流に下りることができる。

8:25 薬師沢小屋をスタート。


水が少ないので歩きやすい。


彼女のひざ下で渡れる場所が至る所にある。


8:56 岩魚をすぐに見つけてしまう。習性は恐ろしい。


9:06 右岸を進む。時には左岸に行くこともある。


自然が作り出す盆栽


9:06 彼女もしっかり追尾してくる。

この流れの中にも岩魚を発見。下の岩に隠れてしまった。



9:20 しっかり膝上渡渉。




9:35 今日の最初の難所。本来は高巻もありだが、左岸を行くことにする。

写真を撮るのを忘れた。二つの岩の間にスリングを設置してマホさんはクリアー。


9:39 最後の難所をクリアー。

9:43 赤木沢の出合が見えてきた。

9:46 赤木沢の出合に到着。ここを右に入っていく。



ここまで来れて満足そう。

9:52 赤木沢に突入


9:57 一番滝(なめ滝)


10:03 二番滝

10:10 三番滝

10:12 四番滝 少し落差がある。

チョウジギク

10:15 五番滝

五番滝を上から 意外と落差がある

10:18 六番滝

高巻の横の斜面はお花畑。

10:21 七番滝

10:25 八番滝

彼女もしっかり追尾。

10:26 九番滝



一枚岩の岩盤の上を流れる。

10:31 十番滝

10:43 十一番滝

10:51 十二番滝 水の量が少なくなってきた。

10:53 十三番滝



10:58 左側から流れ込む沢。

11:01 十四番滝


11:10 十五番滝(赤木沢で一番大きな滝)ここは右横の榛松帯に高巻きルートがしっかりついている。

ここでお昼にする。

カップ麺を食べてから、アルファー米を入れて食べる。

疲れていてもさらりとエネルギーが摂れる。いい方法を思いついた。

しっかり食べて後半戦に挑む。

コーヒーもいただく。



11:34 高巻ルートを下から。一番最初に来たときは本当にどこを登るのかっといった感じだったが、今はルートがしっかりできている。

中間地点で滝を撮影。

彼女も上がってきた。

木の根っこを足掛かり、手掛かりにして登る。

クリアー

横から撮影。ここに登山道らしき踏み跡がある。

11:51 十六番滝

11:52 右側から流れ込む2番目の沢を進む。

11:59 意外と険しい。

12:01 水がチョロチョロになってきた。

シナノオトギリ

12:19 藪こぎが始まるのか。

12:19 ここでルート判断ミス。 二股に分かれているところを、左に入ってしまった。地図では赤木山に一直線のルート。右に行くべきだった。

12:26 藪こぎ地獄開始。

12:31 ここを抜けると藪こぎから解放される。

12:41 強引に笹藪を通過して草原へ。赤木沢は真下に伸びている。

中俣乗越の方面。

12:48 彼女も這い上がってきた。流石だ。

ハクサンイチゲ

13:16 シューズを履き替える。エネルギー補給も行う。

13:29 準備完了

13:30 登山道に合流。


マホさんも登山道へ。

13:39 ガスの登山道をひたすらとばしていく。

13:56 北ノ俣岳通過

休憩なしてすぐに出発。予定では13:40通過と計画していた。いい感じで来ている。

この斜面を滑ったことがある。楽しかった。

前に居る登山者を抜いていく。

ハクサンイチゲの群生。


チングルマの群生

14:16 通過。


14:36 太郎平小屋が見えてきた。

ワタスゲ

イワショウブ

太郎山へのダラダラな登り。

もう少しだ。気持ちはラーメンを食べることだったが、太郎平山から下りてきた従業員の方に「14:00でラーメンは終わりです。」と言われがっくり。

14:58 太郎平小屋に到着。ラーメンは食べれなかったが、エネルギー補給をすることに。

カロリーメイトがあった。

15:08 太郎平小屋をスタート。

ガスの中から薬師岳が顔を見せてくれた。

15:37 五光岩ベンチを通過。

15:46 綺麗な登山道に入っていく。リズミカルに下れる。

16:00 登山道に熊が2匹居座っているので、渋滞が発生して前に進めない。

16:16 全体が下り始めたので一緒に移動。鞍部の手前に熊の新鮮な糞があった。

16:30 鞍部の手前までくることができた。鞍部の20m横に熊が居るそう。

おそらく丸の黒いのが熊。

16:46 三角点を通過。

16:56 雷とともに雨が降ってきた。水芭蕉の場所を通過。

17:07 あられちゃんの看板を通過。ここにはしっかり熊への配慮事項が書かれている。熊はザックの中に食べ物があることを知ってしまったようだ。

17:37 登山口に到着。強者マホさんも元気そのもの。

登山口でカロコルムのメンバーの方が持っていたオガワンドに遭遇。写真を撮らせてもらった。私と山で出会うのは3回目だそう。いつも会長さんと山行を楽しんでおられる方だった。なので今回は1泊2日での赤木沢山行だったようだ。

車に戻って1枚。楽しい赤木沢山行となった。過去を振り返ると2018年8月5日に行った以来の久々の赤木沢だった。


赤木沢登山お疲れさまでした。
写真拝見する度に思いますが、小滝、透明度の高い綺麗な水、イワナ、登りごたえもあっていいコースですね~ 昨今の暑い夏にベストチョイスかと思いました。
熊渋滞、初めて聞きました(笑)
人の存在に気付いているのに逃げないのは、嫌な傾向ですね。宮城の山でも熊遭遇が増えており、用心したいと思います。
お久しぶりです。天狗蔵君の提案だったのに彼は参加できず残念だったと思います。この時期は黒部川の水位が一番下がっている時期で、大変楽ちんで渡渉できました。下界の暑さを忘れて水遊びが楽しかったです。
熊は本当にやばいです。あの熊だと思いますが、薬師峠キャンプ場に乱入して大変でした。熊は犬の100倍嗅覚がいいみたいです。だから近くに人間が居るのは相当前から分かっているのですが、薬師峠の熊は人が美味しい食べ物を持っていることを学習してしまいました。一番まずいのは、かわいいからと言って餌を野生動物に与えることです。みんなで気を付けたいですね。